HTMLのliタグを正しく使えていますか？「リストがうまく表示されない」「SEOにどれほど効果があるの？」――そんな疑問や不安を持つ方は少なくありません。実際、Webサイト訪問者の【約80%】は、情報が整理されていないページでは閲覧時間が短くなり、離脱しやすいとされています。liタグを適切に設計するだけで、ユーザビリティとSEO評価の双方を大きく向上できるのです。
しかし、li要素の入れ子構造やCSSでのカスタマイズ、SEO観点での最適化など、知っていそうでつまずきやすいポイントも多数あります。現場のコーディング規約やアクセシビリティ要件にも的確に対応しなければ、思わぬデザイン崩れやパフォーマンス低下につながることも。
本記事では、HTML5の標準仕様や最新動向も踏まえつつ、「liタグ」の基本から応用例、トラブル対策まで徹底解説します。ちょっとしたコツを知ることで、実務で即活かせる知識と成果が確実に手に入ります。
あなたの「どう使えばいい？」は、これからすべて解決可能です。まずは基礎から、順に見ていきましょう。
目次
HTML liタグとは？基礎知識と役割を完全解説
liタグの基本構造と仕組み
HTMLのliタグは、リスト要素（ulタグやolタグ）と組み合わせて使うことで、箇条書きや番号付きリストを構成します。liタグ自体は「List Item」の略称で、必ず親要素としてul（順不同リスト）またはol（順序付きリスト）が必要です。
下記は代表的な構造例です。
| タグ | 説明 |
|---|---|
| ul | 順不同リスト。黒丸（ディスク）が標準で表示される |
| ol | 順序付きリスト。数字やアルファベットが表示される |
| li | リストの各項目を示すタグ。ulまたはol下で使用 |
liタグは入れ子構造にも対応しており、リスト内にリストを配置することができます。この場合、ulやolの中にさらにulやolを入れ、その中でliを使うと階層化したリスト表現が可能です。
liタグの主なポイント
-
ul/olの子要素としてのみ有効
-
複数のliでリストの項目が作られる
-
ネスト（入れ子）で多階層リストを実現
liタグと他のHTMLタグとの違い
liタグは、リスト構造を表すための専用タグであり、他のHTML要素と使い分けることで、文書の意味構造を正しく表現できます。例えばテーブルの行にはtrタグ、段落にはpタグを使いますが、リスト化したい項目はliタグが適しています。
下記のような違いに注目しましょう。
-
pタグ：文章や説明文などの段落に使用
-
trタグ：テーブル（表）の行に使用
-
liタグ：ul・ol・menuなどリスト系の親要素の子として項目を作成
-
dt/ddタグ：dl（定義リスト）で用語と説明を対応させる時に利用
選択基準は、文書内で「リスト」として意味的区分がある場合はliタグを使うことです。liタグはリストの階層やUIデザイン、アクセシビリティにも影響を与えるため、他タグとの適切な使い分けがサイト全体のUXやSEO対策に直結します。
HTML5におけるliタグの位置づけとliving standardの概要
HTML5の登場によりliタグやリスト関連タグの標準化が進み、「living standard」と呼ばれる常に進化し続ける仕様に統合されました。リスト要素の正確な使い方や入れ子の構成ルールなどが明確になり、現代のWeb開発での信頼性が高まっています。
特に注意すべき点として、liタグはulかol、あるいはmenu以外の親要素で直接使うことは推奨されません。また、リストデザインのカスタマイズやliの点（黒丸など）の消去・変更は、CSSの「list-style」や「list-style-type」を使うと柔軟に対応できます。構造を保ちつつ見た目の制御が可能なため、リストUIを最適化する際にもliタグの仕様理解は不可欠です。
主なポイントを表でまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 親要素の限定 | ul, ol, menuのみで使うことが推奨されている |
| Living Standard対応 | 最新仕様では意味論的リストの設計重視 |
| CSS活用例 | list-style, list-style-type, padding, margin でデザイン可能 |
最新のHTML living standardに準拠し、liタグを正しく使うことで、検索エンジンや訪問者にとって最適な情報整理と認識精度が向上します。
ulやolでliタグを使う方法｜入れ子構造や順序の違いを徹底解説
ulとolの違いと使い分け
ul（アンオーダードリスト）は順序のないリスト、ol（オーダードリスト）は順序のあるリストを作成できます。
用途に応じて以下のように使い分けます。
| 種類 | 特徴 | 利用シーン | デフォルト表示 |
|---|---|---|---|
