エアコン点滅の原因7選と対処法｜正常動作と故障を3分で見分ける

エアコンのランプが点滅して動かない――「故障？」と不安になりますよね。実は、冬の霜取りや内部クリーンなどの正常動作でも点滅は起こります。一方で、フィルター目詰まりは冷暖房効率を約10～30%下げるとされ、保護制御で停止・点滅につながることがあります。まずは落ち着いて、どのランプが、どの速さで点滅しているかを確認しましょう。

本記事は、家電修理の現場で多い問い合わせ傾向や各社公開の取扱説明書を基に、運転・タイマー・電源ランプの違い、同時/交互/単独の点滅パターン、色・回数の読み方を整理。さらに、ブレーカー遮断→3～5分待機→再通電のリセット、リモコン設定の見直し、フィルター清掃や室外機の風通し確保まで、再現性の高い手順をまとめました。

頻繁に霜取りが入る、外機ファンが回らない、水漏れがある――こうした症状は故障サインの可能性が高まります。型番と点滅回数・色を控える方法や、修理依頼前に準備するチェックリストも用意しています。まずは「点滅の意味」を最短で把握し、自分でできる初期対応から順に進めていきましょう。

エアコン点滅の意味を最短で把握する基礎整理（運転・タイマー・電源ランプの違い）

ランプの種類と位置を確認する手順

エアコン点滅の原因特定は、まず「どのランプが点滅しているか」を正確に把握することが最短です。運転・タイマー・電源・お手入れ（フィルターや内部クリーン）など、名称と位置はメーカーで異なりますが、室内機の前面パネル右側や表示窓周辺に集約される傾向があります。ダイキンや三菱、パナソニック、東芝、富士通、コロナなどで表示色や名称が違うため、前面表示のアイコン形状とラベルを目視し、リモコン表示と突き合わせて特定します。運転ランプは運転状態、タイマーは予約関係、電源は本体通電や保護制御、お手入れは清掃や内部乾燥の状態を示すのが一般的です。

• 室内機前面の表示窓とラベルを目視します

• リモコンの運転モード表示と突き合わせます

• 色(緑/橙/青/白)と場所で役割を仮確定します

• 取扱説明書のランプ一覧で最終確認します

• 室外機表示やエラーコード有無も併せて確認します

点灯・点滅・高速点滅の一般的な区別

エアコン点滅の見分けは、点灯の安定度と点滅周期で正常と異常を切り分けます。常時点灯は選択中モードの通常運転で、ゆっくり点滅は予熱や霜取りなどの一時的な保護制御や待機を示すことが多いです。高速点滅や回数を伴うパターンは、エラーコードの通知や保護停止の合図になりやすく、長時間継続する場合は動かない、止まる、消えないなどの症状に直結します。パナソニックやダイキンでは色と回数、富士通や東芝では交互点滅や多回数で原因を示す例があり、メーカー表記に従い判定します。

• 常時点灯=通常運転

• ゆっくり点滅=予熱/霜取り/内部乾燥など一時制御

• 高速点滅=異常や保護停止の可能性

• 回数や組み合わせ=エラーコード参照

• 長時間継続は停止し安全確認と取説参照が有効

同時・交互・単独のパターン別に読み解くコツ

エアコン点滅のパターンは、単独・同時・交互で優先確認事項が変わります。単独点滅が運転ランプの場合は運転系の保護制御やフィルター詰まり、タイマー単独なら予約設定や内部クリーンの合図が多いです。運転とタイマーの同時点滅や交互点滅はエラーコード化していることが多く、ダイキンのオレンジや緑、東芝の高速点滅、富士通の同時点滅回数などメーカー情報を基に原因を絞り込みます。動かない、途中で止まる、冷房で風が出ない場合は、電源系と設定、室外機保護の順で確認します。

