飛行機でモバイルバッテリーを安全に持ち込む基本ルールと注意点徹底ガイド

飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際、「容量やルールがあいまいで不安…」「手荷物検査で没収されたらどうしよう」と感じたことはありませんか？

実は2025年7月8日から、航空法がさらに厳格化され、機内持ち込みできるのは160Wh以下のモバイルバッテリーのみ・収納棚への保管は全面禁止など、具体的な新ルールが施行されています。国土交通省の最新方針により、手元での厳重な管理が求められる一方、ANA・JAL・LCC各社ごとに細かな規定も異なっています。

ルール違反によっては、持ち物の没収や搭乗の遅延といったトラブルも日常的に発生。たとえば、2018年には国内空港だけでリチウムイオン電池関連の荷物没収が年間数千件以上も報告されており、その大半がモバイルバッテリーに関するものです。

「正確な容量の計算方法」「ラベルがない場合の対処」「安全性に優れた製品の見分け方」まで、知っているか知らないかで旅の安心度は大きく変わります。

本記事では、国内線・国際線や各社ごとの最新持ち込みルールから、万が一預けてしまった場合の対策、人気モデルの安全比較ポイントまで、飛行機ユーザーのリアルな悩みを解決する実践的な知識を網羅。「知らずに損をしたくない！」方こそ、ぜひご一読ください。

飛行機でモバイルバッテリーを持ち込む際の基本ルールと最新改正 – 安全確保のための必須知識

モバイルバッテリー預け入れ禁止の理由と背景

モバイルバッテリーは多くがリチウムイオン電池を採用しており、強い衝撃や高温によって発火の危険性が高まるため、飛行機では預け入れ手荷物に入れることが法令で禁止されています。過去には機内持ち込みと誤認して預けてしまい、発煙や発火事故が発生した事例もあり、重大な安全リスクとなります。これにより国内線・国際線問わず、全航空会社（ANAやJALなど）で預け入れが厳しく規制されてきました。預けず必ず手荷物で持ち込み、携行することが搭乗者全員の安全につながります。

2025年7月8日以降の新ルール解説 – 収納棚禁止・手元管理義務化

2025年7月8日から航空法改正により、モバイルバッテリーは機内の収納棚等へ入れることが禁止され、座席周りで手元管理することが義務付けられました。不意な発火時にも即座に対応できるためです。特に、100Wh超160Wh以下や5000mAh、10000mAh、20000mAhクラスの大容量バッテリーは手荷物に入れて必ず自分の目の届く範囲で管理してください。

下記は国内主要航空会社での容量制限情報です。

持ち込みの際は製品に容量（mAh/Wh）が表記されているか、PSEマークなど安全基準適合も忘れずに確認しましょう。

機内でのモバイルバッテリー使用時の注意事項

機内でモバイルバッテリーを利用する場合は、次の点に十分留意することが求められます。

• 席を離れる際はモバイルバッテリーを必ず携行する

• スマートフォンやカメラなどの充電中は常に目を離さず監視する

• 異常に熱くなった、膨張した、異臭がした場合は即座に使用を中止し、乗務員に連絡する

• 充電ケーブルの断線や破損も発火・煙発生の原因となるため注意する

• 他の乗客の迷惑にならないよう、適切に収納管理する

また、機内では一部の電子機器が使えないタイミングもあるため、航空会社や乗務員の指示を必ず守りましょう。安全に旅を楽しむためにも、自身のモバイルバッテリー管理を徹底することが重要です。

国内線・国際線および主要航空会社によるモバイルバッテリー持ち込みルールの違い – ANA・JAL・LCCの徹底比較

国内線と国際線の容量・個数制限の違い

飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際、容量や個数の基準は国内線と国際線で共通している部分が多いですが、一部違いも存在します。まず、ほとんどの航空会社では160Wh以下のリチウムイオンバッテリーのみ持ち込み可能とされており、預け入れはできません。個数制限は通常2個まで、100Wh以下であれば5個まで認められるケースがあります。国際線では経由地や利用航空会社により異なる場合があるため、事前確認が重要です。以下のテーブルで分かりやすく比較します。

