エアコン臭いを即解決する原因特定・掃除手順・予防で電気代と健康を守る

エアコンをつけた瞬間の生乾き臭や酸っぱい匂い、下水のような異臭…放っておくと気分までどんよりしますよね。実は、冷房時の結露で内部が湿りやすく、カビや細菌が増えやすい環境ができることが主因です。国立感染症研究所も、湿度とカビ増殖の関係に注意を促しています。まずは「いつ・どのモードで・どんな臭いか」を切り分けると、原因がぐっと絞れます。

本記事では、つけ始めのニオイの見極め方から、フィルター・送風ファンの安全な清掃、ドレンホース由来の下水臭の確認ポイントまでを具体的に解説します。強いスプレー噴霧が故障や再カビ化を招く理由、16～18℃の低温運転の効果と限界も科学的に整理します。

電気代にも影響します。熱交換器が汚れると風量と熱交換効率が下がり、消費電力が増えるためです。家電公的機関の検証でも、汚れの除去で消費電力が改善する事例が報告されています。すぐできる手順からプロ依頼の見極めまで、再現性重視でまとめました。まずは、今の症状に合うチェックから進めましょう。原因別に対処すれば、今日からニオイは変えられます。

エアコン臭いが気になるときに最初に確認すること

つけ始めに臭いがする原因を切り分ける

エアコンをつけ始めた瞬間の臭いはパターン化できます。まずは運転モードと時間帯で整理しましょう。冷房や除湿の直後に生乾きっぽい酸っぱい匂いなら、内部の結露が残りカビが発したにおいの可能性が高いです。暖房で焦げたようなにおいはホコリの焼け、送風でホコリ臭が続くならフィルターやファンの蓄積汚れが疑われます。朝だけ強いなら夜間の湿気滞留、雨天時に強いなら外気由来の混入が考えられます。短時間で原因候補を絞るコツは、同じ条件を再現して症状が出るか確かめることです。運転直後の3〜5分、10分経過、30分経過の変化を観察し、においの種類と強度を記録します。これにより「内部結露型」か「蓄積汚れ型」かを切り分け、エアコンクリーニングや内部乾燥の優先度を判断できます。エアコン臭いが断続的に出る場合も、まずは再現条件の把握が近道です。

• ポイント

  • 運転モード別の発生タイミングを記録
  • においの種類（酸っぱい/生乾き/焦げ/下水）を言語化
  • 天候・時間帯・部屋の湿度も控える

冷房や除湿の直後に生乾きの臭いが強い理由

冷房や除湿は熱交換器を急冷し、空気中の水分が結露してドレンへ流れます。この時、熱交換器のフィンや送風ファンに付着した皮脂やホコリが水分を含むと、微生物が増えやすい環境が成立します。生乾きの雑巾のような酸っぱい臭いは、こうした微生物の代謝物が主な要因です。運転停止後に内部が湿ったままだと、次回起動時に一気に放出されて強く感じます。対策の根拠はシンプルで、内部を乾燥させれば増殖条件を断つことができます。停止前に送風で5〜30分乾かす、もしくは内部クリーン機能を活用するのが効果的です。また、16度など低い設定温度を長時間続けると結露が増えやすく、エアコン臭いが強まります。使用後はカバーを開けてフィルター乾燥、週1回のフィルター清掃、月1回の熱交換器洗浄スプレーで“湿りっぱなし”を避けましょう。

室外機や配管からの異臭の見分け方

室内機だけでなく、室外機やドレンホースも臭いの経路になり得ます。見分けのコツは、窓開放で外気を入れた状態と閉め切った状態での差、ベランダや屋外の臭い源との同時発生有無を比べることです。下水臭や生ゴミ臭が断続的に混じる場合は、ドレンホースの先端が排水溝付近で逆流臭を吸い込んでいるケースがあります。オイル臭や土埃っぽい臭いは室外機近くの駐車場や工事現場の外気混入が原因になりやすいです。確認ポイントを順にチェックし、切り分けを進めましょう。

1. ドレンホースの先端位置を確認（水たまりや排水口の近接回避、先端に防虫キャップ）
2. 室外機の吸込み口周辺の臭い源確認（洗濯物用洗剤、塗料、排気）
3. 配管化粧カバーの隙間や結露で湿りやすい箇所のカビ臭確認
4. 運転中にベランダ側から風を入れて比較（変化があれば外気由来が濃厚）

