ぽっちゃりが垢抜けるIライン術 通勤も休日も細見えコーデ攻略

体型の特徴をどう活かせばいいか分からず、毎朝クローゼットの前で固まっていませんか。首元が詰まると顔が大きく見える、ロング丈は重く見える…そんな“なんとなくNG”の理由を、視線コントロールやIライン設計で言語化します。国内の体型調査では、女性の平均ウエストは70cm台後半～80cm台が最多層とされ、実は多くの人が同じ悩みを抱えています。

スタイリング現場で延べ1,000件以上のコーデ提案を行う中で、Vネックやシャツ襟で首元に抜けを作り、ハイウエストとタックで腰位置を上げるだけで印象が一変することを確認してきました。さらに、ロングコート×ロングスカートでも配色とアクセサリーで縦線を強調すれば着膨れは回避できます。

本記事では、通勤も休日も外さない「きれいめカジュアル」の軸づくりから、季節別の重ね方、低身長でもバランスが整う丈と靴の関係、インナー選びまで実例ベースで解説します。今日から実践できる選び方の要点と、ブランド別の名品リストまで網羅。迷いを減らし、“似合う”を再現可能にしていきます。

ぽっちゃりがもっと素敵に見える基本戦略を整理する

体型の特徴を見極めて着こなしに落とす

ぽっちゃりの魅力は立体感と柔らかさです。まずは自分のバランスを客観視し、上半身が厚みを感じやすいのか、下半身に重心があるのかを把握します。骨格ストレートは上半身に厚みが出やすいので、縦に落ちる上質素材やVネックで厚みを分散し、腰位置はハイウエストで脚長効果を狙います。骨格ナチュラルは骨感とボリュームの両立が得意なので、ゆるめの直線シルエットやロング丈で余裕を持たせると洗練されます。ぽっちゃり女子の服選びはサイズ選択が肝心で、ピタピタよりも半サイズゆとりが上品に見えます。色は上半身を濃色、下半身を中明度でつなぐと全身が軽く整います。髪型は顔周りにレイヤーを入れてひし形シルエットを作ると小顔見えが狙えます。英語での検索でも「plus size」の文脈と近く、海外の着こなしも参考になります。以下のポイントを押さえると失敗が減ります。

• 上重心か下重心かを最初に判定

• 骨格ストレートは厚みを縦に逃がす

• 骨格ナチュラルは直線×ロングで余裕を出す

• サイズは一息ゆとりでシワと食い込みを防ぐ

視線コントロールとIラインで細見えをつくる

細見えの核はIラインの連続性です。ロングコートやロングスカートで縦を通し、インナーから裾まで色をつなげると縦方向の情報が勝ち、ぽっちゃりでもスラリと見えます。配色はインナーを濃色、アウターを中明度にしてコントラストを柔らげると上品です。視線の起点は顔周りなので、Vネックやネックレスのポイントを鎖骨付近に置き、次にベルトのバックルでウエストへ誘導、最後にロングスカートの裾へ落とす三段誘導が効果的です。足元は甲を見せるポインテッドや、同系色のブーツで縦を中断させないのがコツです。ぽっちゃりコーデで避けたいのは、ハイコントラストで横切るカットソーや、短すぎるトップスの段切りです。SNSで人気のぽっちゃり芸能人の着こなしを見ると、アクセサリーの置き方と丈バランスが一貫していることがわかります。下の比較を参考に調整してください。

短いネックレスとロングボトムを組み合わせると、視線の移動が自然につながります。

きれいめカジュアルで日常と仕事の間をつなぐ

通勤も休日も頼れるのは、きれいめカジュアルを軸にしたワードローブ設計です。ぽっちゃり服は素材感が仕上がりを左右するため、ハリのあるツイル、落ち感のあるジョーゼット、ミドルゲージのニットなど、体の起伏を拾いにくい生地を選びます。ワンピースはストンと落ちるIラインか、ウエスト位置をやや高めに設定した控えめフレアが万能です。ショートヘアは耳後ろにボリュームを残して前下がりラインを作ると、首元がすっきりしジャケット映えします。SNSで得た情報はそのまま真似せず、職場のドレスコードに合わせて小物を微調整しましょう。以下の手順で迷いを減らせます。

