マダニ症状画像で即判別と発疹写真と危険サイン十項目で対策完了

「これ、マダニかも？」と不安になったとき、まず知りたいのは症状の“見た目”です。実際、国内ではSFTS（重症熱性血小板減少症候群）の致死率は約10〜30%と報告され、ライム病では輪状紅斑の早期発見が治療の鍵とされています（厚生労働省・感染研公開資料）。画像と症状を突き合わせて、受診の要否を素早く判断しましょう。

本記事では、刺し口の中心の黒点、輪状の発赤、硬結や熱感、水ぶくれ・出血斑といった“警戒すべきサイン”を写真のチェックポイントで整理。蚊・ブユ・ノミとの発疹パターン比較、屋内ダニとの違いも明快に示します。さらに、無理に抜かない初動、受診先の選び方、犬の所見まで一気に把握できます。

屋外活動歴があり「単発〜少数で中心点が目立つ」「紅斑が拡大する」なら要注意です。記録用写真の撮り方（明るさ・スケール・時系列）も紹介し、診療での伝達がスムーズになります。迷ったら、まずは画像のチェックリストへ。早めの判断が合併症リスクを下げます。

マダニ 症状 画像でわかるマダニの症状と見分け方：刺し口や発疹の特徴を写真で確認

ダニ に 刺され た 跡 画像から読み解く腫れ・赤み・硬結のパターン

露出部に見られる紅斑や腫脹は、画像で直径と境界の明瞭さを確認します。マダニでは単発〜少数の円形紅斑が多く、中心に黒点が写ることがあります。境界は比較的はっきりし、触れると硬結を伴うことがあり、軽度の圧痛や熱感を同時に示すケースがあります。数時間で拡大するか、数日かけて淡色化するかも重要です。直径は数mmから1cm超まで幅があり、拡大しながら輪状に変化する場合は注意が必要です。衣類の隙間部位や足首、膝裏、腋窩などの発生パターンも観察します。

• 直径の計測と境界の明瞭さ

• 単発か少数発生かの確認

• 硬結の有無と触痛・熱感

• 中心黒点の有無

• 時間経過での拡大や色調変化

マダニ 刺され た 跡 画像と蚊・ブユ・ノミの発疹パターン比較

画像比較では、マダニは単発〜少数で中心黒点が目立つことが多いのに対し、ノミは下腿や足首に群発する点状丘疹が典型です。蚊は境界不明瞭な膨疹で強い痒み、ブユは強い腫脹と痛み、時に水疱を伴います。水ぶくれの有無、群発の配置、掻破痕の分布も判断材料です。衣類下の柔らかい部位に円形の輪状発赤と黒点が写る場合はマダニを疑います。撮影時は同一照明でスケールを置き、経時で比較すると鑑別に有用です。

• 単発か群発かの分布

• 水疱形成の有無

• 痒みと痛みの強さ

• 配置部位の特徴

• 経時的な腫脹の推移

ダニ に 刺され た 皮膚 画像で見る色調変化

色調は赤色から暗赤色へ変化し、数日で痂皮形成に移行することがあります。マダニでは中心黒点を核に輪状の発赤が広がり、辺縁がやや濃いリング状になることがあります。圧痛や熱感は軽度〜中等度で、触診で硬さが持続する場合は口器残留を疑います。画像では光の影響を受けるため、自然光に近い条件で同距離撮影し、同一背景で比較すると変化が読み取りやすいです。急速に拡大する紅斑や紫斑化、膿性滲出の出現は受診判断の目安になります。

• 中心から辺縁への色の勾配

• リング状拡大の有無

• 痂皮化のタイミング

• 圧痛・熱感の推移

• 膿や紫斑の出現の有無

マダニ 刺され た 画像で見る刺し口写真のチェックポイント

刺し口写真では中心黒点が明瞭かを最優先で確認します。黒点は付着した虫体または残存口器で、周囲に輪状発赤が映ることが多いです。滲出液や痂皮、局所の腫脹の範囲、硬結の直径を記録し、拡大速度を同一条件の連続写真で追跡します。無理な自己除去は口器残留や炎症の原因となるため避け、2025/09/08時点でも推奨されません。発熱、倦怠感、頭痛、関節痛、リンパ節腫脹など全身症状を伴う場合は早めの受診が必要です。ペット由来の持ち込みにも注意します。