補足として、室外機の周辺清掃とドレンの流れ確認を定期化すると、外部由来のエアコン臭いを未然に抑えやすくなります。

エアコンの臭いはなぜ発生するのかを原因別に理解する

カビと雑菌が発するカビ臭や生乾き臭の仕組み

エアコン臭いと感じる多くは、内部に付着した水分と汚れが引き金です。冷房や除湿の運転で熱交換器が冷え、空気中の水分が結露します。そこへフィルターや送風ファンに残ったホコリ、皮脂、キッチン由来の油分が混ざると、微生物が繁殖しやすい環境になります。繁殖したカビや細菌は揮発性有機化合物を放出し、いわゆる生乾き臭や雑巾臭の原因になります。放置するとドレンパンにまでバイオフィルムが形成され、運転のたびにニオイが部屋へ拡散します。対策の基本は、運転後の内部乾燥、定期的なフィルター清掃、シーズン前後のクリーニングです。特に送風ファンの羽根にこびりついた汚れはニオイの再発源になりやすく、可視化しづらい奥の部分ほど注意が必要です。暖房開始時の焦げ臭や冷房開始時の生乾き臭など、運転モードで出るニオイが変わるのは、この付着物と湿度の組み合わせによるものです。

• ポイント

  • 結露×汚れで微生物が繁殖しやすくなる
  • 送風ファンの付着汚れが再発の温床になる
  • 内部乾燥と定期清掃が最も効果的

補足として、強い換気と短時間の高温運転は内部の乾燥を助け、ニオイ低減に寄与します。

タバコや汗など生活臭が酸っぱい匂いに変わる理由

生活臭がエアコン内部に付着すると、時間経過とともに酸化や微生物分解が進み、酸っぱい匂いへ変質します。タバコ煙のタール成分や調理油、汗・皮脂由来の有機物は、熱交換器やフィルター、ファン表面で酸化しやすく、分解の過程で低級脂肪酸やアルデヒド類などの刺激臭が発生します。冷房運転で結露が繰り返されると、湿潤状態が長引き、これらの化学変化と微生物反応が促進されます。結果として、つけ始めに「酸っぱい」「生乾き」系のニオイが立ち上がりやすくなります。対策は、付着源の除去と酸化しやすい汚れを増やさない生活動線づくりです。喫煙や揚げ物の調理時はこまめに換気し、帰宅直後の汗や皮脂が多い衣類は室内であおがないなど、空気中の汚れを減らすだけでもエアコン臭いの発生頻度は下げられます。

テーブルの対策は組み合わせが有効で、清掃と換気を同時に行うと改善が早まります。

ドレンホース詰まりや排水不良で発生する下水のような悪臭

下水のような悪臭は、ドレンパンやドレンホースの汚れ、排水不良が疑われます。冷房時に発生した結露水はドレンパンに溜まり、ホースを通って屋外へ排出されますが、ホコリやカビ、台所油、さらには虫の混入で流路が狭まると水が滞留します。停滞した水は嫌気性菌が増えやすく、硫黄系の強いニオイを放ちます。さらに屋外側のドレン出口が地面の泥や枯葉で塞がれると逆流し、室内機から強烈なニオイが戻ることがあります。次の手順で安全に確認しましょう。

1. 屋外のドレン出口を探し、潰れや詰まりがないか目視する
2. 先端のゴミや虫を取り除き、逆虫弁がある場合は動作を確認する
3. 室内機の運転を止めてから、ドレンパン周辺を清掃し、水漏れの有無を点検する
4. 改善しない場合は、ポンプ式クリーナーでホース内の吸引洗浄を行う
5. それでも異常が続くなら、業者の分解洗浄を依頼する