1. 平日用の色軸を3色決定（黒・ネイビー・グレージュなど）
2. トップスは鎖骨が見える開きと肘下丈を基準に揃える
3. ボトムはフルレングス2本とミディ丈スカート1本を固定
4. ワンピース1枚はIライン、もう1枚は微フレアでシーン分け
5. 靴は同系色のローファーとブーツで季節対応

この枠組みを作っておくと、朝のコーデ時間が短縮し、ぽっちゃり特有の悩みも自然に解消されます。

ぽっちゃりファッションで外さない選び方の要点

トップスはVネックやシャツで首元をすっきり見せる

顔周りの余白を作ると全体の重心が上がって見えます。特にVネックは縦のラインを強調し、首やデコルテをきれいに見せるため、ぽっちゃりの柔らかな印象を引き締めます。シャツは第1〜2ボタンを開けて抜け感を出すのがコツです。肩幅が気になる人はドロップショルダーではなく、セットインスリーブで肩線を整えると上半身がコンパクトに見えます。ボーダーは細ピッチ×暗色ベースを選ぶと膨張を防げます。シアー素材は透けすぎないミドルシアーを選び、インナーは同系色でワントーンにすると輪郭が滑らかに。丈はヒップの上で止まる前後差デザインやハーフインで腰位置を高く演出し、全身バランスを整えましょう。

• Vネックは鎖骨が少し見える深さがベスト

• シャツは硬すぎない素材感で体の丸みを拾いにくく

• 細ボーダーと無地のレイヤードで奥行きを演出

上半身に視線を集めるアクセや小物を一点効かせると、すっきり見えがさらに安定します。

パンツとスカートはハイウエストとタックで腰位置を上げる

下半身はウエスト位置の設定が最重要です。ハイウエストのストレートパンツは、前中心にクリースラインが入るタイプを選ぶと縦線が強調され、ぽっちゃり体型でも脚のアウトラインを拾いにくくなります。フロントは2タックまでが上品で、骨盤の張りを柔らかくカバーします。スカートはマーメイドやセミフレアが相性良く、膝上からの緩やかな広がりで視覚的にIラインを保てます。素材は落ち感のあるツイルやジョーゼットが安心です。丈は足首が細く見える位置で止め、靴は甲が見えるデザインを選ぶと抜け感が出ます。ベルトは太幅より中幅でバックル小さめが腰回りを軽く見せ、トップスの前だけインでウエストマークすると全身の黄金比が整います。

数センチの丈とウエスト位置の差で印象は大きく変わります。鏡で横・斜めからバランスを確認して仕上げるのがおすすめです。

ぽっちゃりに似合うワンピースの選び方と通年コーデ

ぽっちゃりワンピースはウエストマークと落ち感が決め手

ぽっちゃり女子がワンピースを選ぶコツは、体を締めつけずにラインを整えることです。鍵は二つあります。まずはウエストマークで重心を作ること。ゴムシャーリングや共布ベルト、コルセット風ディテールは視線を中央に集め、自然にくびれを演出します。次に落ち感のある素材を選ぶことです。カットソーやレーヨン混、ジョーゼットなどは生地が縦に流れ、体の凹凸を拾いにくいためすっきり見えます。Aラインやフィット&フレアは広がりすぎない設計を選ぶとバランスが安定します。柄は中～小柄が便利で、縦要素のストライプやプリーツがさらに細見えに貢献します。ネックラインはVやキーネックで顔まわりをシャープに、袖は二の腕を程よく覆う五分〜七分が安心です。

• ウエスト位置はやや高めに設定して脚長効果を引き出す

• 落ち感素材×中〜小柄で面積を軽く見せる

• Vやキーネックで顔まわりの印象を引き締める

適度なゆとりとメリハリを両立させると、着心地も見た目も満足度が上がります。

夏と冬で素材と重ね方を切り替える

季節で素材とレイヤードを変えると、快適さと細見えを同時に叶えられます。夏は涼しさを保ちながら体表面積をコントロールするのがポイント。シアーシャツを羽織って直射日光を避けつつ、ノースリワンピースで腕の見える分量を調整します。汗ばむ季節は吸汗速乾や接触冷感の落ち感素材が便利で、色は中明度の寒色やニュートラルが軽やかです。冬はミドルゲージのニットワンピースにロングコートを重ね、縦長ラインを強調します。インナーは薄手の発熱素材で膨らみを抑え、タートルなら短めネックを選ぶと顔周りが詰まって見えにくいです。足元はタイツとブーツで色をつなぐと脚が途切れません。