• 中心黒点と輪状発赤

• 滲出液・痂皮・腫脹

• 硬結径と拡大速度

• 自己除去の回避

• 全身症状の有無と受診判断

マダニ 初期 症状 画像で見る時系列変化：噛まれてから何日で症状が出るか

マダニに噛まれてから何日で症状が出る：局所から全身への変化

マダニに噛まれた直後〜数時間は、刺し口周囲の軽い赤みや膨疹が主で、かゆみは弱いことがあります。24〜72時間で赤みがやや拡大し、押すと痛みや熱感を伴う場合があります。数日〜1週間で、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛が出ると感染症を疑います。SFTSでは発熱と消化器症状、ライム病では移動性紅斑が指標です。局所のみなら経過観察可能ですが、全身症状が加わる、紅斑が拡大する、出血斑が出る場合は速やかに受診してください。2025/09/08時点でも流行期は春〜秋が中心です。

• 即時〜3日: 赤み・軽い腫れ・違和感

• 3〜7日: 紅斑拡大、圧痛、リンパ節腫脹

• 1週以降: 発熱・頭痛・倦怠感・関節痛

• いずれも悪化時は医療機関へ

マダニ 初期症状 かゆみと痛みの違い

初期は「かゆみ優位」で無痛〜軽痛が多く、掻くほど炎症が広がりやすい点が特徴です。対して「痛み」は圧痛や熱感を伴い、細菌二次感染や口器残存、蜂窩織炎の兆候として重要です。かゆみは冷却や抗ヒスタミン外用で緩和可能ですが、痛みや熱感、拍動痛が出たら受診目安です。また、かゆみ中心でも紅斑が環状に拡大したり、ターゲット様の斑となる場合はライム病を考慮します。幼児や高齢者、基礎疾患がある方は軽い痛みでも慎重に観察し、発熱や悪寒が加われば早めの評価が安全です。

• かゆみ: 掻破で悪化、夜間増悪しやすい

• 痛み: 圧痛・熱感・拍動痛は注意

• かゆみ優位でも斑の拡大は要確認

• 発熱合併は速やかに受診を

マダニ 画像 症状から見る危険サイン

画像で確認すべき危険サインは、直径5cm以上に拡大する紅斑、中心の黒点（口器残存）を伴う硬結、紫斑・出血斑、水ぶくれ、急な腫脹です。リンパ節腫脹（腋窩・鼠径・頸部）や発熱、嘔気、下痢、意識障害などがあればSFTS等の重症感染症を疑い、緊急受診が必要です。マダニ本体を無理に除去して欠片が残った画像は、後日膿点や潰瘍化のリスクを示唆します。刺し口の拡大写真を時系列で記録し、サイズ変化や色調、滲出の有無を比較してください。ペットと同居の場合は同日の全身チェックも推奨します。

• 紅斑拡大≥5cm、環状・標的様

• 紫斑・出血斑・水疱形成

• 強い圧痛、膿、急速な腫脹

• 発熱・消化器症状・リンパ節腫脹

マダニに噛まれたら 対処：無理に抜かない初動と受診の流れ

マダニを見つけた直後の対処法

マダニは口器で皮膚に深く固定するため、ピンセットで引き抜くと口器が残って感染や炎症の原因になります。無理に引き抜かず、触らず、患部を流水と石けんでやさしく洗浄し、清潔なガーゼで覆います。活動歴（屋外の場所、時間、服装、同行者、ペットの有無）と発症時刻を記録し、スマホで刺し口の経時画像を撮影してください。体表に虫体が付いている場合は、その場で潰さず密閉容器やチャック袋に入れて保管し、受診時に持参します。傷用消毒薬は薄く1回程度にとどめ、温める・油を塗る・アルコールで窒息させる等の民間法は避けます。2025/09/08時点でも推奨は「自己抜去を行わず医療機関での除去」です。

• 無理に抜かず洗浄と保護を優先

• 経時的に刺し口を撮影し記録

• 虫体は潰さず密閉保管して持参

• 温める・油塗布などの処置は避ける

• 早期の医療機関相談を手配

マダニに噛まれたら 何科を受診する目安

症状と状況で受診先を使い分けます。基本は皮膚科での安全な除去と創処置が第一選択です。出血や腫脹が強い、膿みがある、口器残存が疑われる場合は外科での局所処置が適します。高熱、強い倦怠感、頭痛、嘔吐、発疹が全身に広がる、意識障害などの全身症状がある場合は救急を選択してください。小児や高齢者、基礎疾患がある方、妊娠中は症状が軽くても早めに受診します。ペットに付着が疑われる場合は人の受診と並行して動物病院にも相談します。受診時は発生場所や日時、経過写真、保管した虫体を持参すると診断に有用です。