容量の目安（mAh換算）：100Whは約27,000mAh、160Whは約43,000mAhです（3.7Vの場合）。

ANAの最新規定と旅行者向け公式アドバイス

ANAではモバイルバッテリーの持ち込みについて、公式サイトで明確に定めています。160Wh以下のものに限り、手荷物として2個まで持ち込み可能です。預け入れ荷物としては認められていません。100Whを超え160Wh以下のバッテリーは、搭乗手続き時に申告が必要となります。

バッテリー本体にはワット時定格量（Wh）またはミリアンペア時（mAh）表示が義務付けられており、表示がない製品は持ち込み不可となる場合があるため注意が必要です。ANAはPSEマーク付き製品や、信頼性の高いメーカー品を推奨しています。ANA国際線の場合も基本的なルールは同一ですが、経由地や他航空会社利用時は追加確認を推奨しています。

JALの持ち込みルールと注意点

JALではモバイルバッテリーの持ち込みは、100Wh以下は5個まで、100Wh超は2個まで認められています。一方、預け入れ荷物への収納は禁止されています。バッテリー製品に記載された容量表記がない場合や、PSEマークのない商品は持ち込み制限対象になることがありますので、必ず事前に公式サイトで最新情報を確認してください。

なお、JALもANA同様、容量の目安や充電式バッテリーの管理方法について注意喚起しています。多くの質問が「10000mAhや20000mAhは持ち込めるか」ですが、多くの市販製品は160Whを超えない設計です。ただし、大型容量品は要申告の場合があるため事前の確認が安心につながります。

LCC（ピーチ・ジェットスター等）での持ち込み規制の特徴

LCCは航空会社ごとに手荷物規則が厳格な傾向があります。ピーチやジェットスター、バニラエアなどの主要LCCも160Wh以下・手荷物のみ持ち込み可としていますが、細かな規定や事前申請の必要性が異なります。一部LCCでは重さや個数に厳しい上限があるため、公式ホームページを必ず確認しましょう。

LCC利用時は下記の点に注意してください。

• スーツケースなど預け入れ荷物への収納は禁止

• モバイルバッテリー本体に容量表示とPSEマークが必須

• 搭乗直前や保安検査でのチェックが厳重

突然のルール変更や現場判断もあるため、早めの空港到着と余裕ある行動を心がけると安心です。

地域別主要国際航空会社のモバイルバッテリー持ち込み事情

海外渡航時は、米国・欧州・アジアの各航空会社でもほとんどが160Wh以下・手荷物のみ持ち込み可能と定めています。ただし、一部航空会社では独自基準や申請が義務となっている場合もあります。下記は主な国際航空会社の特徴です。

海外では公共交通機関や空港での持ち込みルールも合わせて要確認です。事前準備と各国公式情報のチェックが、安全で快適なフライトにつながります。

飛行機に持ち込み可能なモバイルバッテリー容量の全解説 – mAh・Whの換算と具体数値基準

モバイルバッテリー容量の基本単位説明：mAhとWhの関係

モバイルバッテリーの容量は主に「mAh（ミリアンペアアワー）」と「Wh（ワットアワー）」という2つの単位で表示されます。航空会社の持ち込みルールではWh表示が基本ですが、市販品の多くはmAhのみ記載の場合もあります。換算式は「Wh＝mAh÷1000×定格電圧（一般的に3.7V）」です。この電圧は多くのリチウムイオン電池に共通し、例えば10000mAhの場合「10000÷1000×3.7＝37Wh」となります。持ち込み基準をクリアするためには、このWh値の確認が非常に重要です。バッテリーの安全な利用や選択時は必ず両方の単位をチェックしてください。

10000mAh・20000mAh・160Whの重要性と持ち込み許可条件

飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みは、その容量が明確な判断基準となっています。100Whまでの製品は事前申告なく2個まで、160Wh以下のものは航空会社の承認が必要です。具体的には、10000mAh（約37Wh）、20000mAh（約74Wh）の多くの市販品は持ち込み可能です。160Whはおよそ43000mAhに相当しますが、これ以上は原則持ち込み不可です。以下の表で容量と持ち込み条件の関係を整理します。