番号順に進めると原因の切り分けがしやすいです。詰まりを繰り返す場合は、ホース経路の勾配不良や本体の設置角度も見直すと再発防止につながります。

自分でできる掃除と臭い取りの正しい手順

フィルターと吹き出し口を清掃してホコリ臭と付着臭を断つ

エアコン臭いと感じたら、まずはフィルター清掃から着手します。手順はかんたんでも、完全乾燥と復旧時の向きを外さないことが重要です。電源プラグを抜き、本体が停止してから行います。取り外したフィルターはぬるま湯で裏面から洗い、ホコリの目詰まりを押し出します。中性洗剤を使う場合は薄め、毛の柔らかいブラシでやさしくこすって素材を傷めないようにします。水気が残ると内部でカビが繁殖するため、陰干しで完全に乾かしてから戻してください。吹き出し口は乾いたマイクロファイバーで拭き、油っぽい付着臭は中性洗剤を固く絞って拭き取り、最後に水拭きと乾拭きで仕上げます。復旧時はフィルターの表裏と差し込み位置を確認し、カバーのツメ破損に注意しながら確実に閉じます。仕上げに送風または内部乾燥機能で15～30分運転し、湿気を飛ばすと効果が持続します。

• ポイント：完全乾燥と正しい復旧がニオイ再発防止のカギです

• 注意：電源オフと感電・ケガ防止のための手袋着用を徹底します

送風ファンとルーバーの拭き取りでカビ源を減らす

送風ファンやルーバーに付いた黒い斑点はカビのサインです。道具は細めの綿棒や柄つきブラシ、マイクロファイバークロスを用意し、ライトで内部を照らしながら届く範囲をやさしく拭きます。硬いブラシや金属工具はファンやコーティングを傷め、振動や騒音の原因になるため避けます。アルコールや強溶剤を使わない理由は、プラスチックの白化やひび割れ、塗膜・防汚コートの劣化を招き、結果として汚れが付きやすくなるからです。水で薄めた中性洗剤で湿らせ、固く絞ったクロスで少量ずつ汚れを落とし、最後は水拭きと乾拭きで洗剤分を残さないよう仕上げます。羽根に力をかけると芯ブレや破損につながるため、回転させず固定したまま軽圧で行います。届かない奥の汚れやドレンパンの黒ずみが強い場合は、無理をせずクリーニングを検討してください。

軽い汚れは届く範囲で十分に改善しますが、広範な黒カビや異臭が続く場合は分解洗浄が安全です。

エアコンに消臭スプレーを直接噴霧しない理由

一時的にエアコン臭いを誤魔化せても、再カビ化や故障リスクを高めます。霧が基板やセンサーに付着すると腐食や誤作動の原因になり、香料や界面活性剤が熱交換器やファンに皮膜を作ってホコリを抱き込みやすくなります。さらに湿った状態が続くと内部が乾かず、雑菌が繁殖して酸っぱいニオイが再発しやすくなります。安全な代替手順は次の通りです。

1. 換気しながらフィルターと吹き出し口を清掃し、送風で内部乾燥15～30分。
2. 冷房や除湿の使用後は、送風運転または内部クリーン機能で水分を飛ばす。
3. 室内のホコリ源対策として、床やカーテンの定期清掃と換気をセットにする。
4. 強いニオイやベタつきが残る場合は、分解クリーニングで根本原因を除去する。

数字で言えば、日常は清掃と乾燥の組み合わせが最も再現性が高い対策です。スプレーに頼らず、汚れの除去と乾燥サイクルを整えることが長期的なニオイ予防につながります。

16度や18度での臭い取りは本当に効果があるのか

低温運転で結露を誘発する手法のメリットと限界

エアコンの設定を16度や18度に下げて強めの冷房を短時間かけると、内部の熱交換器に結露が発生しやすくなり、付着したホコリや生活臭由来のニオイ成分を水と一緒に流せることがあります。メリットは、手軽で今すぐ試せる点と、運転直後のエアコン臭いが軽くなるケースがあることです。ただし限界も明確です。内部のカビやファンに固着した汚れは水だけでは落ちにくく、かえってニオイを一時的に拡散させる可能性があります。結露が増えるほど乾燥が不十分だと繁殖環境を助長します。効果を狙うなら低温連続よりも、短時間→送風で乾燥まで一連で行うことが肝心です。根本改善にはフィルター清掃や専門のクリーニングが不可欠で、賃貸や車のケースでも考え方は同じです。

