マダニ大きさ徹底解説｜吸血前3〜8mm・後最大20mm、見分け方と対策

草むらや庭仕事のあと、服や肌に「黒い点」。それ、マダニかもしれません。吸血前は成虫でも約3～8mm、若虫は1～2mm、幼虫は0.5mm前後と小型ですが、吸血が進むと10～20mmほどに膨らみ色も暗赤～灰白色へ変化します。ノミや屋内ダニと混同しやすく、見誤りは対処の遅れにつながります。

本記事では、吸血前後のサイズ変化を時間軸で整理し、脚の本数（幼虫6本・若虫/成虫8本）や体の硬さなど写真なしでも判別できるコツを解説します。さらに、家庭内で見かける微小ダニ（0.2～0.5mm）やノミ（約1.5～3mm）との違いもサイズ中心に比較します。

野外での予防、帰宅後のチェック手順、庭の管理、薬剤選び、受診の目安まで一続きで確認できます。国立感染症研究所などの公開情報を参照し、数字で判断できる目安をまとめました。まずは、「今の大きさ」から何をすべきかを一緒に整理しましょう。

マダニ 大きさはどれくらい？吸血前後のサイズ変化と見た目の目安

吸血前のマダニ体長と色の特徴を肉眼で確認するコツ

吸血前の成虫はおおむね3〜8mmで、茶褐色〜赤褐色、背板が硬く光沢を帯びます。若虫は約1.5〜3mmで色はやや淡く、成虫より小型です。幼虫は約0.5〜1mmで非常に小さいですが、よく見ると点状に見えます。肉眼識別のコツは、硬い楕円形の体と短い口器、歩行時の低速移動です。屋外で黒いホコリと誤認しやすいため、指でつつくと脚を動かす点が見分けに有効です。衣服の縫い目や靴・靴下の境目に付着しやすいので、外出後は白地のタオル上で全身と衣類を確認すると識別性が上がります。

• 肉眼での識別は光の当たる場所で実施

• 白い背景上でコントラストを確保

• 体が硬く、押すと潰れにくい点を確認

• 屋外から帰宅直後のチェックが有効

幼 ダニ 大き さと若虫・成虫の違いを写真なしで判断するポイント

幼虫は脚が6本、若虫と成虫は8本です。ルーペがなくても、幼虫は極小で砂粒状、動く黒点として認識できます。若虫は幼虫より明確な楕円形で、背板の硬さにより指で軽く触れても形が崩れにくいです。成虫は最も体が大きく、口器が前方に突き出し、脚の節が太めで動きはゆっくりです。触れる際は素手でつままず、ピンセットやテープで移動の有無を確認します。屋内ダニと違い、体が艶のある硬質で、潰れにくく血を含まない点が識別の決め手になります。

• 幼虫6本、若虫・成虫8本の脚数

• 硬い外皮と楕円形

• 低速で直進的な歩行

• 素手での接触回避

吸血後はどこまで膨らむ？最大サイズと時間経過による変化

吸血が進むと体は段階的に膨張します。開始数時間でわずかにふくらみ、24時間で明確に大きくなり、2〜3日で吸血前の数倍、最大時には10〜20mmに達することがあります。色は茶褐色から暗赤〜灰黒色へ変化し、腹部が弾性を帯びて「ほくろ状」に見えます。吸血中は頭部が皮膚に固定されるため、無理に引き抜くと口器が残る危険があります。犬や猫では耳・眼周り・顎下・指間に付きやすく、膨張が進むと丸い豆状の外観となり、肉眼で容易に判別できます。

• 吸血前3〜8mmが最大10〜20mmへ

• 色は濃色化し光沢は減少

• 丸みの強い豆状シルエット

• 無理な除去は口器残存の原因

以下は段階別の目安です。

マダニ 大きさ 時間と膨張スピードの関係（環境条件での差異）

吸血速度は気温、湿度、宿主の部位や体毛密度に影響されます。一般に20〜28℃で活動が活発になり、乾燥が強いと進行が遅れます。耳介や腋窩、鼠径など皮膚が薄く血流の良い部位では定着が早く、膨張の立ち上がりも早まります。毛が密な部位は発見が遅れがちで、結果として最大サイズまで到達しやすい傾向です。2025/09/07時点でも、屋外活動の多い季節は1日単位で体積が増すため、帰宅後24時間以内のチェックが有効です。環境条件を踏まえ、早期発見と適切な防護を徹底してください。