容量計算の方法とラベルがないモバイルバッテリーの対処法

バッテリーに容量表示（mAhまたはWh）がない場合は、スマホやPCで公式サイトや説明書を調べて正確な値を確認しましょう。不明な場合は持ち込みを避け安全を優先してください。ラベルがはがれている個体は航空会社カウンターで相談できます。また、バッテリー端子は短絡防止のためテープなどで覆い、予期せぬ発熱・発煙リスクを軽減しましょう。不確かな場合は余裕を持って搭乗前に必ず確認することが重要です。

規則に適合したモバイルバッテリーか確認するチェックリスト

安全な飛行機旅を実現するためには、持ち込む前のチェックが不可欠です。以下のリストで事前確認を徹底しましょう。

• パッケージや本体に「mAh」「Wh」両方の表示があるか

• PSEマークや製品メーカーの信頼性を確認する

• 容量が160Wh以下であること

• 安全機能（過充電防止、温度制御など）の有無

• ラベル不明・破損の場合は持ち込みを控える

発熱・発煙リスクを抑えるリチウムイオン電池の特徴と最適使用方法

リチウムイオン電池は高いエネルギー密度を持つ一方で、誤った使い方や衝撃による発熱・発煙のリスクがあります。飛行機内では充電中の過放電や過充電を避け、衝撃や高温環境を防ぐことが大切です。モバイルバッテリーは手荷物で機内持ち込みし、座席下、手元で管理しましょう。収納棚やスーツケースへの預入れは厳禁です。各航空会社（ANA、JAL、LCC各社）とも同様のガイドラインを設けているので、事前確認を必ず行い、安全な空の旅を心がけてください。

モバイルバッテリーの劣化・破損・発火トラブル対策 – 予防と機内での安全管理法

劣化・膨張したモバイルバッテリーの見分け方と危険性説明

劣化や膨張したモバイルバッテリーは、発火や破裂など重大なトラブルの原因となるため、機内への持ち込みが厳しく禁止されています。下記のような症状がある場合は使用や持ち込みを避け、新品への交換を検討しましょう。