• 皮膚科:刺し口管理と除去の第一選択

• 外科:口器残存や膿瘍など処置を要する時

• 救急:発熱や倦怠感など全身症状時

• 小児・高齢・基礎疾患・妊娠は早期受診

• 経過写真と虫体持参が有用

マダニ 取ってしまった後の刺し口確認

誤って取ってしまった場合は、刺し口中央に黒〜褐色の点やトゲ状の残片（口器残存）を確認します。拡大撮影し、24〜48時間の経時画像で発赤の拡大や硬結、疼痛増悪、浸出液の出現を評価します。発赤が10円硬貨以上に拡大、熱感や拍動痛、膿、条状の赤み進展、発熱や頭痛、関節痛、悪心、全身の発疹などが出たら速やかに受診してください。自分で掘り出す、針で摘まむ、焼く、薬剤で溶かす行為は禁忌です。創部は清潔を保ち、入浴時はこすらずシャワーで流し、清潔なガーゼを交換します。登山や草地曝露歴がある場合は感染症の潜伏を念頭に体調変化を数日間観察します。

• 中央の黒点=口器残存の目安

• 24〜48時間の経時観察と撮影

• 発赤拡大・痛み増悪・膿・発熱は受診

• 自己掘削や焼灼は行わない

• 清潔保持とガーゼ交換を継続

【受診先の使い分け早見】

マダニが媒介する感染症の特徴：SFTS・ライム病・日本紅斑熱の違い

• 同じマダニ媒介でも、ウイルス・細菌・リケッチアで病像が異なります。

• 刺し口や皮疹の性状、潜伏期間、全身症状の組み合わせで鑑別します。

• 2025/09/08時点でも地域差はあるため、最新の流行動向を確認しつつ判断します。

• 画像だけでは確定できないため、症状経過と曝露歴を重視します。

• 高熱や出血傾向など重症兆候は速やかな受診が必要です。

ライム病の輪状紅斑と日本紅斑熱の発疹の見分け方

ライム病では刺し口を中心に赤色の斑が輪状に拡大し、数日から週単位で遠心性に広がる遊走性輪状紅斑が典型です。淡い中心部と濃い辺縁部が目立ち、痛みは軽度でかゆみは強くないことも多いです。一方、日本紅斑熱は発熱に続いて手足から体幹へ広がるびまん性の紅斑が現れ、個々の発疹は小型で多数、掌蹠に出ることもあります。刺し口に黒色痂皮を伴うことが鑑別の助けになります。ライム病は輪状で拡大、日本紅斑熱は四肢優位の散布性という分布差がポイントです。いずれも画像のみで判断せず、発熱や曝露歴、刺し口の有無を合わせて評価します。

重症熱性血小板減少症候群（SFTS）の警戒ポイント

SFTSは発熱(多くは38℃以上)、吐き気や下痢などの消化器症状、著明な倦怠感から始まりやすいです。出血傾向(歯肉出血、点状出血)、意識障害、けいれんなどが出た場合は重症化が疑われます。高齢者、基礎疾患のある方、ステロイド等の免疫抑制治療中は重症化リスクが高く、早期受診が重要です。刺し口や明確な皮疹が目立たないこともあるため、草むらや山林での曝露歴が手がかりになります。症状出現から短期間で進行することがあり、脱水や二次感染にも注意します。自宅での解熱薬の多用よりも医療機関での評価を優先してください。

マダニ 感染症の潜伏期間と経過

マダニ媒介感染症の潜伏期間は、日本紅斑熱で2〜8日、ライム病で3〜14日、SFTSで6〜14日が目安です。初期は発熱や倦怠感のみで始まることがあり、皮膚所見が遅れて出現する場合もあります。2025/09/08現在も地域ごとの流行状況に差があるため、曝露地域と時期の情報が診断に有用です。画像は参考になりますが、刺し口の有無、輪状紅斑の拡大様式、四肢優位の散布性発疹、消化器症状や出血傾向の組み合わせで総合判断します。高熱、強い倦怠感、出血傾向、意識障害など重症兆候があれば直ちに受診し、曝露歴と発症日を医療者に伝えてください。