季節ごとの「軽さ」と「縦」を意識すると、通年でスタイルアップできます。

低身長ぽっちゃりでもバランスが整う丈と靴の関係

低身長の方は丈と靴の相性が印象を大きく左右します。狙い目はひざ下からミモレ丈で、ふくらはぎの最も太い位置を避ける長さがベストです。足元は甲が見えるデザインを選び、ポインテッドトゥの靴で先端をシャープにすると脚がすっと伸びて見えます。カラーはワンピースと近い色か、タイツと靴を同色にして段差を減らすと効果が安定します。ヒール高は3〜5cmのローヒールが歩きやすく、体重移動もしやすいです。厚底は甲が隠れすぎると重心が下がるため、甲のVカットや浅めカットで軽さを足すとバランスが整います。ストラップは細めで足首の少し上に位置するものが好相性です。

1. 丈はひざ下〜ミモレでいちばん太い位置を避ける
2. ポインテッドトゥでつま先を細く見せる
3. 甲見せ×近似色で脚の連続性を確保
4. 3〜5cmローヒールで無理なくスタイルアップ
5. 細ストラップで足首をきれいに演出

丈と靴の「軽さ」をそろえると、低身長でも全身のバランスがすっきり整います。

40代や50代のぽっちゃりがきれいに見えるオフィスカジュアル

40代オフィスカジュアルぽっちゃりはジャケットとテーパードで端正に

40代の通勤服は、体のラインをほどよく整える設計が鍵です。肩周りに余裕のあるテーラードジャケットと、足首が少しのぞくスマートアンクルのテーパードパンツなら、視線が縦に流れてすっきり見えます。ジャケットはヒップの中腹までの丈が安心で、ゴージラインが低すぎないものを選ぶと顔周りがシャープに。パンツはセンタープレスで脚をまっすぐ見せ、裾は甲にかからない長さが軽快です。トップスは薄手ニットやハイゲージTで厚みを抑えると、ぽっちゃり体型でも重心が下がりません。色はネイビーやチャコールを基調に、インナーで淡色を差すとコントラストが生まれます。足元はポインテッドトゥで甲を見せると、全身のバランスがさらに整います。

• ジャケットはヒップ中腹丈で肩に少し余裕

• テーパードはセンタープレスとアンクル丈

• トップスは薄手で首元は詰めすぎない

シンプルな組み合わせでも、素材と丈感のチューニングで端正な印象が長続きします。

夏の通勤はシアーシャツとナロースカートで涼しく見せる

夏は軽さと品の両立がポイントです。ほんのり透けるシアーシャツは、肘が隠れる五分袖や長袖のロールアップが実用的で、素肌の面積を控えつつ空気感を演出できます。インナーは同系色のタンクを重ね、肩紐や胸元のラインが見えない幅を選ぶと安心です。合わせるボトムは縦に落ちるナロースカートが好相性で、ウエストはゴムでも前面はフラットだとオフィス向き。歩幅を確保するために後ろスリットを選ぶと動きも軽やかです。色はミントやグレージュなどの淡色を取り入れると、ぽっちゃり体型でも暑苦しく見えません。足元はアッパーが細めのミュールやストラップサンダルで抜けを作り、バッグは小ぶりの縦長でバランスを調整します。汗ジミが目立ちにくい生地も快適さに直結します。

淡色×透けのバランスを整えると、清潔感と涼感が両立します。

50代ぽっちゃりはロングコートとブラウスで上品に整える

50代は素材の質感と直線の取り入れ方で印象が決まります。とろみ素材のブラウスは落ち感があり、胸元の膨らみを拾いにくいのが利点です。詰まりすぎないバンドカラーや控えめなVネックを選び、袖口はゴムやカフで手首に寄せると細見えします。上に羽織るのは膝前後のチェスターコートや軽量ロングコートが適任で、ラペルの幅は中庸、前立ては比翼に近いミニマルデザインが上品です。ボトムはセミワイドやストレートで裾が跳ねない重さを出し、全身をIラインでつなげます。色はモカ、ダークネイビー、オイスターなどの穏やかな中間色が肌映えし、アクセはピアスや細ブレスで艶を一点に。小物は縦長トートを合わせ、低めヒールのパンプスで安定感を持たせると、縦ラインが鮮明になり体型を端正に見せられます。