| ul | 順序なし | メニュー、特徴列挙 | 黒丸（disc） |
| ol | 順序あり | 手順、ランキング | 数字 |
-
ulは情報に順序がない場合や、用途別にまとめるケースで有効です。
-
olは手順や優先順位、ランキングなどで役立ちます。
また、ビジネス文書でも正しいリスト要素を選んで記述することで、HTML Living Standardに即した構造化ができ、SEOやアクセシビリティの面で評価されやすくなります。
ネスト構造の具体例と正しい記述方法
liタグは入れ子（ネスト）にすることで階層構造を表現できます。例えば、ul内にli、そのli内にさらにul…という記法で複雑なリストを作成可能です。
代表的な入れ子パターン
-
ul > li > ul
-
ol > li > ol
-
ul（親） > li > ol（子）
正しい記述例：
- 料理
- 和食
- 洋食
- デザート
ポイント
-
各liに対し、子ulや子olを入れて階層化する
-
親子関係を明確に保つことで可読性や管理性が向上
-
CSSで「list-style」や「padding-left」を調整すれば、黒丸や数字のデザインや間隔も自由に変更可能
liタグの入れ子でよくあるエラー
-
liの外にul/olを置かず、誤った階層になってしまう
-
list-style:none;適用後に点が消えず困るケース（CSS優先度や継承関係の見直しで解消）
liタグ内に他タグを入れる場合のルールと注意点
liタグはインライン要素だけなく、ブロック要素も内包できます。特にpタグやul、ol、aタグなどが典型的ですが、記述ルール守ることで正しいHTMLになります。使用できる例を下記に整理します。
| 入れられる主なタグ | 用途例 | 注意点 |
|---|---|---|
| p | テキストを段落ごとに分ける | 複数pタグも可（li直下に配置） |
| ul/ol | サブリスト（入れ子） | li直下に配置必須 |
| a | リンクを設定 | li全体をaで囲む場合も可 |
| div | 複雑なレイアウトを組む | 必要なclass指定推奨 |
注意点リスト
-
liの中にulやolを入れる際はli直下に書く
-
複数ブロック要素（pやdiv）はHTML Living Standardを遵守し、意味的なまとまりを意識
-
CSSでliだけに適用したスタイルが意図せず入れ子先に影響しないよう、セレクタ記述に細心の注意が必要です
正しい活用で、箇条書きやネスト、デザイン自由度の高いリストをサイトのUIやナビゲーションに反映でき、HTMLリストデザインの幅が大きく広がります。
html liタグのデザインカスタマイズ完全ガイド｜CSSによる装飾・マーカー制御
liの基本スタイルとCSSによるマーカー制御
liタグはHTMLのリスト構造を実現し、Webページの情報整理や列挙に不可欠です。liはul（順不同リスト）やol（順序付きリスト）と組み合わせて活用され、デフォルトで黒丸や数字が各項目の先頭に表示されます。CSSによる装飾で、liの見た目は柔軟に調整可能です。主なプロパティと役割は下記の通りです。
| 設定項目 | 主なプロパティ | 効果・用途 |
|---|---|---|
| マーカー種別制御 | list-style-type | 点・数字・四角など |
| マーカーの画像 | list-style-image | 任意画像に変更 |
| 点の位置 | list-style-position | inside・outside設定 |
| 点の非表示 | list-style: none | マーカーを消す |
| 余白調整 | margin, padding | 左右のスペース調整 |
liの基本表示は「list-style-type」で制御され、黒丸から四角、数字、さらにはカスタム画像の指定まで幅広くカスタマイズできる点が強みです。
マーカーの点を消す・デザイン変更する方法
liタグのデフォルトマーカーはユーザーインターフェース上で重要な視覚要素ですが、デザインや用途によっては消去や形状変更が求められます。マーカーを消す最短手順は、親要素（ul, ol）もしくはli自身に「list-style: none;」を指定することです。
主なカスタマイズ手順
-
点を消す方法
- liまたはul, olに
list-style: none;を適用 - 余白が残るので
marginやpaddingも調整
- liまたはul, olに
-
デザイン変更する方法
list-style-typeで「circle」「square」「decimal」などに変更list-style-imageでカスタムアイコンを指定- リストを際立たせる線や影の追加
注意点
リストの黒丸や番号が表示されない原因は、list-styleやCSS競合、あるいはリセットCSSの影響が多く、点を付けたい場合はlist-style-type: discやdecimalなど明示的な指定が有効です。