• 20〜28℃で吸血進行が速い

• 乾燥環境では進行が遅い

• 皮膚の薄い部位で膨張が早い

• 帰宅後24時間以内の確認が重要

ダニとの違いをサイズで見分ける：ノミ・屋内ダニ・マダニの比較

ノミとマダニの体長・形の違いと観察ポイント

ノミとマダニはサイズと体形で見分けやすいです。ノミは体長1.5〜3mmで側扁（横に薄い）し、強い跳躍が特徴です。色は赤褐色〜暗褐色で光沢があり、素早く移動します。マダニは吸血前で成虫3〜8mm、吸血後は10〜20mmに膨大し、背腹扁（上下に平たい）で硬い外皮を持ちます。色は茶褐色〜黒褐色、吸血で暗赤色に変化します。観察時は跳躍の有無、体の厚み、付着の仕方を確認します。ノミは跳ねて逃げ、マダニは皮膚や衣類に強く付着し歩行します。肉眼観察では、ほくろ状の膨らみはマダニを疑います。

ノミ と ダニ 大き さの基礎知識と見誤りを避けるコツ

ノミは米粒の欠片ほどの小ささで横に薄く、触ると弾けるように跳びます。マダニは小豆粒〜大きい時は小指の先ほどに達し、跳躍せずにしっかり付着します。見誤りやすいのは、吸血後のマダニを黒いかさぶたやほくろと誤認するケースです。指でつまむと口器が皮膚に残るおそれがあるため、無理な除去は避けます。観察時は拡大鏡やスマホ接写で脚の有無と体の膨らみを確認し、跳ねたかどうかを記憶しておくと区別に役立ちます。衣類表面で動かず膨らんだものはマダニの可能性が高いです。

• 跳んだらノミ、跳ばず膨らむ硬い塊はマダニの傾向です。

• 吸血後に急に大きくなった黒っぽい粒はマダニを強く疑います。

• 指でつぶすと感染症のリスクがあるため避けます。

屋内のチリダニ・ツメダニとマダニの大きさ・生息場所の違い

屋内のチリダニは0.2〜0.4mm前後で肉眼では点としても判別しにくく、布団やカーペット、ソファなどで増殖します。ツメダニは0.3〜1mmでやや大きいものの、やはり肉眼識別は困難で、屋内の高湿度環境で活動します。マダニは屋外性で草地ややぶ、山林、河川敷、庭の草むらなどに生息し、人や動物が通過する際に付着します。サイズ差は顕著で、マダニは吸血前でも数mmあり肉眼で認識できます。屋内で見えるほどの「硬くて丸い塊」はマダニを疑い、屋外からの持ち込みを想定して衣類やペットの被毛をチェックします。

• 屋内微小ダニは掃除・湿度管理で抑制します。

• マダニは屋外接触後のボディチェックが要点です。

• 肉眼で「大きい」と感じたらマダニの可能性が高いです。

ダニ の 卵 大き さとマダニ卵の違い（見落としやすい点）

屋内性ダニの卵は約0.1〜0.3mmで半透明〜白色の楕円形が多く、肉眼では識別が難しいです。マダニの卵は0.5mm前後の小粒で、草むらや落ち葉の隠れ場に産み付けられ、集合して産卵されることがありますが、色が環境に溶け込み発見は困難です。見落としやすい理由は微小サイズと背景擬態、そして産卵場所が人目につきにくいことにあります。確認時は肉眼ではなく拡大鏡やマクロ撮影を用い、屋外で衣類や靴、ペットの被毛に付着物がないかを帰宅直後に点検します。2025/09/07の時点でも、卵の段階の発見よりも付着前後の対策が現実的です。

• 卵は微小で見逃しやすく、環境色に偽装されます。

• 卵探しよりも屋外後の付着対策と洗浄が有効です。

• 拡大観察と光の角度を変える方法が検出率を高めます。

種類別の大きさガイド：フタトゲチマダニなど主要種のサイズ帯

成虫・若虫・幼虫それぞれのレンジと季節の出現傾向

マダニの大きさは発育段階で大きく異なります。幼虫は約0.2〜0.5mm、若虫は約1〜2mm、成虫は約3〜8mmが目安です。吸血後は段階を問わず膨張し、若虫で数mm、成虫では10〜20mmに達することがあります。季節性は種により差がありますが、国内の多くは春〜初夏と秋に活動が盛んです。幼虫は梅雨〜夏、若虫は春〜秋、成虫は春〜初夏のピークが典型です。屋外活動時は肌の露出を減らし、帰宅後は皮膚と衣類を肉眼で確認しましょう。段階別サイズを把握すると誤認が減り、早期発見につながります。