1. とろみブラウスで面を整える
2. 膝丈前後のロングコートで直線を足す
3. セミワイドで裾に重心を置く
4. 縦長トートと低めヒールで安定感
5. 控えめVネックで首元の抜けを作る

直線と落ち感を味方にすると、動くたびにきれいな陰影が生まれ、上品さが自然と引き立ちます。

ブランド別に探すサイズ感と名品リスト

guやuniqloで手に入るぽっちゃりの神デニムとパンツ

ぽっちゃり体型のラインをきれいに見せるなら、guとuniqloの定番デニムとプルオンパンツが心強いです。選び方のコツは三つあります。まずはハイウエストでお腹周りをフラットに整えること。前中心が高すぎないカーブベルトは食後でも苦しくなりにくいです。次に、マムやストレートなど膝位置が高く見える型を選ぶこと。脚の中間を真っ直ぐ見せ、太ももを自然にカバーします。最後に、プルオンパンツならウエストゴムでもヨレにくい生地を。トップスはタックインか前だけインで腰位置を強調するとバランスが上がります。裾は九分丈で軽さを出し、足元は甲が見える靴にすると縦ラインが際立ちます。サイズは無理に下げず、骨盤で引っかからないサイズを基準にして、必要ならウエストをベルトで微調整します。

• ハイウエスト×前だけインで腰高を演出

• ストレートのセンタープレスで縦線を確保

• 伸びすぎない中肉デニムでラインをキープ

上記を押さえると、日常から通勤まで幅広く活躍します。

zaraやsnidelのワンピースで華やぎを足す

イベントや写真に映える一枚は、zaraとsnidelのシルエット設計が頼れます。おすすめはマーメイドとフレア。マーメイドは膝位置がやや高めのものを選ぶと、下半身のボリュームが視線分散されてすっきり。フレアは切り替えが胸下に来るタイプがベストで、ウエストのくびれを視覚的に生成します。素材は光沢過多を避け、マットサテンやジョーゼットで上品に。袖は肘が隠れる五分前後が二の腕をきれいに整えます。丈はミモレからロングで足首を細く見せ、Vネックやスクエアネックで顔周りをシャープに。色は黒やネイビーだけでなく、深みのあるグリーンやベリーも相性良し。仕上げに甲見せパンプスを合わせると全体が軽くなります。

表の基準を手がかりに試着すると、体の立体感がきれいに際立ちます。

下半身が気になるぽっちゃりに効くスカートとパンツの正解

下半身デブコーデはフロントタックとセンタープレスで細く見せる

下半身が気になるぽっちゃりは、パンツ選びで印象が大きく変わります。鍵はフロントタックとセンタープレスです。タックは前中心から浅めに入るタイプを選ぶと、布が縦に流れて腰の張りをやわらげます。深すぎるタックは横に広がりやすいので、2タックなら浅め、1タックなら角度が内向きのものが安心です。センタープレスは脚の中心に一本の縦線が通るため、視覚的な脚長効果とひざ下の直線補強が生まれます。とろみ素材より、程よいハリと落ち感が両立するツイルやウールブレンドがプレス維持に有利です。股上は深めのミッドハイがウエスト位置を高く見せ、トップスは前だけタックインで腰位置をマーク。ヒップの食い込みを避けるため、ヒップ寸法は実寸＋ゆとりで選び、裾幅はややテーパードが細見えに効きます。

• ポイントを押さえた選び方で、腰回りのボリュームを縦線に変換できます。

• ぽっちゃり女子でも、構築的なシルエットなら無理なくきちんと感が出せます。

• 小物は甲が開いた靴で足元に抜けを作ると、さらに軽やかに見えます。

マーメイドスカートとナロースカートの使い分け

マーメイドとナローは、同じ細見え系でも重心操作が異なります。マーメイドはひざで一度絞って裾が広がる設計なので、ひざ位置が高いほど脚が長く見えるのが利点です。ヒップ下のラインを拾いすぎない生地厚と切り替え位置の高さが決め手で、歩くたびに裾が揺れ、下半身の量感をリズミカルに分散します。一方ナロースカートはストレートに近い縦長が武器で、センタースリットやバックスリットがあれば歩幅も確保しやすく、縦のIラインを強調できます。骨格がしっかりめのぽっちゃりはナローで直線を、カーブが強い場合はマーメイドで曲線を味方にするのがコツです。ウエストは後ろゴムやサイドゴムで段差を抑え、トップスは短丈や前インで腰高見えを作ると、全身比率が整います。