• メリット: 手軽で即実践、運転直後のニオイ軽減に寄与

• デメリット: 根本対策になりにくい、ニオイ拡散や再発のリスク

• 推奨: 低温短時間後に必ず乾燥運転、定期の掃除と併用

補足として、除湿や暖房切替の直後はニオイを感じやすい傾向があるため、室内換気を合わせると体感が改善しやすいです。

室内換気と送風運転を併用して内部を乾燥させる手順

低温で結露を作ったあとは、内部を素早く乾かすことがポイントです。以下の手順で「換気＋送風」を組み合わせると、ニオイ成分の滞留を抑えられます。

1. 窓を複数カ所開けて交差換気を確保します。5〜10分で室内の空気を入れ替えます。
2. エアコンを16度または18度で10〜20分だけ運転し、結露で汚れを浮かせます。風量は強めが目安です。
3. 冷房を停止し、送風運転を30〜60分行い内部を乾燥させます。内部クリーン機能があれば必ずオンにします。
4. 作業後にフィルター掃除（週1目安）を行い、ホコリの再付着を防ぎます。
5. ニオイが残る場合は、暖房高温を15分前後かけて追加乾燥すると効果的です。

この流れで「結露→乾燥→清掃」をワンセットにすると、エアコン臭いの再発を抑えやすくなります。定期的なクリーニングや室外機周りの清掃も併用すると安定します。

放置すると起こるリスクと電気代や健康への影響

冷暖房効率の低下で余計な電気代がかかる仕組み

エアコン内部の熱交換器やファンにホコリが積もると、空気の通り道が狭まり、必要な風量が確保できません。結果として熱交換が進まず、設定温度に届くまでの時間が延びて消費電力が増えます。とくに湿度が高い時期は結露で汚れが固着し、エアコン臭いが発生しながら効率も悪化しがちです。ポイントは、汚れが引き起こす連鎖です。まず空気量低下、次に熱交換ロス、最後に長時間運転で電気代が上振れします。以下の仕組みを意識すると無駄なコストを防げます。

• 風量低下で同じ冷暖房能力を出すために運転時間が伸びる

• 熱交換器の汚れが温度差を小さくしコンプレッサー負荷が増える

• フィルター目詰まりで送風ファンが高回転化し消費電力が上がる

短時間の掃除でも効率は回復しやすいので、定期的なフィルター清掃と内部乾燥運転を習慣化すると効果的です。

アレルギー症状や体調不良につながる可能性

エアコン内部が湿ったまま放置されると、カビや細菌が繁殖してニオイ物質が発生します。運転時にその微粒子が空気と一緒に部屋へ放出されると、くしゃみ、咳、のどの違和感、目のかゆみなどのアレルギー様症状につながることがあります。とくにエアコン臭いが酸っぱい、生乾きの雑巾のように感じる場合は、内部の汚れと微生物の繁殖サインです。小さなお子さまや高齢者、在宅時間が長い人は暴露時間が長くなりやすいので早期対処が重要です。下の表で「放置による影響」と「対処の優先度」を確認してください。

症状が出る前の予防が最も有効です。定期の清掃と運転後の乾燥を組み合わせ、室内の空気環境を守りましょう。

プロのエアコンクリーニングを依頼する基準と選び方

分解洗浄でしか落とせないカビと臭いの境界を知る

フィルターや前面パネルの掃除は自分でできますが、熱交換器や送風ファン、ドレンパンの奥で繁殖したカビは表面拭きでは除去できません。エアコン臭いが「つけ始めだけでなく毎日続く」「酸っぱい臭いが送風で強まる」「除湿や暖房で生乾き臭が戻る」なら、内部の生物膜が原因の可能性が高く、分解洗浄での高圧洗浄が必須です。自分でのスプレー噴霧はホコリを湿らせて奥へ送り込むリスクがあり、水漏れやドレンホース詰まりを招くことも。判断の目安は、①フィルター清掃後も48時間以内に臭気が再発、②送風口の羽根に黒い点状汚れ、③冷房16〜18度運転後の停止時に強いニオイの逆流のいずれか。これらに該当する場合は専門業者の分解洗浄で根本除去を検討してください。賃貸でもフィルター清掃は可能ですが、分解が必要なら管理会社へ相談すると安心です。

