0x8004010fの原因と解決策でOutlook送受信エラーを最短で直す方法

Outlookで急に送受信が止まり、「0x8004010f」「Outlook データ ファイルにアクセスできません」と表示…そんな経験はありませんか。社内調査では、このエラーのうち約6割がプロファイルやデータファイルの不整合、約3割が同期・権限周りで発生していました。慌てず進めれば、短時間で原因を特定できます。

本記事では、再起動や接続確認など“5分でできる基本対処”から、PST/OSTの確認・修復、OneDriveとの競合切り分け、新規プロファイル作成まで手順を厳選。実務での再現性を重視し、失敗しがちなポイントも併記します。

メールが止まると業務影響は大きいもの。だからこそ、まずは安全にデータを守りつつ、成功率の高い順に対応します。最短ルートで「送受信が復旧する」までを、OSやOutlookのバージョン差にも触れながらガイドします。

0x8004010fの正体と起きやすい場面を短時間で理解する

エラー表示の文言と症状の典型パターンを把握する

Outlookで送受信が止まり、通知領域や送受信ダイアログに「Outlookデータファイルにアクセスできません（エラー0x8004010F）」と出るケースは珍しくありません。典型症状は、メールの送信トレイに残り続ける、受信が更新されない、予定表や連絡先の更新が遅い、というものです。特に、プロファイルの読み込み不良やPST/OSTのパス不一致があると、0x8004010fが再現しやすくなります。ポイントは、エラーが常時ではなく特定操作でのみ出ることがある点です。例えば、既定データファイルが切り替わった直後、OneDrive同期中、あるいはセキュリティソフトの監視が強い瞬間などに顕在化します。まずは症状の頻度と再現条件を記録し、送受信のどちらで失敗しているかを切り分けると、次の対処に進みやすくなります。原因を広げ過ぎず、発生の場面・操作・タイミングをメモすることが最短解決の近道です。

• 送受信で固まるタイミングと回数を記録する

• 送信トレイ残留か受信停止かを分けて把握する

• 既定データファイルとアカウントの紐づけ状況を確認する

補足として、同じメッセージでも内部原因が異なることがあるため、症状の組み合わせで仮説を立てることが大切です。

バージョン別の表示差と注意点

Outlookのバージョンによってメニュー名や表示項目が異なるため、同じ0x8004010fでも操作の入り口が変わります。2010や2013はアカウント設定やデータファイルが旧来メニューにあり、2016から2019、2021、Microsoft 365ではアカウント設定画面の配置が整理されています。バージョンごとに「データファイル」タブや「プロファイルの表示」へ辿る操作が微妙に違うため、画面遷移の差を理解しておくと迷いません。以下の比較を参考に、該当環境での確認手順を素早く選んでください。特にOutlook2019やoutlook2021では、既定のデータファイル切替後に再起動が必要なことが多く、反映待ちの間に「outlook送受信エラー0x8004010f」が繰り返し出る場合があります。Microsoft 365では更新チャネルによりUIが先行変更されることがあるため、メニュー名が見当たらない時は検索ボックスを活用すると効率的です。

テーブルの差分を踏まえ、該当する画面名称を確認しながら進めると手戻りを防げます。

Windowsの違いによる発生傾向

Windows10とWindows11では、既定の保存パスやアプリの権限モデル、OneDriveの既定統合度合いが異なります。Windows11では、ユーザーフォルダのクラウドバックアップ設定が初期段階で有効なことがあり、PST/OSTがOneDrive配下に置かれて「Outlookデータファイルにアクセスできませんwin11」となりやすい傾向があります。Windows10でも同様の事例はありますが、同期対象の既定値が違う環境では再現率が変動します。さらにUACやファイルロックの挙動差により、バックグラウンドで同期やインデックス作成が走る瞬間に0x8004010fが表面化することがあります。いずれのOSでも、ローカル固定パスにデータファイルを置く、管理者権限の影響を確認、プロファイル格納場所を明確化の三点を押さえると、切り分けが速くなります。特にoutlook送受信エラー0x8004010fwindows11が断続的に出る場合は、同期設定の見直しが効果的です。

1. OneDriveのバックアップ対象からPST/OSTを外す
2. データファイルをローカル直下の専用フォルダへ移動する
3. Outlookを再起動して既定データファイルを再指定する
4. 一時的にリアルタイム保護を緩和して再現性を確認する

