countif関数の基本から複数条件での使い方まで徹底解説｜実践例とエクセル業務効率化のポイント

「複雑なデータの集計や、“条件に合致するセルだけを数えたい”という場面で、手作業に時間を取られていませんか？Excelのcountif 関数は、1万件を超える販売データや多数のアンケート結果など、大量データの中から『該当項目だけを素早く抽出』できます。実際、業務での集計作業が約60％効率化したという企業の例もあります。

手間のかかる数値・文字列のカウントや、「○○以上」「△△を含む」などの条件指定も、countif 関数ならたった1行の数式で完結。手作業なら見落としてしまう複雑な条件集計も、正確かつ瞬時に処理します。

「複数担当者の売上を自動で集計したい」「空白セルやエラーも正しく管理したい」など、多様な現場で役立つcountif 関数。うまく使えば作業ミスや無駄な残業も防げます。

この特集では、基本から応用、業務改善のコツまで実例を交えて徹底解説。具体的な使い方・よくある疑問・エラー対策もすべて網羅しています。集計作業を短縮し、本当に大切な時間を確保したい方は、ぜひ続きをご覧ください。

countif 関数の基本と概要

countif 関数の定義と役割 – データ集計の基礎としての重要性

countif 関数は、ExcelやGoogleスプレッドシートにおける基本的な関数で、指定した範囲内で条件に一致するセルの数を集計する役割を持っています。簡単な入力で大量のデータから特定の条件に該当する個数を瞬時に数えることができるため、データ管理や業務の効率化に欠かせません。売上管理やアンケート結果の集計、特定キーワードを含むデータ件数のカウント等、ビジネスから日常まで幅広いシーンで使われています。1つの条件で集計したい場合にもっとも活躍する関数です。

countif 関数の基本構文と引数の意味（範囲と検索条件）

countif 関数の基本構文は以下の形です。

数式例：=COUNTIF(A1:A10,”東京”)

• 範囲はカウントする対象となるデータ範囲を指定します。

• 検索条件は数値や文字列、一致条件、ワイルドカードなどを利用可能です。

  例：「含む」「以上」「以下」「空白以外」など多様な条件指定が可能で、シンプルな判定から応用的な集計まで幅広く対応しています。

countif 関数と関連関数の違い – count、countifs、counta との比較

countif 関数は条件付きカウントに特化していますが、他にも用途別に便利な関数が存在します。下記の表で違いを整理します。

それぞれの関数が適する場面の具体例紹介

• COUNT：数値が入力されているセルのみカウントしたい場合。売上データや集計表に最適です。

• COUNTA：文字列や数式、空白を除く全データ数を求めたい場合。アンケート回答数の把握など。

• COUNTIF：条件を1つ指定して、例えば「○○と記載のある」セル数を知りたい時に使用します。

• COUNTIFS：複数条件（例：「東京 且つ 100件以上」など）の場合。条件がANDでつながる集計が可能です。

これらの関数を適切に使い分けることで、データ分析や集計作業の精度と効率が大きく向上します。ビジネスレポート、アンケート集計、商品管理など、多様なシーンで活用されています。

countif 関数を使った実践！基本的な使い方 – 条件指定の具体例を豊富に紹介

countif 関数は、ExcelやGoogleスプレッドシートで特定の条件を満たすセルの個数を自動でカウントできる便利な関数です。業務でのデータ集計や管理表の作成など、幅広い作業の効率化につながります。例えば売上が一定金額以上の件数や、アンケートで特定の回答をした人数などを手間なく集計可能です。条件指定も柔軟に設定でき、数値・文字列・部分一致など多様な用途に最適です。使い方やポイントを以下で具体的に解説します。

数値条件を指定したカウント方法 – 「以上」「以下」や大小比較演算子の利用法

countif 関数は大小比較もシンプルに行えるので、数値の集計業務に最適です。例えば「80以上」や「100未満」など、範囲でセル数をカウントしたい場合に活用します。関数の基本構文は

countif(範囲,”条件”)

となり、”条件”部分には「>=80」や「<100」のように演算子を使います。

■主な数値条件と記述例

日付や金額の比較も同様の書式です。特別な数式不要で使いやすく、集計作業を効率化できます。

文字列条件を使ったカウント – 完全一致・部分一致（ワイルドカード利用含む）

文字列や特定ワードを含むセルをカウントする場合にもcountif 関数は有効です。完全一致はもちろん、曖昧検索や部分一致（ワイルドカード）を活用することで、より柔軟な集計が可能です。