リストの見た目を変える応用テクニック
liタグの装飾をさらに進化させるために、CSSでの応用テクニックを取り入れるとWebサイトに個性が生まれます。背景色を施す、ボーダーで区切る、リストを横並びにするなどはUI向上に効果的です。
よく使われるテクニック一覧
-
背景色やボーダーの付与
- liごとに
backgroundやborderを適用し、一覧性・可読性を向上
- liごとに
-
リスト項目の横並び
display: flex;やinline-blockでナビゲーションなどに応用
-
カスタムマーカーアイコン
::before擬似要素やSVG画像を使い、独自性を演出
サンプルテーブル
| 項目例 | 装飾例 |
|---|---|
| ナビメニュー | 横並びリスト＋下線エフェクト |
| テキスト一覧 | 背景色交互＋丸角 |
| 特殊リスト | SVG・画像マーカー |
リストデザインの最適化は、デザインシステムやブランドイメージにも直結するため、ユーザーの視認性や操作性を第一に配慮しましょう。
入れ子リストの装飾のコツとUI改善事例
liタグ内にulやolを入れ子構造で配置することは、複雑な情報を分かりやすく整理する際に有効です。入れ子リストでは階層ごとに異なるデザインを与え、視覚的な区分を明瞭にするとUIの質を高められます。
入れ子リスト装飾のベストプラクティス
-
階層ごとに色やマーカーを変更
- 第一階層は黒丸、第二階層は四角、第三階層は数字など区別
-
インデント・余白の調整
padding-leftやmargin-leftで階層感をつける
-
レスポンシブ対応
- モバイル時は折りたたみや簡略表示も検討
UI改善事例テーブル
| 対応項目 | 改善例 |
|---|---|
| ネスト深度 | 階層ごとにマーカー・色を分けて可読性アップ |
| ビジネス用途 | チートシートやFAQでの強力な情報整理 |
| UIデザイン | インタラクティブなリスト＋アイコン整理 |
強調したい階層毎にスタイルを与えることで、パフォーマンスと視認性が向上し、サイト全体のUI/UX改善に直結します。
SEO観点からhtml liタグを正しく使う方法と効果的な構造化
liタグとGoogle等検索エンジンの関係性
HTMLのliタグは、ulやolなどのリスト構造と連携し、Webページの情報を整理する役割を持ちます。検索エンジンはこのリスト構造を正確に認識し、コンテンツを理解して評価します。構造化されたリストは情報の区切りや順序を明確に伝えるため、Googleなどの検索エンジンがページ内容を把握しやすくなります。特に、リビングスタンダードに準拠した正しいリスト記述は、検索エンジンによる意味の誤解を防ぎ、サイト全体の品質評価にも寄与します。また、li要素のネストやul、olの使い分けもコンテンツの意図を正確に伝えるために重要です。SEOの観点からは、リスト構造に過剰な入れ子や装飾を避け、関連項目ごとにまとめて整理することが推奨されています。
liを使ったリストで発展するリッチリザルト対策
liタグを効果的に活用することで、FAQや箇条書きリストが検索結果ページ上でリッチリザルトとして表示される可能性が高まります。マークアップを正しく記述し、ul・olとliで内容を区分することで構造が明確になり、検索ユーザーの目にとまりやすくなります。特に箇条書きや数字リストは、料理手順や商品の特徴、比較ポイントなど情報伝達力が強い場面でリッチリザルト化しやすいです。
liタグ利用時のポイント
-
必要な項目ごとにliタグを使用し内容をわかりやすく区切る
-
ul（順不同リスト）、ol（順序付きリスト）のどちらを使うか内容に合わせて選択する
-
FAQ構造やHowToガイドではリスト記述の最適化が重要
このように、適切なリスト設計とliタグ活用によって、検索順位やCTR向上も期待できます。
liタグSEO最適化の具体的チェックポイント
liタグのSEO最適化には、リスト構造だけではなく、HTMLやCSSによるデザイン面も含めて配慮が必要です。過度な入れ子や無意味なリスト化を避けることが重要です。装飾を目的としたliタグの使用は避け、情報の本質的な整理に活用しましょう。また、list-styleやlist-style-typeなどCSSプロパティで、点や番号のデザイン変更や非表示も可能です。list-style:noneやカスタムマークの利用には注意し、ユーザーと検索エンジン双方の可読性を損なわないように設定します。
liタグSEOチェックリスト
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| リスト構造 | 関連する項目のみをliでグルーピング |
| マークアップ | ul, ol, liタグ間の階層ミスを防止 |
| 過度な入れ子 | 2～3階層までを目安に制限 |
| CSS装飾 | list-styleで適切に表示や非表示を指定 |