• 幼虫は肉眼で見えにくく、若虫はルーペが有効です

• 成虫は肉眼で確認可能で、吸血後はほくろ状に見えます

• 草地・低木帯・動物の通り道で付着リスクが高いです

フタトゲチマダニ 大き さの見た目と最大時のサイズの目安

フタトゲチマダニ成虫は吸血前で約3〜5mm、雌の吸血後は10〜20mmに達することがあります。体色は赤褐色〜暗褐色で、雌は背面の硬い背板が小さく胴部がよく膨らみます。雄は体が相対的に小さく、全体を覆う背板で膨張が限定的です。野外では草地や藪で待ち伏せし、衣服や動物の被毛に付着します。肉眼では「丸く艶のある暗色の塊」に見え、口器が皮膚へ深く刺入します。屋外での活動後は、腋、鼠径、耳介、頭皮、腰帯周囲など体の凹凸を重点的に確認してください。

• 雌は吸血後に灰白〜暗赤色へ変化し目立ちます

• 雄はサイズ変化が小さく、平板状に見えます

• 付着直後は小型で、数時間〜数日で顕著に膨張します

地域差・個体差でブレるサイズの考え方

フタトゲチマダニを含むマダニのサイズは、地域の気温・湿度・宿主動物の種類と密度、吸血時間、雌雄差、発育段階で変動します。一般に温暖地域や宿主が豊富な環境では雌の吸血後サイズが大きくなりやすい傾向がありますが、同一地域内でも栄養状態で幅が出ます。観察時は単一値に固執せず、レンジで捉えるのが安全です。識別ではサイズの絶対値だけでなく、硬い外皮、口器の刺入、色調の変化、膨張の度合いを総合評価してください。なお、写真比較では拡大率に注意し、実測や物差し併記の情報を重視すると誤認を減らせます。

マダニの大きさ 画像がなくても分かる「身近な物」での比較スケール

相対比較チャート：吸血前・途中・最大時のサイズを物差しで把握

マダニの大きさは吸血前と吸血後で大きく変化します。吸血前の成虫は約3〜8mmで、米粒の短辺（約3mm）〜長辺（約7mm）と同程度です。吸血途中では8〜12mmとなり、画鋲の頭部（約7〜10mm）に近づきます。最大時は10〜20mmで、10円硬貨の年号数字幅や消しゴム角の一辺に匹敵します。肉眼での識別では「丸く硬い」「指で押しても潰れにくい」質感が目安です。屋外から帰宅したら、耳の後ろ、わき、ウエストライン、足首の順にチェックすると見落としを減らせます。2025/09/07時点でも季節を問わず注意が必要です。

• 硬貨・米粒・画鋲などを基準に段階別サイズを直感化

• 硬貨・米粒・画鋲の寸法は一般的実測値に基づく近似です

• 体色は種・吸血量で変化します

• 目視時はライトで陰影を消すと判別しやすい

写真撮影時のコツと誤差を減らす尺度の入れ方

スマートフォンで大きさを正確に残すには、基準物と同一平面に対象を置き、レンズ中心がそれらに直交するように構えます。1mm刻みの定規やスケールカード、硬貨を必ず同画面に入れ、端ではなく中央付近に配置すると歪みが減ります。ピントは対象にロックし、露出をやや下げると輪郭が出ます。フラッシュは反射で白飛びしやすいので、間接光や懐中電灯で均一に照らします。撮影後は等倍表示で脚や口器の有無を確認し、日時を2025/09/07のように記録しておくと医療機関での説明に役立ちます。