屋外と屋内のダニ刺され 見分け方：布団 ダニ 刺され 画像との比較

布団ダニ 刺され 画像の特徴

布団や寝具由来の刺されは、就寝中に露出した皮膚へ集中的に出現しやすく、朝起きたときに新しい発疹が群発しているのが特徴です。1〜数mmの小紅斑や膨疹が線状・帯状に並び、強いかゆみが夜間に増悪します。肩、上背、腰、太もも外側など寝具と接する部位に多く、左右対称に出ることもあります。刺し口の中央に黒点が目立つことは稀で、押すと跡が消えることがある淡い発赤が混在します。2025/09/08時点でも、寝室環境の清掃や寝具の高温乾燥が対策として推奨されます。

• 夜間悪化の強いかゆみ

• 小さな赤い点の群発や列状配置

• 寝具接触部に多発

• 中央黒点や硬い結節は目立ちにくい

• 清掃と乾燥が予防に有効

マダニ に 刺され た 皮膚 画像との相違

屋外での草地ややぶ歩行後に単発〜少数で出現し、刺し口中心の黒褐色点や硬い触感（硬結）が目立つ点が相違です。刺された部位は下肢、足首、膝裏、腰回りなど露出部に多く、しばしば虫体が付着したままです。かゆみは軽度〜中等度で、圧痛は乏しいこともあります。経時的に発赤の拡大やリンパ節の反応が加わることがあり、発熱など全身症状があれば医療機関受診が必要です。屋内ダニでは群発・列状が多いのに対し、マダニは局所的・孤発的で中心所見が鍵となります。

• 屋外曝露歴の有無が判断材料

• 中央黒点や硬結が目立つ

• 孤立した病変が多い

• 虫体付着が見えることがある

• 全身症状は受診の目安

ダニ 刺され 見分け方チェックリスト

以下を順に確認すると誤認を減らせます。まず場所と数です。寝具接触部に群発し夜にかゆみが強いなら屋内ダニを疑います。草むら歩行後に単発で中心黒点や硬結があればマダニの可能性が上がります。形は小紅斑の列状か、中央点を伴う孤発かを見ます。季節は3〜11月の屋外活動期にマダニが増えます。活動履歴は屋外散策、ペットの散歩、庭作業の有無を確認します。発熱や全身倦怠感、リンパ節腫脹を伴う場合は速やかな受診を検討してください。

• 場所: 寝具接触部の群発か、露出部の孤発か

• 数: 群発・列状（屋内）か、単発・少数（屋外）か

• 形: 小紅斑の集簇か、中央黒点や硬結を伴うか

• 季節: 3〜11月の屋外活動期は要注意

• 活動履歴: 草地歩行、庭作業、ペット外出の有無

マダニの予防法と対策：屋外活動・衣類・忌避剤・駆除の実践

屋外での対策と装備の選び方

長袖長ズボンで肌の露出を最小化し、袖口や裾はゴムやテープでしっかり止めます。靴は足首まで覆うタイプを選び、ズボンの裾は靴下やブーツの内側に入れます。帽子や首元を覆うスカーフで頭部・首の露出も減らします。草むらや藪、落ち葉だまりは可能な限り回避します。2025/09/08時点で一般的な忌避剤はディート、イカリジン、ペルメトリンです。肌にはディートまたはイカリジン、衣類や装備にはペルメトリン処理が基本です。ラベル表示に従い、屋外活動前に均一塗布し、長時間活動時は適切な間隔で再塗布します。休憩場所は背の高い草が少ない開けた場所を選び、座る際はシートを使用します。

• 肌はディート/イカリジン、衣類はペルメトリンを使い分けます

• 裾止め・袖口封鎖・靴選びで物理バリアを強化します

• 藪や草丈の高い場所を避け、休憩も開けた場所を選びます

• 再塗布間隔や使用量は製品表示に厳密に従います

家に持ち込ませないための帰宅後ケア

帰宅したら玄関先で衣類表面を確認し、屋内に入る前にブラッシングで付着個体を落とします。脱衣は浴室近くで行い、衣類は高温乾燥機が使用可能であれば高温乾燥を先に実施し、その後に洗濯します。入浴で全身を確認し、耳介周囲、髪の生え際、腋窩、鼠径部、膝裏などを重点的に目視します。子どもや高齢者、介助が必要な方は他者がチェックを補助します。装備品やバックパック、靴は外側と縫い目、インソール下を点検し、可能なら日光に当て乾燥させます。ペットは散歩後すぐに被毛を梳かし、頭部、首輪周り、脇、内股、尾根元を丁寧に確認します。