| 意味付け | デザイン目的でなく、情報整理として利用 |
liタグの意味と役割を理解して使えば、SEOパワーを最大化できます。テキストが視覚的にも論理的にも整理されることで、ユーザーの閲覧体験も向上します。
javascriptでhtml liタグを動的生成および操作する実践テクニック
JavaScriptでli要素を生成・追加する基本コード例
Webページ上でリストを動的に生成する方法は、ユーザーごとにリスト内容を変化させる要件などで頻繁に活用されます。配列データからli要素を作成し、ulやolタグの子要素として追加する際は、以下の手順が基本となります。
基本的な流れ
- 配列データを用意
document.createElement('li')でli要素を作成- テキストや子要素を追加
- 親のulやolへappend
サンプルコード
const fruits = [‘りんご’, ‘バナナ’, ‘オレンジ’];
const ul = document.getElementById(‘myList’);
fruits.forEach(item => {
const li = document.createElement(‘li’);
li.textContent = item;
ul.appendChild(li);
});
この方法を応用すれば、アイテム数が増減するリストを柔軟に管理できます。
リスト生成時のポイント
-
テキストコンテンツ以外にも、imgやspan要素をli内に構築可能
-
insertBefore等を使うと任意位置への追加も実現可能
li内に複数要素を格納する方法／改行の工夫
liタグにはテキストだけでなく、pタグやaタグ、brタグなど様々な要素を格納できます。複雑なアイテム表示やインタラクションを実装する際に役立ちます。
複数要素を格納する場合の例
const li = document.createElement(‘li’);
const p = document.createElement(‘p’);
p.textContent = ‘説明文’;
const link = document.createElement(‘a’);
link.href = ‘#’;
link.textContent = ‘詳細はこちら’;
li.appendChild(p);
li.appendChild(link);
ul.appendChild(li);
li内での改行や装飾の工夫例
-
brタグを利用し強制改行
-
p、div要素で構造化し可読性UP
-
複数の要素を入れる際はliを柔軟なボックスとして利用可能
-
CSSのline-heightやlist-styleで間隔・点デザインも制御可能
注意点
liの中でさらにliを入れ子にする場合は新たにulやolをネストすることが必要です。正しい構造を維持することでHTML Living Standardに準拠し、アクセシビリティも担保されます。
大量リストのパフォーマンス最適化テクニック
大量のアイテムをリスト表示する際、従来のDOM操作ではパフォーマンス低下が懸念されます。効率よく表示・操作を行うためのポイントを解説します。
パフォーマンス改善手法
-
DocumentFragmentの活用
一時的なコンテナ（DocumentFragment）へliをまとめて挿入し、最後にまとめてulやolへ追加することで再描画コストを大幅カットします。
-
仮想リスト（Virtual List）
スクロールに応じて、画面に表示する要素だけを描画することでDOMの負担を最小限に抑えます。UIライブラリや独自設計での実装が可能です。
-
イベントデリゲーション
各liごとにイベントを設定せず、親のulやolにイベントをまとめることで、高速かつメンテナンスしやすい設計になります。
| 技術 | 目的 | 利点 |
|---|---|---|
| DocumentFragment | まとめて追加 | DOM再描画回数の削減 |
| 仮想リスト | 画面上の要素限定描画 | 圧倒的なパフォーマンス |
| イベントデリゲーション | リストイベント最適化 | 記述量削減・高速処理 |
リストデータが膨大でも快適に動作する実装を心がけることで、UX向上とWebアプリ全体の品質向上につながります。
実例でわかるhtml liタグのアクセシビリティ要件と対応策
liタグアクセシビリティ基礎知識
liタグはHTMLリストの項目を表す重要な要素であり、アクセシビリティ対応ではスクリーンリーダーや支援技術による認識のしやすさが求められます。リストは情報を体系的に伝える役割があるため、正しい構文でマークアップすることで情報伝達が明確になります。特に、リストが複雑化する入れ子構造では、ulタグやolタグと組み合わせた正しい階層づけが重要です。liタグ内には他のブロック要素（例：pやaなど）を入れて、内容をわかりやすく整理できます。アクセシビリティ向上のためには、HTML Living Standardに従ったマークアップを実践し、余計な装飾や構造の乱れを防ぎます。また、黒丸や数字など視覚的な箇条書き表現は、CSS list-styleやlist-style-typeで調整することができます。