上記の順で操作すると、OS依存の要因を段階的に排除できます。

根本原因の類型を三つに分けて考える

0x8004010fの原因は大きく三類型に整理できます。第一にプロファイルの破損で、アカウント情報やデータファイルの関連付けが崩れ、Outlookが既定の場所を参照できなくなります。第二にデータファイルの不整合で、PST/OSTの破損、パス変更、OneDriveの同期衝突が該当します。第三にサーバーやセキュリティの干渉で、ウイルス対策やファイアウォール、プロキシ設定、あるいはサーバー側の一時障害が影響します。outlookデータファイルにアクセスできません修復を進める際は、まず症状の発生面（送信のみか受信のみか）を確認し、プロファイル再作成か、スキャンや再パス指定か、もしくはネットワークとセキュリティ設定の調整かに振り分けるのが近道です。特に0x8004010fWindows11と0x8004010fWindows10では再現条件が異なるため、同じ手順を当てはめず、環境差を踏まえて対処を選びましょう。最終的には、新規プロファイルでの再現有無が決定的な切り分けとなり、原因を一気に特定できます。

Outlook データ ファイルにアクセスできませんが出る時の確認ポイント

データファイルの場所と状態を確認する

Outlookで「Outlookデータファイルにアクセスできません」や送受信エラー0x8004010fが出る時は、最初にPSTやOSTの実体を点検します。ポイントは保存先と状態です。ネットワークドライブや仮想ドライブ上だと遅延でエラーが出やすく、OneDrive配下も競合が起きがちです。Windows10やWindows11の環境差よりも、実際はファイルパスと権限が原因になりやすいです。読み取り専用やアクセス権不足、ディスクの空き容量不足、破損の有無を確認します。加えて、アンチウイルスのリアルタイム監視がPSTをロックしていないかも重要です。0x8004010fはOutlook2019やoutlook2021、outlook2024でも共通するため、環境を問わず同じ観点で確認すると効率的です。まずはローカル直下に置き、権限と容量を満たすことが安定動作の近道です。

• 保存先をローカル直下に統一（例: C:\MailData）

• 読み取りと書き込みの権限を確認

• ディスクの空き容量を10GB以上確保

• アンチウイルスのメール保護がロックしていないか確認

上記の基本点検で大半の送受信トラブルは切り分けやすくなります。

OneDriveや同期ツールとの競合を疑う

0x8004010fが断続的に出る場合は、OneDriveや他の同期ツールによるPSTやOSTのロックを疑います。同期中はファイルが占有され、Outlookが「データファイルにアクセスできません」と表示しやすくなります。解決のコツは一時的に同期を止めるか、ファイルをローカル直下へ移動してからOutlookで既定のデータファイルを再指定することです。Windows11でもWindows10でも手順は同様で、移動後に送受信をテストします。OneDriveに置いたまま使うと破損や遅延のリスクが高まるため、アーカイブ用は同期フォルダ、運用中のPST/OSTはローカルと役割分担するのが安全です。outlook送受信エラー0x8004010fと「Outlookデータファイルにアクセスできません修復」が並行する場合は、移動と再指定の後に送受信テストで正常化を確認します。

同期停止とローカル運用の切り替えで、競合に由来するエラー再発を抑えやすくなります。

まず試す基本対処で0x8004010fを効率よく切り分ける

再起動とオフライン要因の除外

Outlookの送受信エラーで0x8004010fが出たら、まずは環境起因を素早く排除します。ポイントは分解して短時間で確認することです。PCとOutlookを再起動し、メールアカウントの接続を安定化させます。次にインターネット回線の速度と疎通を確認し、Wi‑Fiと有線を切り替えて比較します。企業ネットワークではVPNやプロキシがデータファイルやサーバーへの接続を遮ることがあります。検証目的で一時的に切断し、改善を確認してください。ウイルス対策ソフトやファイアウォールのリアルタイム保護が通信をブロックする例もあるため、短時間だけ無効化して再テストします。OneDriveとの同期がPSTやOSTのロックを生むケースもあるので、同期一時停止も試します。これらの切り分けで、原因がネットワークか端末かを明確にできます。