主な使い方の例

• 完全一致：「合格」と入力されたセルの数をカウント

• 部分一致：「山田」が含まれるセル数をカウント（ワイルドカード使用）

• 空白以外のカウント：「」を除外した集計

ワイルドカード「*」を使えば、前方・後方一致、複数パターン検索も可能です。大量データの集計やリストチェックに効果的です。

スプレッドシートでcountif 関数を使用する例 – Excelとの違いと注意点

Googleスプレッドシートでもcountif 関数は基本的に同じ使い方となり、countif(範囲, 条件)と記述します。関数名や引数はExcelと共通で、移行や互換性も高いのが特徴です。

スプレッドシート利用時の主な注意点

• 関数構文はExcelと同じですが、関数の区切りに「,」を使います（ローカル設定によっては「;」の場合あり）。

• セル参照や文字列条件もExcelと同様です。

• 複数条件の場合はcountifs 関数を利用。スプレッドシートにもCOUNTIFSが備わっているため、AND条件や複雑な検索条件にも対応できます。

下記の表にて主な使い方と違いを比較します。

スプレッドシート独自の関数や互換性にも注意しつつ、社内システムやクラウド環境で広く活用できます。

countif 関数による複数条件での応用 – AND条件・OR条件の設定テクニックと使い分け

countif 関数は、特定の条件に合致するセルの数をカウントする際に非常に便利です。しかし、複数の条件を掛け合わせて集計したい場合は工夫が必要です。たとえば、2つ以上の条件を同時に満たす（AND条件）か、いずれかを満たす（OR条件）かでアプローチが異なります。こうした状況で活躍するのがCOUNTIFS関数です。ExcelやGoogle スプレッドシートの業務で、複数条件や部分一致、空白以外の条件設定など、より柔軟な検索が求められる場合に最適です。以下、具体的な使い分けや設定方法を詳しく解説します。

COUNTIFS関数の基本 – 複数条件に対応する使い方と代表例

COUNTIFS関数は、「複数の条件すべてを満たすセルの数」をカウントしたい場面で活用します。書式はシンプルで、項目ごとに範囲と条件をペアで指定できます。例えば、売上データで「担当者がAで、売上が100以上」のような複数条件を同時に処理できます。AND条件を扱いたい場合はCOUNTIFSが最適です。

ポイント

• COUNTIFSは最大127条件まで設定できます。

• 部分一致にはワイルドカード（* や ?）も利用可能。

• Google スプレッドシートでも同様の構文で使えます。

countif 関数で複数条件を実現する工夫 – 複数範囲の組み合わせや足し算テクニック

COUNTIF関数単体ではAND条件には向きませんが、OR条件の場合は複数回のCOUNTIFを合計することで対応できます。たとえば「A列がAまたはB」をカウントする場合は、以下のように式を組み合わせる方法があります。

OR条件の実現例

1. =COUNTIF(A:A,”A”) + COUNTIF(A:A,”B”)
2. =SUM(COUNTIF(A:A,{“A”,”B”})) （Excelやスプレッドシートで配列数式可）

また、離れた複数範囲に同じ条件を設定したい場合も、COUNTIFやSUMを組み合わせることが有効です。
複雑な場合は、COUNTIFS関数や配列数式の活用が推奨されます。

応用ポイント

• COUNTIF関数の合計でOR条件を再現

• 配列や複数範囲の合計で、より柔軟な集計が可能

特殊条件のカウント – 空白以外、数式含むセルの扱い方

データ分析では「空白以外」や「数式が入ったセル」だけをカウントしたいケースも多く見られます。こうした特殊条件にはCOUNTIFやCOUNTIFSの条件指定が有効です。

よく使われる条件指定

• 空白以外をカウント：=COUNTIF(範囲,”<>”)

• 特定の文字を含む：=COUNTIF(範囲,”条件“)