• 玄関前で付着確認とブラッシングを行います

• 乾燥機の高温運転後に洗濯する順序が有効です

• 入浴時に高リスク部位を重点チェックします

• ペットと装備品は縫い目・首輪周辺まで確認します

庭・住環境の整備と駆除

住環境ではマダニが好む下草と落ち葉を減らすことが重要です。庭は定期的に下草を刈り、植栽は風通しを確保する間隔で管理します。家屋周囲の落ち葉や枯れ枝は定期的に除去し、堆積場所を限定します。野生動物やノネコ・ノネズミの侵入対策として、隙間封鎖や餌皿の屋外放置を避けます。ペットは予防薬の指示に従い定期管理し、屋外ケージや犬走りは乾燥を保ちます。発生が多い場合は、対象エリアに適合する薬剤を表示に従って使用し、安全性に配慮します。広範囲や再発例では専門事業者への相談が確実です。

• 下草刈りと落ち葉除去で生息環境を減らします

• 植栽は間引きで日当たりと風通しを確保します

• 野生動物の侵入抑制と餌源管理を徹底します

• 薬剤は対象と使用場所を確認し指示通りに使用します

マダニ対策の要点一覧

マダニに噛まれたら 犬の初期 症状 画像：人との違いと受診目安

マダニ 初期 症状 画像 犬で見られる所見

犬がマダニに噛まれた初期は、皮膚の局所症状と全身症状の両面を観察します。刺し口は赤みや腫れ、硬結が出やすく、中央に黒褐色の小点（付着個体や口器残留）が見えることがあります。犬はかゆみや違和感で舐めたり掻いたりし、耳、目の縁、口吻、頸部、腋下、内股、肛門周囲、指間に所見が集中しやすいです。全身では元気消失、食欲不振、微熱〜発熱が出ることがあり、散歩後24〜72時間は変化を要監視です。人との違いは、被毛で視認しにくい点と、重篤感染症（バベシア等）に伴う倦怠や蒼白、粘膜蒼白などが早期から出る場合があることです。2025/09/08時点でも、無理な自己除去は避け、付着確認時は記録のため画像を残すと診療に有用です。

• 局所の腫脹・発赤、硬結、刺し口中央の黒点

• 掻く・舐める・首振りなど違和感行動

• 元気消失、食欲不振、微熱〜発熱

• 付着部位は耳介縁、頸部、腋下、内股、肛門周囲、指間が多い

• 散歩後24〜72時間は症状推移を連日チェック

犬と人の比較

犬のマダニ対策と薬の使い方

屋外活動が多い犬では、予防薬の計画的使用と帰宅後チェックが要です。首輪タイプは装着後に指2本が入る緩さで常時着用し、製品指定の有効期間に合わせて交換します。スポットタイプは肩甲骨間の被毛をかき分け皮膚に直接滴下し、完全乾燥まで入浴や雨濡れを避けます。頻度は製品の有効期間（多くは月1回目安）に従い、体重別用量を厳守します。散歩後は耳介内外、目の縁、口吻、顎下、頸部、胸〜腋下、腹部の薄毛部、内股、陰部・肛門周囲、尾根元、指間を順に手触りと目視で確認します。付着を見つけた場合、ねじらず引っ張らず、専用ツールまたは動物病院で除去してください。発熱、蒼白、尿の色変化、黄疸様所見があれば当日受診が安全です。