スカート丈は足首が少し見えるミモレからロングが便利で、靴は甲開きで抜け感を出すと軽さが増します。

コクーンやカーゴのボリュームはトップス短丈でバランスを取る

今季注目のコクーンパンツやカーゴパンツは、ぽっちゃりの下半身に対して量感が強く、着こなし次第で野暮ったく見えがちです。対策はトップス短丈で腰位置を明確にし、脚の見える面積を増やすことです。クロップド丈のシャツやニット、短めのジレを重ねるだけで上重心に切り替わり、パンツのボリュームがスタイルアップ要素へ転換します。コクーンは膝周りにゆとりが出るため、裾に向けてわずかにすぼまる設計を選ぶと足首が細く見える効果が高まります。カーゴはポケット位置が鍵で、太もも中央よりやや上に来るミニマルなフラップだと横張りが穏やかです。足元はボリュームスニーカーより、アンクルが見えるローファーやポインテッドで縦線を強調し、色は上を明るめ、下をやや深めの中明度でまとめると引き締まります。

1. トップスは短丈＋前インでウエストマークを明確にする
2. 裾は足首がのぞく丈で抜けを作る
3. ポケットや膨らみの位置は腰より上を選び重心を上げる
4. 靴は甲開きやポインテッドで縦ラインを追加する

短丈のバランスを覚えると、ボリュームボトムでも軽快で都会的な印象に整います。

ぽっちゃりのインナーとブラ選びがシルエットを変える

ぽっちゃりブラやナイトブラは安定感と高さを両立

ぽっちゃり体型のバストを美しく見せる鍵は、土台の安定とトップ位置のコントロールです。カップが合っていても土台が弱いと揺れが増え、上半身が大きく見えます。そこで役立つのがサイドボーンと幅広ストラップのある設計です。脇流れを抑えて高さを出し、正面からの印象をすっきり整えます。昼はホールド力のあるワイヤータイプ、夜は就寝姿勢に合わせたナイトブラで横流れを予防します。サイズ計測はアンダーとトップ差だけでなく、胸の付け根の位置や柔らかさも確認すると失敗が減ります。摩擦が気になる人は肌当たりの良い脇高設計を選び、肩こりが出やすい人はストラップ幅が広く伸びが安定したものを選ぶと負担を軽減できます。

• サイドボーンで脇流れをブロックし、バストトップの位置をキープ

• 幅広ストラップで肩の荷重を分散して食い込みを軽減

• ナイトブラで睡眠時の横流れを抑え、形崩れを予防

• フィッティングは前屈で入れ込み、脇と背中の柔らかい肉も収める

補足として、汗ばむ季節は吸湿速乾の裏打ちがあると快適性が上がります。肌が敏感な人はタグレス仕様を選ぶと刺激が減ります。

薄手トップスに響かないインナーの素材と色

薄手生地のトップスでも上半身をすっきり見せるには、色と質感、縫製仕様の三点を整えることが重要です。肌色に近いベージュ系は透けを最小化し、白Tや淡色ワンピースでもラインが目立ちにくくなります。生地はテカリの少ないマットなモダール混やナイロンマイクロ繊維がなめらかで、凹凸が出にくいです。縫い目はフラットシーマや接着仕様のカットオフが理想で、段差を抑えます。ぽっちゃり女子は脇や背中の接地面が広くなるため、身生地が伸びて戻る回復力もチェックしましょう。さらに、裾が丸まりにくいヘムがあると腰回りの段差が消えます。汗対策には消臭糸やメッシュ切り替えが効きますが、切り替え位置はアームホールから外れた部分を選ぶと響きません。

薄手トップスと相性の良いインナーは、色だけでなく「縫い目の少なさ」と「生地のマット感」で選ぶと失敗しにくいです。ワンピースの日はボディスーツ型で腰回りまで面を整えると全身のシルエットが引き締まります。

季節とシーンで変えるぽっちゃりのコーデ戦略

夏のぽっちゃりはTシャツとロングスカートで抜け感を作る

首元と袖丈の最適化で涼しく見せ、配色で軽さを演出する。夏は肌見せの“量”より“配置”が鍵です。Tシャツはクルーネックよりやや広めのボートネックや浅Vを選ぶと、顔周りに余白が生まれて首が短く見えにくくなります。袖は二の腕のいちばん太い所をちょうど隠す長さが好相性で、折り返しの幅を細くすると視線が縦に流れます。ボトムは落ち感のあるロングスカートで、Iラインや消しプリーツが便利です。配色は上を明るめ、下をやや濃色にして重心を下げるとすっきり。汗染みが気になる方はハリのあるコットンブレンドか、ドライタッチ素材を選ぶと安心です。