• 単独点滅=該当機能の軽微な通知から確認

• 同時点滅=電源/通信/温度検知を優先確認

• 交互点滅=エラーコード化の可能性が高い

• 冷房で停止=霜取りや凍結保護も考慮

• リセット後も消えない=点検や修理の検討

正常動作と故障サインを見分ける（霜取り・予熱・内部クリーンと区別）

冬に多い霜取り運転で点滅するケース

暖房中のエアコン点滅は、外気温が低いときに室外機へ着霜し、霜取り運転へ自動移行した合図である場合が多いです。運転ランプやタイマーの点滅が続いても、5〜20分程度は温風が止まり風が出ないことがあります。これは故障ではなく保護動作です。特に冷え込みの強い早朝や降雪時は頻度が上がります。東芝やダイキン、三菱、パナソニックなどメーカーごとに表示色や点滅パターンは異なるため、色や回数を確認して待機を基本としてください。長時間復帰しない、頻発して部屋が暖まらない場合は次項の点検へ進みます。

• 暖房時の外気温と着霜条件で点滅や一時停止が起こるため、一定時間の様子見を基本に

霜取りの頻度が多すぎる時の見直しポイント

霜取りが短時間で何度も発生し、エアコン点滅が頻発する場合は環境要因の見直しが有効です。室外機周辺の風通しが悪いと着霜が進みます。吸込みや吹出しをふさぐ積雪、落ち葉、カバー類、網や植栽の近接はないか確認します。熱交換器やフィンに土埃や油煙が付着していると霜が付きやすく、霜取り時間も長引きます。据付け場所が北風直撃や結露しやすい場合は架台高さや防雪フードの適正も点検対象です。改善後も「エアコン点滅して止まる」症状が続けば点検依頼を検討します。

• 室外機周辺の風通し・積雪や障害物・熱交換器の汚れ有無を確認

予熱・内部クリーン・おそうじ機能での点滅

運転ランプの点滅が「つかない」「消えない」印象でも、予熱や内部クリーン、おそうじ機能が動作しているだけのことがあります。暖房開始時の予熱では数分間の点滅や待機が発生し、冷房停止後の内部乾燥はカビ抑制のため短時間ファンのみで運転し点滅する機種があります。ダイキンのストリーマおそうじや富士通、三菱、コロナの自動清掃でも動作中は点滅やランプ点灯が続きます。設定メニューで作動タイミングや有効・無効を見直すと、深夜の点滅や「途中で止まる」体感を減らせます。終わるまで待機し、異常音やエラーコード表示がないか確認します。

• 内部乾燥や自動お掃除中の点滅は完了まで待機し、設定の有効・無効を見直す

機能別の点滅例と確認ポイント

メーカー別の表示色・呼称は異なるため、色と点滅回数を基に機能動作とエラーを切り分けます。エアコン点滅して動かない状態が長引き、冷房や暖房の能力低下を伴う場合は取扱説明書のエラーコード一覧を確認し、必要に応じて点検を依頼してください。

自分でできる初期対応チェックリスト（動かない・止まる・消えない時）

電源リセットとブレーカー確認の手順

エアコン点滅が続く、動かない、途中で止まる場合は、まず安全に電源リセットを実施します。手順は、運転停止→コンセントを抜く（または室内機の専用ブレーカーをOFF）→3〜5分待機→再通電→1分後に運転開始の順です。停電や瞬断後は制御基板が不安定になり、運転ランプやタイマーランプが点滅することがあります。再起動で復帰するケースが多いため、リセット後に冷房・暖房いずれかで試運転してください。ダイキンやパナソニック、三菱、東芝、富士通、コロナなどメーカーを問わず有効な基本対処です。何度も繰り返さず、1回で復帰しない場合は次の確認へ進めます。

• 停止→遮断→待機→再通電→試運転の順で実施します。

• ブレーカーは漏電遮断器ではなく該当回路のみ操作します。

• 再通電後は1分待ってから運転ボタンを押します。

• 点滅が消えない場合は無理に連続再起動しないでください。

• 室外機ファンが回るか外の音や風で確認します。

リモコン設定・時刻・誤操作の見直し

リモコンの誤設定は、エアコン点滅して動かない、エアコン点滅して止まる原因になります。まず冷房/暖房/除湿のモード、設定温度、風量、自動/手動の風向を確認します。タイマーの入切が同時に予約されていると、運転ランプ点滅や「ピピピピ」といった操作音のみで停止することがあります。時計表示がずれていると意図せずタイマー発動します。電池は左右極性を確認し、新品同等の2本に同時交換します。パナソニックで緑や青ランプ点滅、ダイキンでタイマーオレンジ点滅、東芝の高速点滅などはモード誤りや一時保護中も起こり得るため、設定を初期値に戻してから再試験してください。