• スケールカード・定規を画面内に入れる撮影手順

家の中で見かけた黒い点はマダニ？大きさと生息場所で見極める

家庭内で見つかる「ダニっぽいもの」をサイズと動きで鑑別する

黒い点がマダニかどうかは、大きさ・硬さ・動きで判別できます。マダニ成虫は吸血前で約3〜8mm、吸血後は10〜20mmまで膨らみ、硬い外皮とのっそりした歩行が特徴です。対してチリダニは約0.2〜0.4mmで肉眼では見えにくく、素早く動く印象は乏しいです。ツメダニは約0.5〜1.0mmで比較的素早く、刺咬でかゆみを生じます。トコジラミは約5〜7mm、扁平で素早く移動し、吸血後に赤褐色に変化します。肉眼で3mm以上、硬くて平たい黒褐色の塊状に見え、皮膚に強固に付着していればマダニを疑います。拡大鏡やスマホのマクロ撮影で脚の本数（ダニは8本）と体形を確認し、無理に潰さず記録を残して鑑別精度を上げましょう。

• 肉眼3mm以上で硬い→マダニやトコジラミを優先確認

• 1mm未満で視認困難→チリダニ・ツメダニ系を疑う

• 皮膚に噛みついて離れない→マダニの可能性が高い

マダニ 家の中 どこにいるのか：持ち込み経路と再発防止

家の中のマダニは、多くが屋外からの持ち込みです。2025/09/07時点で注意すべき経路は、屋外活動後の衣類・靴・帽子、ペットの被毛や首輪・ハーネス、ベランダや庭の植栽・落ち葉です。再発防止には、帰宅時の玄関前ブラッシング、衣類の高温乾燥、入浴での全身確認が有効です。寝具やソファなど布製品は、カバーを外して高温乾燥・洗濯を組み合わせます。ペットは散歩後に被毛の指先チェックを習慣化し、耳介・目の周囲・顎下・脇・内股・尻尾付け根を重点的に触診します。屋外では草むら・藪・公園の縁で付着しやすいため、長袖長ズボンと靴下イン、忌避剤の適切使用で付着を減らしましょう。

• 玄関で衣類を分別し屋内持ち込みを最小化

• ベランダの鉢・園芸マットの下を定期点検

• 掃除は床よりもまずソファ・寝具の接触面から

マダニ 家 駆除と安全な掃除の優先順位

室内でマダニを疑う場合は、安全と再付着防止を最優先に段取りします。まず人とペットの皮膚を確認し、皮膚に付着している個体は無理に引き抜かず医療機関または動物病院へ相談します。遊離個体は素手で触らず、粘着テープで封じてから硬質容器で密閉し廃棄します。掃除は高リスク面から順に、ソファ・寝具表面→床周辺→玄関マットの順で行い、掃除機は使い捨てパックにして終了後すぐ廃棄します。布類は乾燥機の高温(目安60℃相当)を先行、その後に洗濯で繊維奥の残渣を除去します。スチームアイロンやスチーマーが使える箇所は局所高温で処理します。屋外からの再侵入を抑えるため、ベランダの落ち葉や敷物を取り除き、散歩後ルーチンを固定化してください。殺虫剤は室内用表示のある製品のみ、説明に従って局所的に用い、噴霧後は十分換気します。

• 素手で潰さない、皮膚付着は無抜去

• 高温乾燥→洗濯→掃除機の順で再付着を防止

• 使い捨て手袋・マスクで作業し、作業後は手洗い徹底

マダニに噛まれた跡の大きさと初期症状：見た目の変化で早期発見

噛まれた直後から数日の変化と観察ポイント

マダニに噛まれた直後は小さな刺し口と軽い発赤が生じ、数時間〜1日で赤みが円形〜楕円形に拡大することがあります。付着中のマダニは硬く、ほくろ様の黒褐色〜灰黒色の膨らみとして肉眼で確認できます。無理に引き抜かず、位置・大きさ・色調を記録し、入浴後や就寝前に再確認します。痛みや強いかゆみが乏しい場合でも見逃さないことが重要です。付着がない場合も、中心に黒点（刺し口）を伴う紅斑や、押すとやや硬い丘疹が目安になります。2025/09/07時点では、野外活動後48時間は朝夕の皮膚チェックを推奨します。

• 発赤の広がり、中心部の黒点、付着個体の有無を確認する手順

何日で症状が出るか：発熱・倦怠感など全身症状の目安

全身症状は病原体により潜伏期間が異なります。一般的には噛まれてから1〜2日で局所違和感、2〜7日で発熱・倦怠感・頭痛・関節痛が出現することがあります。一部の感染症では6〜14日、場合により2週間超で発症することもあります。体温、食欲、倦怠感、吐き気、下痢、リンパ節腫脹、出血傾向の有無を毎日メモし、悪寒戦慄や39℃以上の発熱、意識障害傾向があれば直ちに医療機関へ相談します。解熱剤で症状が一時軽快しても観察は継続し、発疹の出現・分布・拡大速度を併記します。