機内持ち込み時は必ず事前に端末状態を確認し、異常があれば利用を中止してください。

使用中・保管中にやってはいけないこと

モバイルバッテリーの安全な使用には、日常的な管理法がポイントです。以下の行為は事故リスクを高めるため注意が必要です。

• 過充電や過放電：100％のまま長時間充電し続けたり、完全放電まで使い切ると内部劣化が進みやすくなります。

• 極端な温度変化：直射日光や車内放置、寒冷な環境下での利用はバッテリー損傷につながります。

• 強い衝撃や水濡れ：落下や雨などの水分が原因で故障や発火の恐れがあります。

正しい管理法

1. 充電は80〜90％を目安に適度に停止
2. 保管時は常温・乾燥した場所を選ぶ
3. 持ち運び時は衝撃や濡れから守るケースを使用

これらを意識することで、バッテリーの寿命を守り、トラブル予防につながります。

機内保管時の正しい保護方法と管理マナー

航空機内ではモバイルバッテリーの収納棚への入れ方や管理方法が明確に決められています。

• 収納棚への収納は禁止：緊急時にすぐ取り出せるよう手元（座席下やバッグ内）で保管する必要があります。

• 端子の保護は必須：金属の露出や短絡（ショート）を防ぐため、ビニールテープや専用カバーで端子部を覆いましょう。

• ANA・JALの公式ルールでも、モバイルバッテリーは必ず手荷物に入れ、機内預けまたはスーツケース収納は不可としています。

正しい保管方法を守ることで、ご自身だけでなく周囲の安全も確保できます。

モバイルバッテリー事故の実際の事例紹介と教訓

過去にはモバイルバッテリーによる火災・発煙事故が航空機内外で発生しています。その主な原因や傾向を下記にまとめました。

こまめな製品チェックと安全意識の徹底が、事故防止に直結します。

モバイルバッテリーを誤って預け入れた場合の対応法 – 各航空会社のガイドラインに基づく対応策

主な航空会社（ANA・JAL・LCC）の預け入れ禁止対応概要

モバイルバッテリーはほぼ全ての航空会社で預け入れ荷物への収納が禁止されています。ANA・JALともに公式ガイドラインで「モバイルバッテリーは機内持ち込み手荷物のみ許可」と明記されており、スーツケース等の預け入れはできません。LCCについても、同様にリチウムイオン電池やUSB充電器の預け入れが禁止されています。
もし預け入れてしまった場合は、すぐに航空会社カスタマーサポートや空港のチェックインカウンターに連絡しましょう。手続きの流れや各社の窓口情報は下記の通りです。

飛行機利用時は事前に荷物の中身をしっかり確認し、必ずモバイルバッテリーを手荷物に入れましょう。

空港でのトラブル時の注意点と正しい言い分の伝え方

空港で保安検査を受ける際、スーツケースやキャリーケース内にモバイルバッテリーがあると保安検査官から直接呼び出しを受けることがあります。この時、「預け入れた自覚がなかった」「手荷物に入れ替えたい」という旨を率直に伝えましょう。検査段階で発見された場合は、多くの会社でその場で手荷物へ移し替えが可能です。

万が一、発見が搭乗後や目的地到着後であれば、“安全基準により廃棄または持ち帰り不可”となるケースも。よくある対応パターンを以下にまとめます。

• 手荷物へ移し替え許可

• 一時的な保管（ただし原則不可の場合が多い）

• 廃棄・没収（安全規定に従う）

一度没収となると、再取得はほぼ不可能です。手続きのすべてで冷静かつ誠意を持って対応し、航空会社や保安官の案内に従うことが重要です。

預けてしまったあとのリカバリー事例と失敗を防ぐための予防策

過去にはモバイルバッテリーや携帯充電器をスーツケースに誤って入れ、搭乗前に保安検査官から呼び出されたケースが多く報告されています。例えば「Anker製の10000mAhバッテリー」や「20000mAhの大容量モデル」をうっかり預け入れ、没収となったという事例があります。

このようなトラブルを回避するためには
・搭乗前の荷物チェックリストを作成する
・モバイルバッテリーは常に手荷物バッグの特定ポケットに収納する
・規定容量（160Wh以下）やPSEマークの有無を事前確認する

これらを日常的に心がけることが大切です。空港で焦らないように、出発前にバッテリー類の収納場所と航空会社の最新ルールを再確認しておくことが、最も有効な予防策です。

飛行機に持ち込みに最適なモバイルバッテリー選び – 容量・性能・安全性の総合比較

基本の選び方ポイント – 容量・重さ・ブランド・安全規格等

飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みでは、容量や重さだけでなく、PSE（電気用品安全法）認証などの安全規格が非常に重要です。特に160Wh（ワット時）以下、mAh換算では約44,000mAh程度までが基準とされていますが、100Wh（27,000mAh）を超える場合は各航空会社で個数制限や事前申告が必要な場合があります。スマートフォン用なら10,000mAh前後が便利で、重くならず携帯しやすい選択です。モバイルバッテリーはパッケージや本体に容量・PSEマークの記載があるものを選ぶことで、安心して飛行機に持ち込むことができます。

実用的な人気ブランドとモデル比較

主要ブランドでは、AnkerやELECOM、cheeroなどが飛行機持ち込みに対応した高品質モデルを展開しています。下記のテーブルでスペックと特徴を比較できます。