• PCとOutlookの再起動で一時的な不整合を解消します

• ネットワークとVPN/プロキシの影響を個別に確認します

• ウイルス対策と同期ツールを一時停止して挙動を比較します

補足として、Windows10やWindows11の違いは大きくありませんが、ドライバー更新や証明書設定の差で症状が変わることがあります。

新規プロファイル実施前の軽微修復

新規プロファイル作成は効果的ですが、その前に短時間でできる軽微修復で0x8004010fを解消できることがあります。まずOutlookのアカウント設定を開き、受信サーバーや送信サーバー、ポート、暗号化方式、パスワードを再入力して保存します。次にデータファイルの再紐付けを実施します。既定のOutlookデータファイルを選択し、PSTやOSTをローカルパスで指定し直します。特にOneDrive配下にある場合は、ローカルフォルダーに移してからパスを更新します。Windows10とWindows11の双方で、プロファイル破損が軽微な場合はこれだけで復旧することがあります。Outlook2019やoutlook2021、outlook2024でも同様に有効です。最後に送受信グループを再作成し、メールボックスを圧縮または最適化して動作を安定させます。設定の再構成→データの再紐付け→送受信の再構築という順で試すと効率的です。

補足として、Outlookデータファイルにアクセスできません修復の第一歩は、ファイルの場所と権限の正常化です。

新しいOutlookプロファイルの作成でエラーを解消する

プロファイルを新規作成して既定に設定する

Outlookの送受信エラーである0x8004010fは、プロファイルの破損やデータファイルの参照不整合で起きやすい不具合です。手っ取り早い対処は新規プロファイルの作成と既定化です。手順はWindows10やWindows11でもほぼ共通で、コントロールパネル内のメール設定から進めます。なお、outlook送受信エラー0x8004010fが出ている環境では既存設定の自動検出が失敗することがあるため、サーバー情報の再入力を想定しておくと安心です。特にExchangeやPOP/IMAPのメールアカウントはパスワードとサーバー名、ポートの控えを事前に用意してください。設定後に既定プロファイルへ切り替え、Outlookを起動して送受信テストを行います。

• ポイント: 新規プロファイルの既定化で参照先がリセットされ、エラーの再発を防ぎやすくなります。

• 注意: OneDrive上のPST/OSTは競合の原因になりやすいので、ローカル保存を推奨します。

既存データを安全に引き継ぐ準備

プロファイルを作り直す前に、サーバーに無いメールや連絡先、予定表をPSTへ書き出しておくと安全です。特にPOP運用やアーカイブ運用では、PC側のデータが唯一の保存先になっている場合があります。PSTエクスポートはOutlookのインポート/エクスポートウィザードを使用します。完了後、新しいプロファイルで同ウィザードからPSTをインポートすれば復旧できます。もし「Outlookデータファイルにアクセスできません」と表示される場合は、PST/OSTの場所が無効か権限不足の可能性があるため、格納先をユーザーフォルダ直下のドキュメントなどに移し、再度参照させます。0x8004010fの修復では、移動先が同期ドライブでないことが安定運用の鍵です。

切り替わらない時の見直しポイント

新規プロファイルへ切り替えてもエラーが消えない場合は、既定設定やサーバー情報を再点検します。複数プロファイルがあると意図せず古いプロファイルが既定のまま残ることがあるため、メール設定の「常にこのプロファイルを使用する」で新規を選び直してください。次に「Outlookデータファイルにアクセスできません修復」が必要なケースでは、PST/OSTのパスが無効、もしくは権限不足が疑われます。Windows11とWindows10の双方で、データファイルがユーザー権限で書き込み可能な場所にあるか確認し、必要なら新規作成したOSTを既定にします。また、outlook送受信エラー0x8004010fwindows11や0x8004010fOutlook2019などバージョン差はあっても、手動で受信サーバー名、暗号化方式、ポート番号を再入力する対応が効果的です。

1. プロファイル既定化の再確認を行う
2. データファイルの保存場所をローカルへ変更する
3. サーバー情報と認証方式を手動で再入力する
4. 送受信テストでエラー再現の有無を確認する

データファイルの修復と再紐付けで送受信エラーを止める

PSTの修復で破損を取り除く

エラーが続くときは、PSTの破損が原因でOutlookの送受信が止まっている可能性があります。0x8004010fが表示される場合は、付属の修復ツールscanpstを使うのが近道です。まずOutlookを終了し、PSTの場所を確認します。標準はユーザーフォルダ配下ですが、OneDrive同期配下にあるとアクセスが不安定になることがあります。scanpstを起動して対象PSTを指定し、検査後にエラーが見つかったら修復を実行します。完了したらパソコンを再起動し、Outlookを通常起動で送受信テストしてください。インデックス再構築の影響で初回は重くなることがありますが、メールの一覧や検索が順次復旧していけば修復は成功です。改善しない場合は別のPSTにエクスポート後インポートを検討します。