• 潜伏期間のレンジと注意観察項目を整理

マダニ かさぶた 画像と誤認しやすい皮膚所見の整理

マダニ付着部は黒色痂皮に見えることがあり、虫体や口器残存と誤認が起こります。乾いた黒褐色の小隆起が取れにくい、表面がやや光沢、基部が硬い場合は虫体残存の可能性があります。ピンセットで摘まむなどの自己処置は避け、医療機関での除去が安全です。洗浄後も持続する点状出血や拡大する紅斑は受診目安です。誤認を減らすため、日付入り写真で経時変化を記録し、サイズ（mm）と色調を同一条件で比較します。2025/09/07現在、屋外活動歴の聞き取りが鑑別に有用です。

• 黒色痂皮・虫体残存の可能性と確認方法

予防と対策：サイズ理解から逆算する屋外・庭での実践法

野外で刺されないための服装・色・露出管理

マダニは吸血前でも約3〜8mm、吸血後は10mm以上に膨らむため、肉眼での発見性を高める服装が有効です。生地は目が詰まった厚手素材を選び、肌への侵入を物理的に阻みます。袖口と裾はゴムや面ファスナーでぴったり閉じ、ズボンの裾は靴下やゲイターの内側へ入れます。靴は足首を覆うものを選び、隙間を作らないことが重要です。上衣・ズボン・帽子は白や淡色系にして付着個体の視認性を上げます。2025/09/07時点では、ディートやイカリジンの肌用忌避剤は露出部に、パーメトリン加工の衣類や靴下は装備として活用し、こまめに再適用します。長袖長ズボンと手袋、首元を覆うバフやハットで露出面積を最小化し、藪や草の縁では生地が直接草に触れない歩き方を心掛けます。休憩時は地面に直接座らず、レジャーシートを使用します。

• 明るい色の上下で付着個体を即発見

• 袖口・裾・首元の隙間ゼロ設計

• 厚手で目の詰んだ生地と足首まで覆う靴

• 肌用忌避剤は規定量を定期再塗布

• 地面直座りや藪沿い接触を回避

帰宅後のチェックリスト：肉眼で見逃さないサイズ別点検

帰宅直後に屋外で衣類をはたき、洗濯機へ直行します。入浴前に鏡と照明を使い、3〜8mmの小型個体と10mm以上の吸血個体の両方を想定して全身を点検します。指先で押し潰さず、見つけた場合は粘着テープで封じて識別可能なまま保管し、皮膚に固着している場合は無理に引き抜かず医療機関へ相談します。犬猫は散歩後すぐに被毛をかき分け、耳介内側や首輪下を重点確認します。2025/09/07現在の実践順序は下記の通りです。

部位優先度と点検ポイント

• 点検は入浴前後の二重チェック

• 爪先から頭頂まで体幹→末端の順で一筆書き

• 粘着テープ捕集で識別と二次拡散防止

• 固着時は皮膚科へ相談

• ペットは耳介・首輪下・指間を重点

庭・屋外の環境管理：草丈・落ち葉・通路整備

庭や通路の草丈は10cm未満を維持し、境界の藪化を防ぐと付着機会が大きく減ります。落ち葉や刈草は同日に回収し、家屋近接の堆積を避けます。動線は舗装や防草シートで乾いた境界を作り、植栽は低木の下枝を上げて風通しを確保します。野鳥・小動物が集まりやすい餌場や水皿は住居から距離を取り、ペットの休憩エリアには洗えるマットを敷きます。屋外ベンチや物置周りは定期的に高圧洗浄と乾燥を行い、夜露が残りにくい向きに配置します。作業は長袖長ズボンと手袋、足首まで覆う靴で行い、終了後は衣類を即洗濯します。