• 数式が入っているセル以外：ISFORMULA等と併用してカスタムフィルターが可能

Google スプレッドシートでもCOUNTIF、COUNTIFS両方で空白や空白以外の条件指定が可能です。数式で空白セル含む数値だけカウントしたい場合も対応できます。テキストやワイルドカード条件を併用することで、あらゆる業務データに柔軟な集計・分析が可能になります。

countif 関数のトラブル対処とよくあるエラーの解決法

カウント結果がおかしい時のチェックポイント

countif 関数を使った集計で意図しない結果になる場合、原因は複数考えられます。下記のチェックポイントを順に確認することで、トラブルの早期解決につながります。

• 範囲と検索条件が正しいセル範囲を指定しているか確認

• 全角・半角スペースや不要な空白が含まれていないかをチェック

• 文字列と数値の区別（例：”1”と1）は合致しているかどうか

• *検索条件にワイルドカード（や?など）が意図通りに使われているか**

• 複数条件を使いたい場合はCOUNTIFSやSUMPRODUCTの利用を検討

またGoogleスプレッドシートとExcelでは、データの入力仕様やオートフォーマットの違いによりエラーが出やすいケースもあるため注意が必要です。

代表的なエラー例と対処法 – 空白セルのカウント漏れ、条件設定の誤りなど

countif 関数で特によく見られるエラーと対処方法を下表にまとめました。

countif 関数は、空白以外のセルや特定文字を数えたい場合に条件や演算子の使い方を間違えることが多く、セル参照や範囲を的確に指定することが重要です。Googleスプレッドシートでも原則同様ですが、空白セルや文字列判定時の仕様が微妙に異なる点に注意してください。

countif 関数の仕様制限 – 範囲指定の注意点と複雑条件での挙動

countif 関数は、使いやすい一方で仕様上の制限があります。特に範囲指定や複雑な検索条件を使う場合は以下を押さえましょう。

• 範囲は1つのみ指定でき、連続しない範囲や複数範囲には対応していません

• 複数条件を同時に判定する場合はCOUNTIFS関数、AND条件・OR条件を使いたい場合は他の関数の組み合わせが必要

• 範囲は必ず同じシートまたは同一のブック内で指定

• *検索条件にワイルドカード（例：「」で文字列を部分一致）を活用できる**

Googleスプレッドシートでもこれらの仕様はほぼ同様ですが、COUNTIFで範囲や条件の設定を誤ると結果が0になる、もしくはエラーが出ることもあります。

特に、大量データの分析や複雑な条件指定が必要なシーンではCOUNTIFSやQUERY・FILTER関数の利用も検討するのが効率的です。シーンや目的に合わせた最適な関数選択がカギとなります。

業務・実務活用に役立つcountif 関数の効果的な使い方

販売データの分析 – 売上件数や販売員別集計の事例

countif 関数は、Excelやスプレッドシートで販売実績を素早く分析するための強力なツールです。たとえば売上履歴データから、特定商品の売上件数や、各販売員が対応した件数を簡単に集計できます。
以下のテーブル例は、一般的な業務での活用パターンです。

メリット

• データ管理や集計作業が大幅に効率化

• 誤集計の防止と情報の即時可視化

countif 関数の「範囲」「検索条件」を組み合わせるだけで、多様な切り口で即座に集計可能です。

学校・教育現場での成績管理 – 条件別の生徒数カウント活用法

学校や塾の成績管理や生徒データ管理でもcountif 関数は多用されています。
出席日数が一定以下の生徒や、テストの得点が80点以上の人数など、条件を指定して自動集計できます。

使用例

• =COUNTIF(D2:D51, “>=80”) ：80点以上の生徒の人数をカウント

• =COUNTIF(E2:E51, “欠席”) ：欠席回数の集計

ポイント

• 学年やクラスごとに並べ替えずとも、数式の検索条件一つで必要な人数が一目でわかります。

• COUNTIFS 関数を使えば、「80点以上 かつ 出席日数が90%以上」など複数条件にも対応できます。

生徒評価や学習記録の管理スピードが格段に上がるため、教育現場での活用価値が高まっています。

アンケート結果や顧客管理でのデータ集計応用

アンケートや顧客管理においてもcountif 関数は非常に有効です。
例えば、「満足」と回答した顧客数や、特定地域在住の登録顧客数をすぐに調べられます。

• アンケートの回答数カウント

  • =COUNTIF(F2:F200, “満足”)：満足と回答した件数

• 地域別の顧客数集計

  • =COUNTIF(G2:G500, “大阪”)：大阪府在住の顧客数

複数条件の場合はCOUNTIFS関数

• 「満足」かつ「女性」の件数＝=COUNTIFS(F2:F200, “満足”, H2:H200, “女性”)