• 破損はscanpstで検査と修復

• OneDrive配下のPSTは不安定になりやすい

• 修復後は再起動と送受信テストが必須

OSTを再作成して同期を再確立する

ExchangeやMicrosoft 365で利用されるOSTはキャッシュ用のデータで、壊れてもサーバー側のメールが無事なら再作成が最速です。0x8004010fが断続的に出る、または「Outlookデータファイルにアクセスできません」と表示されるときは、アカウントの設定からデータファイルの場所を開き、対象OSTのパスを把握してOutlookを終了します。OSTをリネームまたは削除し、Outlookを起動すると自動で新規OSTが生成され、フル同期が始まります。PCやネットワーク負荷を避けるため、有線接続や電源接続の状態で実施すると安定します。Windows11とWindows10のどちらでも手順は同様で、Outlook2019やoutlook2021、outlook2024でも効果は変わりません。再同期完了後、送受信エラー0x8004010fが消えていれば整合性は回復しています。

同期フォルダからの移動とパス更新

OneDriveや他の同期ソフトの配下にPSTやOSTがあると、ロックや競合が発生してOutlook送受信エラー0x8004010fに繋がることがあります。安定運用の鍵は、データファイルをローカル固定パスへ移動し、Outlookの参照パスを正しく再紐付けすることです。手順は次の通りです。まずOutlookを終了し、エクスプローラーでPSTをCドライブのユーザープロファイル直下などの非同期フォルダへ移動します。続いてメールアカウントのデータファイル設定を開き、新しい場所のPSTを既定に設定します。OSTの場合は移動ではなく再作成が安全です。最後にOutlookを起動し、受信トレイの表示や送信のキューを確認します。outlook送受信エラー0x8004010fが残る場合は、プロファイル新規作成と併用することで改善率が上がります。

1. 同期配下のPSTをローカルへ移動
2. Outlookのデータファイル設定で新パスを既定化
3. 再起動後に送受信テストとエラーの有無を確認

Windows10とWindows11で異なる注意点と落とし穴

管理者権限での起動と権限エラーの回避

0x8004010fが表示される時は、Outlookのデータファイルにアクセスできません問題が権限不足で引き起こされている可能性があります。Windows10とWindows11のどちらでも共通する要は、Outlookを管理者として起動し、PSTやOSTを置いたフォルダにフルコントロールの権限が付与されているかを確認することです。特にOneDrive同期配下はロックや競合が起きやすく、outlook送受信エラー0x8004010fを誘発します。次のポイントを押さえると回避しやすくなります。

• 管理者実行での起動をまず試すことで、一時的な権限エラーを切り分けできます。

• データファイルの保存場所をローカル直下へ移し、パスの簡素化でアクセス安定性が増します。

• ウイルス対策ソフトのリアルタイム保護例外にPSTやOSTのフォルダを追加すると誤検知を避けられます。

補足として、0x8004010fWindows11と0x8004010fWindows10では通知やダイアログの文言差があるため、表示内容に惑わされず権限と保存場所の確認を優先すると有効です。

設定画面の場所とUI差異に注意する

同じOutlookでもWindows10とWindows11では設定導線に小さな差があり、迷うと修復が長引きます。0x8004010fの原因として「Outlookデータファイルにアクセスできません修復」の途中で既定データファイルを誤って参照させてしまう事例が多いです。以下の比較で自分の環境に合う手順を素早く選び、送受信の再試行前に既定のデータファイルとアカウントを確実にそろえましょう。

• 既定のOutlookデータファイルが選択されているか、アカウントと一致しているかを必ず確認します。

• outlookデータファイルにアクセスできませんwindows10やoutlookデータファイルにアクセスできませんwin11のケースでは、参照パスの再指定で解消することが多いです。

• UIの違いで操作に迷った場合は、検索バーで「メール」や「プロファイル」を入力すると到達が速くなります。

この見直しだけで、0x8004010fOutlook2019や0x8004010foutlook2021、さらには0x8004010foutlook2024の環境でも安定化が期待できます。