• 目標温度は外気より適切に設定（冷房25〜27度、暖房20〜22度目安）。

• タイマーは一旦すべて解除し、現在時刻を合わせます。

• 送信部が本体に向いているか、遮蔽物がないか確認します。

• リモコンのリセット穴がある場合は短押しで初期化します。

• 室内機の手動運転ボタンで動くかも確認します。

吸気・排気まわりの清掃と設置環境を整える

吸込み不足や排気不良は、保護動作によるエアコン点滅消えない症状の主要因です。まず室内機フィルターを外し、掃除機で両面のほこりを吸い取り、水洗い後は完全乾燥させてから装着します。吸込み口やルーバー周辺の埃、カバーの噛み合わせ不良も見直します。室外機は前面と背面の15〜30cm以内に障害物を置かないようにし、植木やカバー、積もった落ち葉を除去します。直射日光が強い設置では遮光板で温度上昇を抑えます。霜取り運転中の停止やダイキンの緑点滅、三菱や東芝での保護停止は、環境改善で解消することが多いです。

• 室内機フィルターは2週間〜1カ月に1回目安で清掃します。

• 吸込み口と吹出口を同時にふさがない位置に家具を配置します。

• 室外機は背面の放熱フィンを傷つけないように清掃します。

• 高温多湿時は除湿運転で負荷を軽減して様子を見ます。

• 霜取り中は運転ランプ点滅で一時停止するため待機します。

メーカー別のよくある点滅と初期対応

• エラーコード表示時は型番ごとに意味が異なるため、表示の回数や色を記録します。

• 改善しない場合は、症状（点滅色/回数/温度/天候）を控えてから連絡すると診断が早まります。

原因別の切り分け：室内機と室外機どちらが問題か

室内機側の典型症状と点滅パターン

エアコン点滅が起きた際、室内機が要因のケースでは運転ランプやタイマーランプの点滅と同時に、風量低下や停止を繰り返す症状が出ます。例えば「点滅して動かない」「途中で止まる」「お手入れランプが消えない」場合、フィルター詰まり、熱交換器の汚れ、内部クリーン系の異常が疑われます。パナソニックやダイキンでは緑やオレンジの点滅、三菱や東芝、富士通では回数パターンで原因を示すことが多く、取扱説明書のエラー一覧と照合して切り分けます。まずは電源リセット、フィルター清掃、前面パネルの確実な閉鎖、ルーバーの固着確認を順に実施します。

• エアコン点滅して止まる/つかないなどは室内機の汚れや誤作動が典型です

• 清掃後に運転ランプ点滅が残る場合はセンサーや基板の点検が必要です

• 霧ヶ峰やコロナなど機種固有の点滅は回数・色で判断します

• リモコン表示や電子音の組み合わせも手掛かりになります

熱交換器の結露・目詰まり・ドレン系の可能性

冷房や除湿で結露水が発生するため、熱交換器やドレン周りの不具合は「風が弱い」「水漏れ」「異臭」「点滅が消えない」につながります。ドレン詰まりは室内機からの水滴、結露過多はフィルターと熱交換器の汚れ、送風不足は目詰まりが原因になりやすいです。安全確認は必ず運転停止・電源オフで行い、前面パネルを外してフィルターの埃を掃除機で吸引、熱交換器はブラシで優しく埃を除去します。ドレンパンの水溜まりや藻状の汚れ、ドレンホースの折れや屋外側の虫詰まりがないかも確認します。改善しない場合は無理をせず専門業者に依頼します。