いずれも手荷物として持ち込める仕様で、多くの航空会社で安心して利用されています。

旅行・ビジネス・趣味別おすすめモデルセレクション

用途に応じたおすすめモバイルバッテリー選びには、以下のような基準が有効です。

• 旅行：10,000～20,000mAhの急速充電対応モデル。スマホやタブレットを複数回充電できるため、長時間移動にも安心です。

• ビジネス：10000～13000mAhかつ軽量なタイプ。バッグの中でかさばらず頻繁な出張や外出に適しています。

• 写真・動画撮影や趣味：20000mAh前後の大容量、複数端子付きモデル。カメラやGoPro、複数デバイスの同時充電も可能となります。

いずれも正規ブランドの製品でPSE認証付きなら、飛行機利用時も安全に持ち込めます。

各モデルの公式対応と航空機内持ち込み適合情報

多くの人気メーカーは、公式サイトやFAQで「飛行機持ち込み対応」の有無を明示しています。特にAnkerのPowerCore、cheero Power Plus、ELECOM EC-C04WFなどは、多くの航空会社で問題なく手荷物持ち込み可能とされています。また、ANAやJALなどの主要航空会社も最新のガイドラインに沿ったバッテリーモデルかを明確に案内しています。国際線・国内線ともに、リチウムイオンバッテリーはスーツケースの預け入れは原則禁止、必ず機内持ち込みを選んでください。安全規格と公式案内の両方をしっかり確認することがポイントです。

旅行前後と機内でのモバイルバッテリー管理術とトラブル回避のためのチェックリスト

空港チェックイン・保安検査時の注意点とトラブルを避けるコツ

飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際は、手荷物として機内へ持参することが義務付けられています。サムスンのバッテリー事故以降、各航空会社の安全基準が厳格になりました。バッテリー容量が100Wh以下であればほぼ全ての航空会社で持ち込み可能ですが、100Wh超160Wh以下は個数制限や事前申請が必要になることがあります。

下記は持ち込み時の注意ポイントです。

1. スーツケースに入れず、必ず手荷物として所持
2. リチウムイオン電池は端子部分を絶縁し、ショートを防止
3. 検査官に容量（WhまたはmAh）表示が見えるか確認
4. ANAやJALの場合は一人2個までが原則
5. 国際線では出発国や航空会社のルールも要確認

現場で焦らないために、以下のような持ち込み可否のテーブルを参考にしてください。

この表を事前にチェックし、安全・スムーズな出発を目指しましょう。

機内でのモバイルバッテリー安全管理ガイド

機内ではモバイルバッテリーの管理が重要です。電源使用時の発熱やトラブルは、飛行機全体の安全運航に直結します。近年のルール改正で、バッテリーは常に目視できる場所に管理し、収納棚や座席ポケットの奥深くには入れないことが求められています。

具体的なポイントは以下の通りです。

• 充電中は必ず自席で監視し、席を離れる時は電源から外す

• バッグの外ポケットではなく目の届く位置で保管

• 異常発熱や異臭など緊急時は乗務員へ速やかに報告

• USBケーブルや充電ケーブルも未使用時は抜いておく

安全面を考慮し、バッテリーは適切に管理しましょう。航空会社によってはUSB給電ポート利用も制限される場合があるため、事前に搭乗予定便の利用規定も確認が必要です。

到着後の安全管理と劣化防止のための日常メンテナンス

旅行後もモバイルバッテリーの状態をチェックし、安全に保管しましょう。一度フライトで使用したバッテリーは、熱ダメージや端子のゆるみが起こることがあります。日常でできるメンテナンスは以下が基本です。