liタグのアクセシビリティ留意ポイント
-
階層化リストでは階層構造が論理的になるよう設計
-
テキスト内容が明確に伝わるように項目ごとの説明を充実
-
視覚効果だけに頼らず、HTML構造で意味づけを実施
aria属性を使った利便性向上
liタグを含むリスト全体のアクセシビリティを強化するには、aria属性の適切な利用が有効です。aria-levelは多階層リストで階層レベルを明示する属性であり、スクリーンリーダー利用時にリスト階層の理解が向上します。aria-labelはliタグ自体やリスト項目にわかりやすいラベルを付与することで、内容の特定や区別が容易になります。これらの属性は複雑な入れ子リストや動的リスト生成時におすすめされます。
aria属性活用の例：
| aria属性 | 用途例 | ポイント |
|---|---|---|
| aria-level | 階層リストの各階ごとに数値を指定 | liタグがどの階層か明示し、多階層でも支援技術が正確に認識 |
| aria-label | 項目の説明を付加 | 同じ見た目でも内容差異をラベルで可視化 |
配慮ポイント
-
aria属性は必要なときだけ追加し、無駄な乱用を避ける
-
階層化時はul/ol/li構成を正しく保ってからaria-level指定
アクセシビリティチェックツールの活用法
リストやliタグのアクセシビリティを検証するには、専用のチェックツールの活用が推奨されます。Web制作者向けに高評価のツールが多数登場しており、自動検証でHTML living standardやWAI-ARIA仕様との適合性もチェックできます。有名なaxe DevToolsやGoogle Lighthouseは、ボタンひとつでliタグの構造不備やaria属性の過不足を診断できます。点が出ない、リストスタイルが反映されないなどの問題も検出可能です。
代表的なアクセシビリティ評価ツール
-
axe DevTools（ブラウザ拡張）：リストの構造、aria属性の誤り検出に強み
-
Google Lighthouse：リスト構造や色コントラストなど全体的な検証
-
NVDA・JAWS（スクリーンリーダー）：実際の音声読み上げやキー操作による確認が可能
利用時の注意事項
-
自動チェックの結果は必ず目視で再確認
-
list-styleの適用や点マークの消失など、デザイン面も同時に評価
liタグを正しく実装し、専用ツールで適切に検証することで、誰にとっても見やすく伝わるリスト作成が実現します。
最新html liタグに関するトラブルと解決策まとめ【入れ子問題・マーカー消失など】
liタグで点が消えない・表示崩れの原因と修正例
liタグを利用した際、リストの点（マーカー）が消えない・表示が崩れるトラブルはHTMLやCSSの指定ミスで頻発します。特にlist-styleやoverflowの指定、入れ子構造時の親要素との関係が重要です。以下に主な原因と対策を整理しました。
| 現象 | 原因例 | 解消方法 |
|---|---|---|
| liの点が消えない | list-style:none;が効かない | 親ul/olにもlist-style指定 |
| 点の位置や余白がズレる | padding/marginやdisplayの影響 | リスト要素に適切な余白設定 |
| 入れ子liのマーカー消失 | ネストul/olへのスタイル未指定、競合CSS | 子ul/olにもlist-style記述 |
よくある修正例
- 親のul/olに
list-style: none;を指定し、liや入れ子ulにも反映させる - display:flex;の使用でリストマーカーが消えるため、::markerやlist-style-positionを調整
- CSSリセットや外部スタイルの影響に注意
正しくスタイルを指定するとデザインの自由度が増し、リストデザインも自在にカスタマイズできます。
olタグで番号が正しく出ないトラブル対処
olタグを利用した際、番号が表示されない・意図しない番号や数字になる場合は、HTML構造かCSS指定が原因です。設定・修正手順は下記の通りです。
| 番号が出ない原因 | 対応策 |
|---|---|
| list-style-typeがnone指定 | list-style-type:decimal;などで数字指定 |
| 入れ子構造の不備 | 親子olタグを正しく入れ子に |
| CSSでdisplayやfloat指定 | ol/liのデフォルトを維持、必要に応じてdisplay:list-itemへ変更 |
| 数字途中から表示 | olにstart属性 (<ol start="3">) を指定 |