• 症状が「点滅して動かない＋水漏れ」ならドレン系の疑いが濃厚です

• 「風は出るが冷えない＋点滅」は目詰まりと熱交換効率低下の併発が多いです

• ドレンホースの先端が地面で塞がれていないか観察します

• 洗浄剤使用は機種により不可の場合があり注意が必要です

室外機側の典型症状と点滅パターン

室外機が原因の場合、「冷えない/暖まらない」「外機ファンが回らない」「外機の作動音がしない」などの症状に加え、室内機の運転ランプ点滅が続きます。ダイキンの緑点滅やオレンジ点滅、パナソニックのタイマー点滅、東芝の高速点滅などは室外機の保護動作や通信異常、圧縮機・ファンモーター・基板の不具合を示すことがあります。まずはブレーカーやコンセントの電源、屋外の遮蔽物、吸排気の塞がり、フィンの著しい汚れや凹み、氷結の有無を確認します。霜取り運転中は一時的に外機ファンが止まり点滅しますが、長時間継続する場合は異常の可能性が高いです。

• 外機周囲30cm以上の吸排気スペースを確保します

• フィンの泥や綿ぼこりは熱交換を阻害し冷房不足を招きます

• 配管の着氷や油染みは冷媒系統の手掛かりになります

• 雷後や停電後は電源リセットで復帰する例があります

メーカー別の点滅の見分け早見表

• 症状と点滅の色・回数をメモし取扱説明書の表と照合します

• 改善しない場合は型番・エラー表示・発生条件を整理して修理を依頼します

• 無理な分解や冷媒配管への接触は避けます

回数・色・スピードで読むサイン（緑・オレンジ・赤、交互点滅や高速点滅など）

緑・オレンジ・赤・青の色別に多い意味と注意

緑やオレンジ、赤、青のランプは、エアコン点滅の意味を見分ける重要な手がかりです。一般的に緑は運転ランプで、運転開始や一時停止、内部クリーンの状態を示し、冷房や暖房の切り替え直後に緑の点滅が一時的に見られることがあります。オレンジはタイマーやお手入れ関連で、内部クリーンやフィルター清掃の案内、ダイキンやパナソニックの一部ではタイマー点滅として注意喚起を行います。赤は異常や保護停止の傾向が強く、交互点滅や長時間の赤点灯は停止や修理判断のサインになり得ます。青は機能表示や通信状態を示す機種もあり、三菱や東芝、富士通などメーカーごとに意味が異なります。色だけで断定せず、機種の取扱説明書やリモコン表示と合わせて確認してください。

• 緑は運転系の表示が中心です

• オレンジはタイマーやお手入れ案内が多いです

• 赤は異常や保護停止の注意サインです

• 青は機能や通信表示に使われる場合があります

高速点滅・ゆっくり点滅・点灯のスピード別解釈

点滅スピードは、エアコン点滅の緊急度を判断する目安になります。高速点滅は異常寄りのシグナルとして設計されるケースが多く、東芝や富士通の一部では高速点滅や複数ランプの同時点滅がエラーコード参照の合図です。ゆっくり点滅は霜取り運転や予熱、内部クリーン、除菌機能などの進行を示す待機・機能動作寄りの挙動で、数分から十数分で点灯や消灯に戻ることが一般的です。点灯は安定運転を示し、運転中の緑点灯や内部クリーン中のオレンジ点灯などが該当します。交互点滅は通信異常や保護作動の通知として採用される場合があり、パナソニックのタイマー点滅やダイキンのオレンジ点滅など機種別の意味付けが存在します。スピードと色、回数の組み合わせで意味が変わるため、複合的に確認することが大切です。

• 高速点滅は異常寄りの目安です

• ゆっくり点滅は機能動作中の合図が多いです

• 交互点滅は通信や保護関連のサインがあります

• 点灯は安定運転を示す傾向です

回数で示すエラーの基本的な読み方

点滅回数は、エアコン点滅の原因を特定する時に最重要の手掛かりです。2回、3回、5回といった繰り返し回数や、運転ランプとタイマーランプの同時点滅の回数で、センサー、ファン、通信、霜検知、過電流などの系統を切り分けられます。例えば富士通では運転とタイマーの同時点滅の回数、東芝では運転ランプの回数や高速点滅の有無、ダイキンでは運転ランプ緑やタイマーオレンジの回数とエラーコードの対応を参照します。パナソニックではタイマー点滅とリモコンのコード表示、三菱やコロナでも同様に回数で読ませる方式が一般的です。回数は一定の間隔で繰り返すため、落ち着いて2〜3サイクル数え、取扱説明書の該当表を確認します。回数読み取りが難しい場合は動画で記録し、サポート窓口や修理業者に共有すると原因特定が早まります。