このようなデータ分析により、マーケティング施策やサービス改善の精度が高まります。

時短・効率化に繋がる業務改善ポイント

countif 関数の導入で手動によるカウント作業がなくなり、業務効率が大幅に向上します。
下記の効率化ポイントは多くのビジネス現場で実感できる特徴です。

• 自動集計: 大量データでも一度関数を入力すれば常に最新集計値を表示

• 入力ミス削減: ヒューマンエラーを大幅に防止

• 複数条件管理: COUNTIFS関数やワイルドカードで柔軟な集計

• Googleスプレッドシート対応: クラウドでも同様に利用可能

ビジネス全体の分析精度とスピード向上につながるため、業種を問わずデータ集計作業の定番機能として活用されています。

countif 関数と他ツール・関連関数との比較・利用法

countif 関数とcountifs、counta、if関数の使い分け

ExcelやGoogleスプレッドシートでデータ集計を効率化するためには、関数の特性を正しく理解し使い分けることが重要です。strongタグを活用し、各関数のポイントを整理します。

countif 関数は1条件指定のみですが、複数条件の集計にはCOUNTIFSが最適。IF関数は集計以外にも判定出力に利用でき、COUNTAは空欄以外のデータ集計に便利です。それぞれの特性を理解したうえで使い分けることで、正確なデータ管理ができます。

スプレッドシート、tableau、notionなど他ツールの類似関数概要

業務で利用される様々なツールにおいて、セル数のカウントや条件集計のための機能が用意されています。ExcelとGoogleスプレッドシートではcountif 関数が基本ですが、他のクラウドツールにも類似機能があります。

TableauやNotionは関数としての直接利用は限られますが、条件付き集計や集計ロジックで同じ目的を叶えられます。スプレッドシートではExcelとほぼ同一感覚で利用可能であり、異なるツール間でも目的に応じた最適な機能を押さえることが重要です。

Excel VBA・マクロとの連携で自動化する方法

大量データや繰り返し処理が必要な場合、ExcelのVBAやマクロを活用することでcountif 関数を組み込んだ自動化が実現します。VBAを使えば、複数範囲にまたがる条件判定や、条件が都度変更になる集計も効率化できます。

1. VBAでcountif 関数を利用
   • Range関数と組み合わせて、動的に集計対象範囲や条件を変更可能
2. マクロ記録で一連の作業を自動再現
   • 複数のcountif集計や集計表の作成など、操作繰り返しを省力化

VBAコード例（イメージ）

Dim 件数 As Long
件数 = Application.WorksheetFunction.CountIf(Range(“A1:A100”), “>=10”)

VBA・マクロを組み合わせることで、日次・月次処理を省力化し、ヒューマンエラーの削減や業務スピードアップも実現します。ビジネス現場での大規模データ管理には特に有効な手法です。

効率的にcountif 関数を使うためのテクニックと最新活用法

サンプルファイルの活用 – ダウンロード＆実践例紹介

効率的なデータ集計を目指すなら、実際の業務シーンに合わせたサンプルファイルの活用が効果的です。サンプルファイルでは、Excelやスプレッドシートでよく利用されるcountif関数やcountifs関数の具体的な使い方がすぐに試せます。

下記の活用例を参考にしてください。

countif関数サンプルファイルを活用し、次のような用途に最適化できます。

• 売上や出席、アンケート集計などの個数カウント

• 特定の文字列や数値が含まれるセルの抽出

• 空白、空白以外のカウントによる入力ミスの確認

数式の設定ポイントや条件のバリエーションを、実際にファイルで操作することで習得効果が高まります。

複雑条件の自動化設計 – VBA・マクロ・AIツールでの応用

countif関数やcountifs関数だけで対応が難しい複雑な集計は、自動化設計が有効です。手順やルールが一定の業務には、VBAやマクロを活用することで、繰り返し処理や大量データへの対応が容易になります。