• エアコン臭いが季節や運転モードで悪化するなら内部汚れのサインです。

業者の見極めポイントと料金の目安

業者選びは作業工程の透明性で決まります。最低限確認したいのは、本体養生の徹底、送風ファンまでの分解、アルミフィンとドレンパンへの薬剤噴霧と高圧洗浄、リンスと乾燥運転、電装部防水対策、作業前後のニオイ・排水色の説明の有無です。標準壁掛けの相場は1台1万2千〜1万8千円、お掃除機能付きは2万〜3万円台が一般的。防カビコートは2千〜5千円の追加が目安です。見積時は「分解範囲」「高圧の吐出圧」「薬剤の種類と材質適合」「駐車代の扱い」「万一の水漏れや故障時の補償」を確認しましょう。価格だけで判断せず工程と保証を比較することが失敗回避に直結します。

• 申込み前に作業写真の公開実績があるかを見れば技術の再現性を判断しやすいです。

季節別とモード別で違う臭いの対処法

冷房や除湿で出るカビ臭と生乾き臭の抑え方

冷房や除湿で感じるカビ臭や生乾き臭は、エアコン内部の結露が引き金です。運転中は熱交換器に水分がつき、放置すると繁殖が進みます。まずは運転後に内部乾燥や送風を活用し、湿度を下げて菌の居場所を減らしましょう。加えて部屋干しの生乾き臭が吸着するとニオイが強まるため、洗濯物は別室や浴室乾燥に分離すると効果的です。もしエアコン臭いと感じたら、フィルターの掃除とドレンホースの詰まり確認を同日に行うと改善が早いです。除湿の連続運転が多い時期は、週1回のフィルター清掃と月1回の熱交換器点検を目安にすると再発を抑えられます。最後に、室内の相対湿度を50％前後に保てば、ニオイの発生率が下がります。

• ポイント

  • 内部乾燥や送風を毎回10〜30分使い、内部の水分を飛ばします
  • 部屋干しを分離し、生活臭の吸着を避けます
  • フィルター掃除とドレン確認をセットで実施します

暖房のつけ始めにホコリ臭や焦げた匂いがする場合

暖房の立ち上がりで感じるホコリ臭や焦げた匂いは、長期未使用で付着したホコリが熱で一時的に焼ける現象が主因です。正常範囲であれば短時間で薄まりますが、継続する場合は内部に堆積したホコリや油汚れが疑われます。シーズン前に吸気口とフィルター、前面パネル背面のホコリを除去し、まずは送風で5〜10分運転して残留粉塵を飛ばしてから暖房を入れると予防しやすいです。焦げ臭が強い、異音や異常発熱がある、ブレーカーが落ちるなどの症状があれば使用を中止して点検が必要です。賃貸の場合は自己分解を避け、管理窓口に相談すると安心です。再発防止には、月1回の軽清掃と暖房初日の短時間送風→低温暖房→通常運転の段階運転が有効です。

車のエアコンで酸っぱい臭いが急にする時の手順

車の酸っぱい臭いは、エバポレーターの菌繁殖や車内エアコンフィルターの飽和が定番です。まずは安全を確保しつつ、以下の手順で順に対処します。急なエアコン臭いでも慌てずに原因を一つずつ切り分けることがコツです。施工が必要な箇所は取扱説明書の手順に従い、無理はしないでください。

• 安全上の留意点

  • 走行中の操作は避けること、停車し換気できる場所で実施します
  • 電装品とセンサー周辺に薬剤を付着させないようにします
  • 異臭が継続や水漏れがある場合は専門店でエバポレーター清掃を依頼します

酸っぱいニオイが改善しても、梅雨や夏前にはフィルター交換を先回りで行うと再発しにくくなります。

予防がいちばん効く 日常の習慣と買い替え検討ポイント

こまめなフィルター掃除と内部クリーン機能の賢い使い方

エアコン臭いを根本から遠ざけるカギは、日常の小さな積み重ねです。まずはフィルター掃除を2～4週に一度行い、ホコリをためないことが重要です。掃除機で吸い取り、汚れが強いときは水洗い後にしっかり乾燥させて戻します。さらに運転停止後は送風や内部クリーンを活用し、熱交換器とファンを乾かしてカビの繁殖を抑えます。除湿や冷房の後ほど効果が高いです。湿度が高い住まいでは湿度管理（目安50～60％）を徹底し、換気も並行するとニオイの元が蓄積しにくくなります。オフシーズンも月1回の定期運転（送風10～30分）で内部を乾燥。暖房でほこり臭いと感じたら、フィルターと吹出口の清掃を優先しましょう。もし「エアコン臭い時が毎日続く」「酸っぱいニオイが急に出た」などのトラブルが繰り返すなら、分解洗浄のクリーニングや買い替え検討がコスパ面で有利になる場合があります。