• 草丈10cm未満の維持管理

• 落ち葉・刈草は当日撤去

• 通路は舗装や防草シートで乾燥帯化

• 低木の下枝上げで風通し確保

• ペット休憩エリアの洗浄と日干し徹底

マダニ 殺虫剤の選び方と効かない時の見直しポイント

屋外・庭での薬剤運用と安全管理

屋外では草地や落ち葉、石垣の隙間などマダニの潜み場を狙って処理します。降雨と高温直射は効果を下げるため、散布は雨の前後24〜48時間を避け、気温が上がり切る前の朝夕が適します。希釈系は製品ラベルの希釈倍率と1㎡当たりの散布量を厳守し、むらを防ぐために重なり散布を心掛けます。再散布は残効の目安(多くは2〜4週間)と草丈の伸長で前倒し調整します。花粉媒介昆虫保護のため開花植物への散布は避け、ドリフト防止ノズルや低圧で風下への飛散を抑えます。散布者は手袋・長袖長ズボン・保護眼鏡を装着し、作業後は洗顔・うがい・衣類洗濯を徹底します。

マダニ 殺虫剤 家の中での使い分けと注意すべきポイント

室内は「人・ペットに直接噴霧しない」「食品・食器・水槽を覆う」が基本です。接触殺虫の残効スプレーは巾木や出入口、ベッド下など通過ポイントに帯状処理、くん煙タイプは不在時に実施し、終了後は十分換気します。乳幼児・猫・小動物がいる環境ではピレスロイド蒸散への曝露を避け、使用後は30分以上換気、床拭きで接触面を減らします。ペット用駆除薬と環境処理を併用し、持ち込み源対策を並行します。2025/09/07時点では、屋外寄生性マダニは主に屋外対策で減らし、室内は侵入個体のスポット処理に絞るのが安全です。水槽や爬虫類飼育環境では特に散布を避け、別室で処理します。

マダニよけスプレー 最強はどれか：有効成分比較と選定基準

マダニ対策のスプレーは「人用忌避剤」「衣類用処理剤」「環境用殺虫剤」に分かれます。人肌にはDEETやイカリジン等の忌避剤、衣類にはパーメトリン処理が有効です。環境用はピレスロイド等で接触殺虫と残効を狙います。選定は場面・対象・持続時間・耐水性で決め、表示された用法を厳守します。特に登山や草刈りでは衣類処理＋露出部の忌避剤併用が実効的です。小児・猫同居では対象年齢・動物感受性の注意表示を確認し、安全側で選びます。

有効成分比較(用途別)

選定基準

• 草むら・藪歩き: 衣類パーメトリン＋露出部イカリジン/DEET

• 庭の環境処理: ピレスロイド乳剤を周縁・生垣根元・犬走りに帯状散布

• 室内侵入個体: クラック&クレバイスに残効スプレー、換気徹底

• 小児/猫同居: イカリジン優先、衣類処理後は接触管理を厳格化

マダニを潰すとどうなる？安全な取り方と受診の判断基準

付着中の取り外し手順とやってはいけない行為

マダニは潰すと体内の内容物や病原体が皮膚へ押し込まれ、感染症リスクが上がります。無理に引き抜くと口器が皮膚に残り、局所炎症や二次感染の原因になります。ピンセットや糸での自己除去は、頭部を確実に把持できる専門手技が必要なため、原則として医療機関での処置を優先します。アルコール、油、火、接着剤などで外す行為は刺激となり逆効果です。2025/09/07時点では、屋外で付着に気づいた場合は触らずガーゼで覆い、早期受診を検討してください。衣類上にいる段階なら粘着テープで包み込み処分し、素手接触を避けます。入浴やこする行為は拡散を招くため避けます。

• 触らない・潰さない・ひねらないを徹底

• 消毒用エタノールは皮膚周囲清拭のみで使用

• ペットに付着時も同様に無理な除去は避ける

マダニに噛まれたら 何科へ：受診先の選び方と受診までのセルフケア

受診先は、平日昼は皮膚科、外科、形成外科が適切です。夜間や休日は救急科で対応可能です。口器残存の処置や感染症評価が必要となるため、経験のある医療機関が望ましいです。受診までのセルフケアは、安静保持、患部をいじらない、周囲を石けんと流水でやさしく洗って清潔を保つ、冷却で痛みや腫れを緩和することです。経過観察として、発熱、倦怠感、頭痛、関節痛、消化器症状、刺し口周囲の発赤拡大などを14日程度記録します。2025/09/07に付着確認した場合は、当日中の相談が望ましいです。ワクチンは一般的にありません。マダニ本体は密封保存し、同伴すると同定に役立ちます。

• 受診前に鎮痛解熱薬の自己判断使用は控える

• 抗生物質は医師の指示がある場合のみ

• 発熱や出血傾向があれば早急に受診