• 直射日光や高温多湿を避け、風通しのよい場所で保管

• 長期間使わない場合は50％程度充電しておく

• 月に1回は充放電を行い、バッテリー劣化を防ぐ

• 異常（膨張・破損・液漏れ）があれば即座に廃棄・メーカー相談

毎回の旅行後や定期点検で安全状況を確認することが大切です。

あなたのモバイルバッテリー安全度チェックリスト

次のポイントを確認し、自身のモバイルバッテリー管理が十分かチェックしてください。

• 容量（WhまたはmAh）の表示は確認できるか

• 手荷物として管理し、預け入れしていないか

• 端子部分の絶縁やカバーは装着しているか

• ANAやJAL公式ルールと照合済みか

• 旅行先の航空会社や国のルールも調べたか

• 定期的な充放電や日常点検を行っているか

上記すべてが守れていれば、飛行機でも安心してモバイルバッテリーを利用できます。安全管理の徹底で、快適な空旅を実現しましょう。

飛行機でモバイルバッテリーに関するよくある質問（FAQ）

機内持ち込みできる容量や個数の具体的な上限は？

航空会社や国際基準により、モバイルバッテリーの機内持ち込みには明確な上限があります。多くの航空会社で採用されている基準は「1個あたり160Wh（ワットアワー）以下」のものに限られ、100Whを超える容量は2個まで、それ以下は通常は複数個持ち込み可能です。mAh（ミリアンペアアワー）表記の製品の場合、「Wh＝(mAh÷1000)×電圧(V)」で計算できます。たとえば、3.7Vの10000mAhなら約37Wh、20000mAhなら約74Whとなるため、ほぼ全ての市販品は安心して持参できます。50000mAhを超える場合は必ず容量を確認しましょう。

国際線でルールが異なることはある？

国際線の場合、各国の航空会社や空港ごとにルールが微妙に異なることがありますが、基本的には160Wh以下が上限という国際的なルールが主流です。ただし、アメリカや欧州、中国など渡航先によっては追加の規制、持ち込み個数の制限、申告が必要なケースもあるため、予約する航空会社の公式サイトで最新情報を事前に確認しましょう。ルールの違いを知らずに渡航すると、最悪の場合は没収されるため細心の注意が必要です。

モバイルバッテリーを預けてしまったらどうなる？

スーツケースなどに入れて預け荷物にしてしまうと、航空法規則により最悪の場合は該当の荷物が没収、または破棄の対象となります。モバイルバッテリーは発火リスクが高いため、国際線・国内線ともに「手荷物」として持ち込むことが厳格に義務付けられています。預けてしまった場合は出発前に必ず申告し、係員の指示に従って取り出してください。意図せず預け入れてしまった例も多く寄せられているため、荷造り時点でのチェックが重要です。

収納棚に入れてはいけない理由は？

航空機内の収納棚（オーバーヘッドビン）にモバイルバッテリーを入れることは原則として「見える場所で管理」する観点から推奨されていません。発熱や異常発生時、迅速に発見・対応できるよう自席下や手持ちバッグに収納するのがルールです。収納棚へ入れることでトラブル発生時に発見が遅れるリスクがあり、機内アナウンスや航空会社の公式案内でも明確に禁止されています。

充電が禁止されている条件は？

飛行機内でのモバイルバッテリーによる充電は、多くの航空会社で利用可能ですが、離着陸時や機材によっては禁止される場合があります。特にUSBポートから電源供給が停止される場面や、異常発熱・ショートが発生した場合は、即座に使用を中止しなければなりません。航空会社や機材の指示に従い、安全第一で使用しましょう。利用状況によっては客室乗務員が確認するケースもあります。

リチウムイオン電池とPSEマークの関係は？

日本国内で販売されているモバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が大半を占め、電気用品安全法（PSE法）に基づきPSEマークが必須表示となっています。このマークは基準を満たした製品である証拠となり、飛行機内に安心して持ち込む目安にもなります。PSEマークがない製品や輸入品、ノーブランド品の場合は持ち込み自体が断られるリスクがあるため、購入時や持参時に必ず確認しましょう。

忘れ物や紛失時の対応策について

空港や機内でモバイルバッテリーを忘れたり、紛失した場合は、速やかに空港の遺失物窓口または航空会社の係員に連絡しましょう。ANAやJALなど主要航空会社では、発見時の保管・返却ルールが明確に定められています。安全上の理由から電池残量や破損状況のチェックが行われることもあり、必要に応じて本人確認書類も求められます。早めの連絡と落ち着いた対応が大切です。

海外旅行で注意すべきモバイルバッテリーの持ち込みルール

海外旅行に持参する場合、日本国内のルールだけでなく、渡航先や乗り継ぎ空港の規定も必ず事前に調査してください。多くの国や航空会社は160Wh以下・2個までという基準を採用していますが、個別規制が異なることも。特に大型のモバイルバッテリーや特殊なモデルを持参する際は、事前申請や証明書の必要な場合もあります。現地で充電器が使えるかの確認や電圧・プラグ形状にも注意しましょう。