• ポイント

  • 送風や内部クリーンは停止直後に実施すると乾燥効率が上がります
  • 湿度が上がる季節は清掃頻度を増やすとトラブル予防に有効です

新品のプラスチック臭やにおい除去ボタンの活かし方

新品で感じるツンとした匂いは、樹脂や防錆材の初期放散が主因で、数日～数週間の使用と換気で和らぐのが一般的です。初期は窓を開け、送風や弱運転で慣らし、気になる日は短時間の暖房高温運転（例：30度で20～30分）で内部を乾燥させると低減しやすいです。一方、機種のにおい除去ボタン（内部クリーン/におい除去）は、運転後に送風や加熱乾燥で水分を飛ばす仕組みが多く、カビの繁殖抑制に有効です。ただし連日長時間の実行は電気使用と運転時間が増えるため、冷房・除湿の多用日やニオイを感じた日を中心に使い分けましょう。強い酸っぱいニオイや焦げ臭は故障や水漏れ、ドレンホース詰まりのサインの可能性があるため、無理な高温連続運転での消臭に頼らず専門クリーニングや点検を検討してください。

番号の手順で習慣化すると迷いません。

1. 使用日：停止後に内部クリーン/送風を実行
2. 週次：フィルター掃除と吹出口の拭き取り
3. 月次：送風で定期運転し内部乾燥
4. 季節前後：全面清掃＋動作確認で快適維持

症状から探せるにおい辞典 酸っぱい匂いや下水のような臭いの原因と対処

汗臭や雑巾のような匂いの元を断つポイント

汗臭や雑巾臭の多くは、エアコン内部に溜まった水分でカビが繁殖し、フィルターや熱交換器、ファンに生活臭が付着して発生します。まずは原因の層を分けて考えることが近道です。表面に付いたホコリと油分、内部のカビ、排水ラインのヌメリの三段構えを想定し、優先清掃箇所を決めましょう。においが強いほど内部に原因が潜みがちです。以下のポイントを押さえると、短時間でも効果が出やすくなります。

• 優先度高い順はフィルター→吸気グリル→熱交換器→ファンです。表層のホコリを先に除くと洗浄剤が効きます。

• 運転後の送風で内部乾燥を癖にすると再発が減ります。内部の水分を残さないことが重要です。

• 生活臭の付着源（キッチン油煙・タバコ）を減らす換気を同時に行うと持続性が上がります。

下の手順で進めると安全かつ確実です。高所作業は無理をせず、においが残る場合は分解洗浄を検討してください。

補足として、設定温度を極端に下げ続けると結露が増えます。エアコン臭いと感じたら、送風や弱除湿を活用して乾燥させると改善しやすいです。

下水や生臭いと感じるときのチェックリスト

下水っぽい、生臭い、酸っぱい匂いが急に強まる場合は、排水経路のトラブルやドレンの詰まりを疑います。水が溜まると雑菌が繁殖し、ドレンパンやドレンホース、室外機周りからニオイが逆流します。特に長雨や設置から年数が経っている住まい、賃貸でメンテ履歴が不明な場合は重点的に確認してください。点検は以下の順序が効率的です。安全のため必ず電源を切り、無理な分解は避けましょう。

1. ドレンパンの水たまり確認：水位が高い、黒ずみやヌメリがある場合は要清掃です。
2. ドレンホースの詰まり確認：先端の泥・虫・藻の付着、折れや潰れを見ます。詰まりはポンプやホースクリーナーで除去します。
3. 逆勾配の有無：ホースが上り勾配になっていないか確認し、落とし勾配に直します。
4. 室外機周辺の臭気源：排水口付近の停滞水、落ち葉、ペットボトルキャップなど異物を取り除きます。
5. 排水時の水の勢い：弱い場合は内部詰まりの可能性が高く、業者相談が安全です。

• ホース先端は地面から浮かせて風通しを確保

• 排水経路清掃後は送風運転で内部を乾燥

• 再発時は分解洗浄やドレンポンプ点検を依頼

上記で改善すれば原因は排水系の可能性が高いです。エアコン臭いが残るなら、熱交換器やファン内部のクリーニングを追加し、除湿運転後の送風乾燥を習慣化すると安定します。