ポイント
-
途中番号変更にはstart属性、type属性で丸数字などのカスタムも可能
-
list-style-imageで画像を設定した場合、番号が非表示となるので注意
-
入れ子olの番号は自動的に再開されるが、type変更で別区分表示もできる
番号リストの視認性を高めることで情報整理やナビゲーション向上につながります。
li入れ子のHTML構造的なエラーと回避策
li要素の入れ子構造が正しく反映されない、エラーになることがあります。これはHTMLの階層構造やタグの組み合わせミスが主な要因です。正しいHTML構造を理解し、バリデーションエラーを防ぐ方法を把握しましょう。
よくあるエラーのパターン
-
li内にliタグを直接記述（不正です）
-
ulやolタグの外にliタグのみ配置
-
入れ子ul/olがli内以外に記載
正しい入れ子例
html
- 親要素
- 子要素
構造的注意点のリスト
-
li直下にul,ol,p,aなど他要素は置けるがli直下にliのみ不可
-
入れ子が増える場合、ulやolの閉じタグ対応を厳密に
-
HTML Living Standardに基づき、アウトラインの正しい構造を保つ
このように正しい階層設計と記述を守ることで、ブラウザ表示崩れ防止やSEO的にも有利です。リスト関連のチートシートやHTML Lintツールでも定期チェックがおすすめです。
html liタグの実務活用術および学習リソース紹介
実務で役立つliタグのカスタム利用ケース
liタグは、ナビゲーションメニューやFAQの質問一覧、ランキング表示まで様々な場面で活用されています。特に、Webサイトのグローバルメニューではulやolと組み合わせて構造化し、ユーザーの使い勝手を向上させます。またFAQページでは、質問項目をliタグで整理することで情報の可読性が高まります。サイト内ランキングやフッターリンク集など、視覚的に複数項目を整然と配置したい時にも重宝します。liタグは以下のようなシーンで実務的に利用されています。
-
ナビゲーションメニューの作成
-
FAQやQ&Aリストの一覧化
-
ランキングページの順位リスト表示
-
フッターやサイドバーのリンク集整理
-
価格表や比較表の特典箇条書き
特に、デザイン性を高めたい場合はlist-styleやdisplayプロパティをCSSで指定することでliタグの見た目や点（マーカー）を自在に変更できます。Web制作現場では、liタグの柔軟な活用が求められています。
効率的な学習・復習のためのリファレンス
html liタグやリスト構造を学ぶ際は、信頼できるリファレンスの活用が有効です。公式仕様であるHTML Living Standardや、主要な学習サイトは情報が最新かつ信頼性が高いため、着実に実力が身につきます。チートシートや学習動画も効率的な復習や引き出しに役立ちます。
下記のような学習リソースの活用がおすすめです。
| リソース名 | 内容の特徴 |
|---|---|
| HTML Living Standard | liタグ・ul・olなどリストに関する仕様を網羅 |
| 公式MDN Web Docs | 豊富なサンプルコードとタグ解説が充実 |
| Web制作専門書 | 活用事例や現場ノウハウの詳細解説 |
| チートシート | コード例や属性値一覧を一覧で素早く確認可能 |
| 無料学習動画・講座 | 実演・演習形式でHTMLリスト構造を解説 |
リファレンスを活用し、実際のコーディングで分からない点や即答が必要な場面でも、素早く正確な知識にアクセスできます。
現場標準のコーディングルールとチェックリスト
liタグを用いた実装で品質の高いWeb制作を目指すためには、コード記述ルールやチェックポイントを押さえることが重要です。現場で推奨されるチェックリストを簡潔にまとめます。
コーディングルール例
-
ulやolの直下のみでliを使用する
-
liタグの中にpやaなど他要素を入れる場合、整合性とアクセシビリティを確保
-
list-styleやmargin, paddingのリセットをCSSで適切設定
実装時のチェックリスト
-
構造が分かりやすいインデントになっているか
-
メニューやリストのマーカー（点）が意図通りのデザインか
-
点や番号が不要な場合は、list-style: noneを確実に適用
-
入れ子（ネスト）構造を作る場合、ulやolを正確な階層で記述
-
スクリーンリーダーや音声読み上げでも情報が伝わる構造か
-
誤ってliタグを単独で使用していないか
よく使うCSS例
-
list-style-typeで記号や数字の種類を指定 -
list-style: none;でリストマーカーを非表示 -
display: flex;でリストを横並びにアレンジ
liタグはHTMLリスト構造の基礎であり、仕様を正確に順守し、目的に応じたカスタマイズを行うことで、ユーザビリティとSEOの両方を最大化できます。