• 回数は2〜3サイクル観察して正確に数えます

• 同時点滅や交互点滅も回数と組み合わせて読みます

• 取扱説明書のエラー表と必ず照合します

• 記録して共有すると診断がスムーズです

メーカー別の見分けポイント（ダイキン・東芝・富士通・シャープ・パナソニック・三菱）

ダイキン・東芝・富士通の傾向とチェック観点

エアコン点滅の意味はメーカーごとに異なりますが、運転ランプの緑点滅、タイマー点滅、内部クリーンなどの機能表示か、異常を示すエラー表示かを切り分けることが重要です。ダイキンは緑点滅やオレンジ点滅で内部クリーンやストリーマ関連の動作表示があり、同じ点滅でもエラーコード表示と混同しがちです。東芝は運転ランプ点滅の回数や高速点滅でエラー種別を示す傾向が強く、回数カウントが手掛かりになります。富士通は運転とタイマーの同時点滅や回数パターンで原因を特定する体系が一般的です。まずは色、点滅の回数や周期、同時点滅の有無を整理し、機能動作中（霜取り・予熱・内部乾燥）なのか、停止や保護で動かないのかを確認します。エアコン点滅が消えない場合は一時停止後のリセットとフィルター確認を優先し、それでもエアコン点滅して動かない、あるいは途中で止まる場合はエラーとして扱います。

• 色と点滅パターンを記録

• 動作中表示かエラー表示かを取説で照合

• リセットとフィルター掃除で再現性を確認

ダイキンのストリーマ・内部クリーン関連表示の扱い

ダイキンではストリーマおそうじや内部クリーンの動作時にオレンジや緑の点滅/点灯があり、正常表示とエラー表示の見誤りが起きやすいです。まずは運転が継続しているか、風量が大きく落ちていないかを確認し、動作継続中であれば完了まで待機します。停止や保護が入りエアコン点滅して止まる場合は、内部クリーン一時停止設定や予約解除が有効です。解除後もオレンジ点滅が続く、またはダイキンエアコンのタイマー点滅と同時にエラーコードが表示される場合は、コードの種類に応じて対処を分けます。リモコン診断が可能な機種はコード読取りを行い、吸込み口のフィルターとストリーマユニット周辺のほこりを除去します。エアコン点滅つかない、エアコン点滅して動かない状態が再現するなら、電源リセット（停止→ブレーカーOFF→数分待ち→ON）を実施し、改善しなければ点検を依頼します。

• 動作継続か停止かを先に判断

• 内部クリーン/予約の解除と再試験

• リモコン診断とフィルター清掃の同時実施

シャープ・パナソニック・三菱（霧ヶ峰）の傾向と注意点

シャープはプラズマクラスターや内部乾燥の機能表示が点滅・点灯で出るため、機能動作中の表示かどうかを先に切り分けます。パナソニックは緑や青、オレンジのランプやタイマー点滅が多彩で、例えばパナソニックエアコンのオレンジ点灯や青ランプ点滅、タイマー点滅の型番別コードが手掛かりになります。内部クリーンや外気温による霜取りでエアコン点滅が続くことがあり、一定時間の待機で復帰するかを確認します。三菱（霧ヶ峰）は運転ランプ点滅と同時に停止しやすく、フィルター目詰まりや熱交換器の保護でエアコン点滅して動かない、冷房で風が出ないなどの症状が現れます。いずれも初動は電源リセット、吸込みフィルターとルーバー閉まりの確認、内部乾燥オフ設定の見直しが有効です。改善しない、または回数点滅が続く場合は、回数を記録しメーカー型番のコード表で照合してから相談すると早期に特定できます。