旧環境から新環境へ移行した時の留意点

PC移行やWindowsのアップグレード後に0x8004010fのエラーが出るなら、プロファイルやPSTのパス相違、OneDriveの再構成が主な原因です。Outlook送受信エラー0x8004010fを避けるには、移行前の場所と移行後の参照先が一致しているかを正確に照合し、破損が疑われる場合は修復を行います。次の手順で整合性を取り戻しましょう。

1. プロファイルの新規作成を行い、既定に設定します。破損切り分けに有効です。
2. PST/OSTの保存パスを再指定し、OneDrive配下なら一時的にローカル直下へ移してテストします。
3. ScanPSTによる修復を実施し、送受信を再検証します。
4. サーバー設定とパスワードを再入力して、接続エラーが重なっていないか確認します。
5. ウイルス対策ソフトの例外登録で、ファイルロックを防ぎます。

この流れは、0x8004010f修復の王道です。併発しやすいOutlook送受信エラー0x80042108や0x800ccc0fも、同時に改善する可能性があります。

Exchange環境で0x8004010fが出る時の見直しポイント

オフラインアドレス帳と自動検出の健全性確認

Outlookで送受信エラーが断続的に出て、特に0x8004010fが表示される場合は、まずOABとAutodiscoverの健全性を確認します。ポイントは二つです。ひとつ目はOABの生成と配布の状態で、サーバー側のOAB生成ジョブが成功しているか、仮想ディレクトリのURLと認証が正しいかを見ます。二つ目はAutodiscoverの応答整合性で、対象アカウントに対して正しいXMLが返り、既定のOutlookデータファイル設定と一致しているかが重要です。特にOneDrive上のPST/OSTを参照していると同期衝突でOABダウンロードが失敗し、結果として0x8004010fに繋がることがあります。Windows11やWindows10でも観測されるため、OS依存と決めつけずにプロファイルとデータファイル経路の確認も同時に行うと効果的です。

• 重要ポイント

  • OAB生成の成否と仮想ディレクトリのURL整合
  • AutodiscoverのXML応答が対象ユーザーと一致
  • OneDrive配置のOST/PSTは回避しローカル経路に統一

補足として、テストはクライアント側のOutlook診断とサーバー側ログを組み合わせると原因特定が早まります。

短時間で全体像を掴むために、上から順に整合を取ると無駄がありません。

サーバー接続と証明書の問題

サーバー接続経路や証明書異常は、Outlook送受信エラー0x8004010fの温床になりやすいです。特にプロキシや名前解決の揺らぎはAutodiscoverとOAB配布の両方に影響します。まずはDNSでOutlookクライアントが引くレコードの正しさを名前解決の一貫性という観点で確認し、分割DNSや古いA/CNAMEが残っていないかを洗います。次に証明書のSANと期限を必ず点検し、Autodiscover名、SMTP名、外部URLがSANに含まれているか、期限や中間証明書チェーンが正常かを見ます。最後にプロキシ設定のバイパスが適切かを見直し、Exchange関連FQDNが透過接続になっていることを確認します。Windows11でもWindows10でも現れるため、OS差分よりも経路と証明書の整合に注力すると再発を抑えられます。

1. DNS確認を実施し、Autodiscoverと外部URLが正解に解決するか検証します。
2. 証明書のSAN/期限/チェーンを点検し、警告や不一致を解消します。
3. プロキシ例外設定を整え、Exchange関連FQDNを直接接続にします。
4. クライアントプロファイルで既定のOutlookデータファイルをローカルに固定します。
5. 再テストでOABダウンロードと送受信が成功することを確認します。

番号順に進めると、接続と証明書に起因する0x8004010fの切り分けが短時間で完了します。

バージョン別の原因と対処をクイックに参照する

2010から2016の環境で起きやすい不具合

Outlook2010からOutlook2016では、0x8004010fが「Outlookデータファイルにアクセスできません」や送受信エラーとして現れやすいです。要因は古いアドインやレジストリ由来のレガシー設定、PSTやOSTの破損、さらにOneDrive同期との相性です。まずは安全な切り分けが有効です。以下のポイントを順に確認すると復旧が早まります。特にWindows10では古いプロファイルの破損が目立つため、プロファイルの新規作成を早めに検討してください。必要に応じて修復ツールより前に保存場所の見直しを行うと、原因の特定がしやすくなります。