• 首輪・スポットは体重適合品を選択し指定間隔で使用

• 滴下後48時間はシャンプー回避が無難

• 草むら・やぶ道は高温多湿期に回避し服・ハーネスで露出低減

• 散歩後は上から下、頭から尾へ系統的に全身チェック

• 付着発見や全身症状出現時は早期に動物病院へ

病院受診に役立つ記録の残し方：症状画像の撮り方と伝える情報

症状 画像の撮影ポイント

マダニの症状記録は、日付を明確にして継続的に残すことが受診時の判断に役立ちます。2025/09/08時点での状態を起点に、毎日同時刻で同一条件撮影を続けます。明るい自然光か拡散ライトを用い、露出過多や影を避けます。患部全体→中距離→接写の順で撮り、ピントを皮膚面に合わせます。定規やコインを並置してサイズを客観化します。同一角度・同一距離で時系列を揃え、赤みの広がりや色調変化を比較できるようにします。かさぶたや滲出液は清潔にした上で撮影し、無理に除去しません。刺し口が中央黒点か、輪状紅斑か、膨疹かなど特徴を写し込みます。全身症状がある場合は体温計表示の写真も追加します。撮影後は日時入りファイル名で保存し、改変は行いません。

• 明るさは自然光か拡散ライトで影を回避します。

• 距離は全体・中距離・接写の3段階で統一します。

• 同一角度・同一位置で毎日記録します。

• 定規を平行に置き実寸比較を可能にします。

• 日時入りファイル名で時系列管理します。

受診時に伝えるべき情報

医療機関では、曝露状況と症状の経過が重要です。いつどこで草むらや山林等に入ったか、動物との接触があったか、2025/09/08を含む発症日とピークを具体的に伝えます。発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、関節痛、吐き気、リンパ節腫脹などの有無と最高体温を示します。既往歴や内服薬、アレルギー、妊娠可能性、基礎疾患も共有します。当日の服装(長袖・長ズボン・露出部位)、忌避剤使用、活動内容(草刈り、登山、ペット散歩)を記録し、刺し口の変化を撮影時系列とともに提示します。虫体や口器を自分で除去した場合は方法と時間を正確に申告します。入浴や消毒の有無、貼付薬や市販薬の使用も併せて伝えます。

• 曝露場所・日時・滞在時間を具体的に伝えます。

• 発熱や悪寒など全身症状の有無と最高体温を示します。

• 既往歴、内服、アレルギー、基礎疾患を共有します。

• 服装や活動内容、忌避剤使用の有無を説明します。

• 自己除去の有無と方法、使用薬剤を正確に伝えます。

画像と症状の比較で迷ったときの判断軸：自宅でできる確認方法

マダニに噛まれたら気づくサインと見分けポイント

屋外の草むらや低木に接触した数時間〜数日後、皮膚に単発の赤い腫れや軽いかゆみが出て、中心に黒褐色の点や硬い突起が見える場合はマダニを疑います。刺し口が拡大する環状の紅斑や、発熱・倦怠感など全身症状があれば速やかに受診が必要です。家の寝具まわりで同時期に複数の小さな発疹が出る、強いかゆみが夜間に増す場合は屋内ダニの可能性が上がります。自宅では、刺し口を明るい場所で撮影し、中心点の有無、単発か群発か、直径の変化を日付入りで記録すると判断に役立ちます。2025/09/08時点では、無理な自己除去は避け、疑わしい場合は医療機関へ相談が推奨されます。

• 刺し口中心の黒点や硬い突起はマダニ疑いのサインです。

• 草むらに入った日付と症状出現日を記録します。

• 環状紅斑の拡大は受診の目安になります。

• 群発で激しいかゆみは屋内ダニを考えます。

• 撮影は同一条件で経時比較すると有用です。

ダニに刺された跡 特徴と市販薬の使い方

屋内ダニやトコジラミによる皮膚症状は、強いかゆみを伴う小紅斑や膨疹が複数出現し、しばしば線状や帯状に並びます。中心に黒点や硬い突起は見られにくく、掻破で二次感染や色素沈着が生じやすいです。自宅ケアでは、冷却でかゆみを抑え、抗ヒスタミン配合のかゆみ止めやステロイド外用薬を用量用法に沿って短期間使用します。顔面や小児、広範囲には低〜中等度の製剤を選び、改善が乏しい場合は受診します。マダニが疑われる刺し口や発熱・強い疼痛、拡大する紅斑には市販薬のみでの対応は避け、早めに医療機関に相談します。2025/09/08以降も、原因不明の群発や持続する症状は環境対策と合わせて確認が必要です。

• かゆみ主体の群発は屋内ダニを想定します。

• 冷却と短期の外用薬で掻破を防ぎます。

• 顔面や小児は低〜中等度の強さを選択します。

• 発熱や環状紅斑は受診が必要です。

• 原因が不明な場合は環境の点検と専門相談が有効です。