• 機能表示（内部乾燥・霜取り）とエラーを明確化

• リセットとフィルター清掃を同日に実施

• 回数点滅は記録して型番と照合

症状別の具体対処：動かない・止まる・冷えない・暖まらない

動かない・すぐ止まる時の対処

エアコン点滅や運転ランプ点滅で動かない場合は、まず安全を確保し順番に原因を切り分けます。最初にリモコンの電池交換と設定確認（運転/停止、モード）を行い、電源プラグの緩みやコンセントの発熱がないか確認します。ブレーカーの落ちや過負荷保護（差し込み直後は3分待機で再起動）も要チェックです。次にフィルターや吸込み口のほこり、室内機ルーバーの閉塞、室外機前面の障害物や吸排気妨げを除去します。霜取り中や予熱中は一時停止と点滅が出ますので10〜20分待機を目安に様子を見ます。改善がない場合は、メーカーごとのエラーコード表示（東芝の高速点滅、パナソニックのタイマー点滅、ダイキンのオレンジ点滅、三菱の運転ランプ点滅、富士通の運転・タイマー同時点滅など）を確認し、取扱説明書に沿ってリセットや点検を検討します。

• 電源・ブレーカー・過負荷保護・フィルター汚れ・外機前面の閉塞を順に点検

冷えない・暖まらない時の見直し

冷房で冷えない、暖房で暖まらないときは、設定温度と風量の再確認から始めます。冷房は設定温度を室温より2〜3℃低く、暖房は2〜3℃高くし、風量は自動または強めを選びます。外気温が高温/低温すぎると能力が低下し、ダイキンや三菱などでも運転ランプ点滅や一時停止（霜取り）が発生します。室外機のファンが回っているか、吸込み・吹出しが植栽やカバーで塞がれていないか確認し、フィルターや熱交換器の目詰まりを解消します。東芝やパナソニックでタイマー点滅や緑/オレンジ点滅が続く場合、伝熱不良やセンサー異常の可能性があるため、リセット後も改善しなければ点検を検討します。コロナ、富士通、ダイキンでもエラーコードに応じた対処が必要です。

• 設定温度・風量・外気温・室外機の動作・目詰まりを確認し、改善がなければ点検を検討

自力での限界と依頼の判断基準（頻繁な点滅・改善しない場合）

エアコン点滅が頻発し、リセットやフィルター掃除を行っても改善しない場合は、自力対応の限界です。運転ランプの色や回数が一定パターンで繰り返され、エアコンが途中で止まる、点滅して動かない、冷房や暖房で風が出ないなどの症状が続くときは、電子基板やセンサー、室外機の異常が疑われます。東芝や三菱、ダイキン、パナソニック、富士通、コロナなどメーカーごとに点滅の意味が異なるため、独自判断で分解せず点検を依頼します。特に「タイマー点滅」「オレンジや緑の高速点滅」「回数表示」が出る場合は、取扱説明書の範囲を超えるケースが多く、早めの相談が安全です。使用年数が長い個体は部品供給が終了している可能性も考慮します。

依頼前に控える情報と連絡手順

点検をスムーズにするため、エアコン点滅の状況を正確に伝えます。メーカー名と型番、運転ランプの色や点滅回数、発生タイミング（冷房開始直後、暖房の予熱後、霜取り中以外でも発生する等）、エアコンがつかないのか途中で止まるのか、どの対処を実施済みか（電源リセット、フィルター掃除、ブレーカー再投入）、設置年数を整理します。連絡手順は、取扱説明書のサポート窓口またはメーカー公式サポート→購入店または地域の空調業者→訪問日時の調整→故障個所の見積もりの順で進めます。ダイキンの緑点滅やパナソニックのタイマー点滅など、代表例を添えると原因特定が早まります。

修理費用の目安と交換検討の分岐

主要部品の不具合かどうかで費用は大きく変わります。基板や圧縮機、センサー、ファンモーター、配管やガス漏れ修理は工数と部品代の差が大きく、設置環境や型番によって見積もりが変動します。一般に設置から10年前後を超えると、部品供給や省エネ性能の観点で交換メリットが高まり、複数箇所の同時不良や高額見積もりの場合は入替の方が総コストを抑えられます。以下を目安に判断します。

メーカー別で見られやすい症状と対応優先度

• 経過年数と主要部品の供給可否を確認します。

• 修理費用が高額、再発リスクが高い、冷房や暖房の能力が不足する場合は交換を視野に入れます。

• 複数の見積もりを比較し、総額とダウンタイムを含めて判断します。