• 涼感を高めるポイント

  • Tシャツは厚手すぎない中肉で透けにくいもの
  • ロングスカートは裏地つきの軽量素材
  • 白やライトグレーには小物で黒を一点入れて締める

短い外出ならスニーカー、きれいめにはストラップサンダルが好バランスです。仕上げに細ベルトでウエスト位置を示すと、ぽっちゃりでも腰高に見えます。

冬はダウンコートやトレンチコートで縦長をキープ

ダウンの量感とキルティング幅を調整し、着膨れを回避する。冬は防寒と細見えの両立がテーマです。ダウンは過度にボリュームのあるオーバーサイズを避け、身幅は程よく、着丈はヒップが隠れるミドル丈が黄金比。キルティングは細めの横段か斜めステッチだと面が分割されて軽く見えます。中に着るニットは厚手一枚より中肉を重ねるレイヤーが有効で、空気層が暖かさを担保します。トレンチコートはストンと落ちる直線的シルエットを選び、ベルトは結ばず前をやや開けてIラインを強調。インナーとボトムを同系色でつなげるワントーンにすると、ぽっちゃりでも縦に長い印象が続きます。

1. インナーはハイゲージニットで表面をフラットに整える
2. コートはミドル丈、襟はやや小ぶりで顔周りを軽く
3. ボトムはセンタープレス入りで脚の縦線を強調
4. ブーツはシャフト細めで足首をくびれさせる
5. ストールは縦垂らしでIラインを補強

小物は光沢控えめのレザーで質感を統一すると高見えします。色はダークトーンに明るい差し色を一点、バッグやマフラーに使うと重さが抜けます。

ぽっちゃりの髪型や小物で印象を底上げする

ショートヘアとロングのどちらでも小顔に見えるポイント

顔まわりの設計次第で、ショートでもロングでも小顔見えは十分可能です。ぽっちゃりの輪郭をすっきり見せるコツは、フェイスラインの一部をやわらかく隠しつつ、縦の流れを作ること。ショートヘアは耳後ろにボリュームを残し、前髪は目尻に触れる長さのサイドバングでほほ骨に影を落とします。ロングならレイヤーで頬横の重さを抜き、鎖骨下で毛先が外に逃げるカーブを作ると首が長く見えます。前髪は厚めのフルバングよりも、透け感のあるシースルーや斜めバングが効果的です。分け目は7:3やジグザグでトップをふんわりさせ、頭頂の高さを強調すると顔の余白が削れます。さらに、艶の出るスタイリング剤を中間から毛先にだけ薄くつけると、輪郭のエッジがなめらかに整い、写真写りもアップします。

• ショートはサイドバングでほほ骨に影を作る

• ロングはレイヤーで頬横の厚みを軽くする

• 前髪はシースルーや斜めで抜け感を出す

• 分け目は7:3やジグザグでトップを高くする

少量のオイルで毛先だけに艶を足すと、立体感が生まれて小顔効果が安定します。

ネックレスやベルトでウエストとデコルテを強調

視線の通り道を操作すると、体の比率が整って見えます。ぽっちゃり女子はまずデコルテをV字に開け、肌と布のコントラストで首を長く見せてください。ネックレスは長さが鍵で、鎖骨下に収まる40～45cmの短めなら視線を上に集め、胸元の中央にY字の落ち感を作ると縦ラインが際立ちます。トップが胸の下まで落ちるロングチェーンは、ワンピースやカーディガンに合わせると全身の重心が下がらずすっきり。ウエストはベルト位置を高めの一番くびれる場所へ。幅は中太が汎用的で、ワンピースなら同系色でつなげ、コーデにメリハリを出したい日はコントラスト色で締めると効果が強まります。バックルは小さめの方が面積を食わず、視線が点ではなく線で流れます。

• デコルテはV字で肌の抜けを作る

• ネックレスは長さで縦ラインを演出する

• ベルト位置は一番細い所に合わせて腰高に

• バックルは小さめで面積を抑える

小物で視線をコントロールすると、ワンピース中心のぽっちゃりコーデでも全身が軽く見えます。