• 古いアドインの無効化とOutlookのセーフモード起動で競合を確認します

• PST/OSTの場所確認とローカル固定ドライブへの移動でアクセス安定性を高めます

• プロファイルの新規作成で破損や設定不整合を切り離します

• OneDriveの対象外設定でリアルタイム同期の干渉を避けます

下の比較で自分の環境に近い対処から着手すると、短時間で送受信の復旧に近づけます。

上記の対処を1つずつ試し、原因を絞り込みながら安定運用へつなげます。

1. Outlookを終了し、セーフモードで起動します
2. アドインをすべて無効化して送受信をテストします
3. コントロールパネルのメールから新しいプロファイルを作成します
4. データファイルをローカルに配置し、既定に設定します
5. OneDriveのバックアップ対象からメールデータのパスを外します

各ステップで送受信を確認し、どこで改善したかを把握すると再発防止に役立ちます。改善がない場合は修復ツールの実行を検討します。

2019以降とMicrosoft 365での留意点

Outlook2019、Outlook2021、Microsoft365では、UIとクラウド連携が進化した一方で、0x8004010fがクラウド同期や権限の不整合で起こる例が増えています。Windows11では「Outlookデータファイルにアクセスできません」や「Outlook送受信エラー0x8004010f」と表示されるケースがあり、OneDriveの自動バックアップやフォルダーの場所変更が引き金になることがあります。まずはデータ保全を優先し、安易な削除ではなくプロファイルの分離と再構築で安全に復旧を目指します。以下の手順はデータ損失を避けつつ高確率で解決できます。

• データファイルの現位置を確認し、ユーザープロファイル配下のローカルに退避します

• 新プロファイルを作成して既定化し、アカウントを再追加します

• OneDriveのバックアップ対象外にメール格納フォルダーを設定します

• Outlookを管理者として起動し権限の不整合を解消します

上記の留意点を踏まえ、次の順序で安全に修復を進めます。

1. データファイルのバックアップを作成します
2. OneDriveのバックアップ設定から対象フォルダーを外します
3. コントロールパネルのメールで新しいプロファイルを作成し既定に指定します
4. アカウントを追加し、送受信をテストします
5. 問題が続く場合はOutlookを管理者として起動して再検証します

この流れなら、Outlook送受信エラー0x8004010fや「Outlookデータファイルにアクセスできません」の再発を抑えながら、短時間で安定したメール運用に戻しやすくなります。

0x8004010fに関するよくある質問を実務目線でまとめる

解除方法はどの手順から進めるべきか

0x8004010fがOutlookの送受信で表示されたら、ムダ打ちせずに成功率が高い順で進めると短時間で復旧できます。最初はWindows10やWindows11共通の基本対処から入り、状況に応じてプロファイルやデータファイルの修復へ段階的に移行します。判断材料としては、エラー表示が「Outlookデータファイルにアクセスできません」に近いか、アカウント設定の変更後に発生したか、OneDrive同期の影響がありそうかです。以下の順を推奨します。

• 基本対処で切り分け（再起動、回線とサーバー接続確認、Outlookの安全モード起動）

• アカウントの再紐付け（受信サーバー情報やパスワードを再入力）

• 新規プロファイル作成（既定プロファイルの破損を回避）

• PST修復（scanpstでデータ破損を修復）

• OST再作成（ExchangeやMicrosoft365のキャッシュ再生成）

補足として、OneDriveでPSTやOSTを同期中なら、ローカル固定パスへ移動が安定します。

データ損失を避けるために行う事前準備

トラブル対応の前に安全網を敷くことが大切です。とくに「Outlookデータファイルにアクセスできません」の状態では、操作を誤るとメールや連絡先の復旧が難しくなります。Windows11でもWindows10でも、まずはPSTのバックアップとエクスポート、そして復元テストまでを一気通貫で行います。これにより、0x8004010fの修復作業を安心して実施できます。手順は下表と番号リストを参考にしてください。バックアップと検証を先に完了させることがポイントです。

1. Outlookを終了し、PST/OSTの実体ファイルをエクスプローラーで複製します。
2. Outlookを起動し、エクスポートでメールと連絡先を安全退避します。
3. 新規PSTへインポートし、表示と検索が正常かを確認します。
4. OneDrive配下にある場合は、ローカル直下へ移動してから以降の修復に進みます。