Excelの自動化ポイントを紹介します。

• 定期集計やレポート作成を自動で行いたい場合にVBAでcountifの処理を組み込む

• 条件に幅を持たせ、日付や複数の検索条件を柔軟に変更可能とする

• 複数シート・別ファイルを横断したデータの一括集計

AIツールを活用すると、範囲や条件を自動認識してくれるため、人的ミスの削減や業務効率向上に貢献します。以下は比較テーブルです。

複数条件や範囲をまたぐ集計ニーズがあれば、自動化設計を積極的に検討しましょう。

データメンテナンスのポイント – 入力ルールやチェック方法

countif関数で信頼性の高い集計結果を得るには、入力ルール管理とセルの事前チェックが不可欠です。不揃いなデータや誤ったフォーマットが混在すると、正確な条件一致やカウントが困難になるため、事前に以下のようなポイントを押さえて管理しましょう。

• 数値・文字列の入力形式を統一

• 空白セルの有無や不要データの排除を徹底

• 入力規則（データ検証機能）を設定し、ミスを防止

事前チェックのためのリストアップ例

1. 同じ項目で表記ゆれや全角・半角混在がないか
2. シート内で不要な空白セルやダミー値が含まれていないか
3. 参照範囲や検索条件が意図通り指定されているか

これらを確実に行うことで、countif関数やcountifs関数本来の性能を最大限に活かせます。データ管理の精度を高めることが、業務全体の生産性向上につながります。

countif 関数に関するよくある質問（Q&A）混合対応 – 初心者と上級者の疑問をまとめて解説

countif 関数とは何か、基本理解

countif関数はExcelやGoogleスプレッドシートで指定した条件でセルの個数をカウントする関数です。例えば、「特定の文字を含むセル」や「基準以上の数値が入力されたセル」を一発で集計可能です。構文は「=COUNTIF(範囲, 検索条件)」。手作業と比べ作業効率が大幅にアップし、アンケートや在庫管理など様々な業務シーンに活用されています。操作が簡単で習得ハードルも低く、日常の集計業務を自動化する基本の関数として広く利用されています。

countifsとの違い、複数条件設定のポイント

countif関数は1つの検索条件で集計しますが、複数条件を使いたい場合は「countifs」関数を利用します。countifs関数を使うことで、「部署がAかつ得点が80以上」のように2つ以上の条件すべてを同時に指定できます（AND条件）。
違いを比較すると、以下の通りです。

OR条件を表現したい場合は、countif関数を複数組み合わせて合計します。複数条件設定時は、範囲と条件が正しく一致しているか確認しましょう。

空白や数式セルを含めるにはどうするか

セルが空白、あるいは空白以外のセル数を知りたい場合もcountif関数が役立ちます。

• 空白セルを数える場合：「=COUNTIF(範囲,””)」

• 空白以外のセル数：「=COUNTIF(範囲,”<>”)」

数式が入っているが表示が空白の場合など、ExcelではCOUNTIFで正しくカウントされないことがあります。その際は「=COUNTA(範囲)-COUNTIF(範囲,””)」を使うことで、数式空白も除外可能です。数式や関数セルの扱いには注意し、見た目上の空白と実際の空白の違いを確認して集計しましょう。

countif 関数で文字列・部分一致の指定の仕方

文字列や特定語句を含むセルのみをカウントしたい場合、ワイルドカード記号を使うのが効果的です。

• 特定の文字列を含む：=COUNTIF(範囲, "*文字列*")

• 先頭が特定文字：=COUNTIF(範囲, "文字列*")

• 終わりが特定文字：=COUNTIF(範囲, "*文字列")

複数語句の指定はCOUNTIF関数を足し合せます。Googleスプレッドシートでも基本的な書式はExcelと同じですが、全角と半角、大文字・小文字の違いには注意してください。部分一致条件を上手に活用することで、柔軟な集計が簡単にできます。

複数範囲など高度な集計テクニック

COUNTIF関数単独では離れた範囲（連続していない列やシート）を一度に集計できません。その場合は複数のCOUNTIF関数を組合せ、合計します。具体例：

• 連続しない2箇所の範囲で特定条件を集計：=COUNTIF(A1:A10, "条件") + COUNTIF(C1:C10, "条件")

複雑な場合は「COUNTIFS」や「SUMPRODUCT」など応用関数が有効です。
範囲が異なるシートを又ぐ場合は、「シート名!範囲」で指定できます。
Googleスプレッドシートでは「ARRAYFORMULA」や「FILTER」との組み合わせで複雑なカウントも可能です。業務効率化にはこれら高度なテクニックの柔軟な使い分けが重要となります。