トイレがつまって水が流れない！
そんな突然のトラブルに「スッポン（ラバーカップ）」は頼りになる道具です。
この記事ではスッポンを使った効果的な解消方法を初心者向けにステップごとに詳しく解説します。
さらに、スッポンが効かない場合の対処法や、つまりを防ぐコツも網羅。
自分でトイレつまりを解決し、快適なトイレ環境を取り戻しましょう！
目次
スッポンを使ったトイレつまり解消の手順
スッポン（ラバーカップ）は、トイレの排水口に詰まったものを吸引と圧力で動かし、つまりを解消する道具です。
以下の手順で、初心者でも簡単にトイレつまりを解消できます。
準備するもの
正しい準備が成功の鍵です。以下のものを揃えましょう！
【スッポン（ラバーカップ）】
トイレ用のものが最適。ホームセンターや100円ショップで購入可能。
【ゴム手袋】
衛生面を保つため、長めのゴム手袋がおすすめ。
【バケツ】
水量の調整や汚水の汲み出しに使用。
【ビニールシートまたは新聞紙】
床の汚れ防止に。ゴミ袋を広げても代用可。
【雑巾またはタオル】
水ハネや汚れの拭き取り用。
【消毒スプレー】
作業後の清潔保持に。
トイレつまり解消の手順
以下のステップを丁寧に行えば、ほとんどのトイレつまりをスッポンで解消できます。
ステップ①：作業環境を整える
トイレの床にビニールシートや新聞紙を敷き、水ハネや汚れが床に付くのを防ぎます。
ゴミ袋をテープで固定しても良いでしょう。ゴム手袋を着用し、衛生面を確保。作業中に水や汚物が手にかかる可能性があります。
トイレの止水栓を閉めます。止水栓は通常、トイレの壁や便器の側面にあるバルブです。時計回りに回して水の供給を止め、作業中の水溢れを防止します。
止水栓が見つからない場合は、家の元栓を閉めるか、水を流さないよう注意してください。
ステップ②：便器内の水量を調整する
便器内の水が多すぎる場合（便器の半分以上）、バケツや容器を使って水を汲み出します。
溢れると作業が難しくなるため、適量に調整。
水が少なすぎる場合（スッポンのゴム部分が水に浸からない程度）、バケツで水を少し足します。ゴム部分が水に浸かる程度が理想的で、吸引効果が高まります。
ステップ③：スッポンを正しくセットする
スッポンのゴムカップ部分をトイレの排水口（便器の底の穴）にぴったりと合わせます。
隙間があると吸引力が低下するため、しっかり密着させましょう。洋式トイレの場合、先端が細いスッポンを使うと排水口にフィットしやすいです。
和式トイレでは標準的な丸型で十分です。
ステップ④：スッポンで吸引と圧力をかける
スッポンを排水口に押し付け、ゆっくりと押し込みます。力を入れすぎず、ゴムが排水口に密着した状態を保ちます。
次に、一気にスッポンを引き上げます。この「押し引き」の動きで、排水管内のつまりを動かします。
この動作を5～10回繰り返します。作業中に「ゴボゴボ」という音や水の動きを感じたら、つまりが解消されつつあるサインです。ポイントは「ゆっくり押して、素早く引く」こと。無理に力を入れると便器やパイプを傷める恐れがあります。
ステップ⑤：水を流して確認する
つまりが解消されたと感じたら、止水栓を開けて少量の水（タンクの半分程度）を流し、正常に排水されるか確認します。水がスムーズに流れ、便器内の水位が正常に戻れば成功です。止水栓を完全に開け、通常通りに使用できます。まだ流れが悪い場合は、手順4を再度試すか、以下で紹介する対処法を検討してください。
注意点
トイレつまりをスッポンで解消しようとする際の注意点を解説いたします。
無理な力はNG
スッポンを強く押しすぎると、便器の陶器や排水管を傷める可能性があります。一定のリズムで穏やかに操作しましょう。
異物が詰まっている場合
おもちゃや衛生用品など硬い物が詰まっている場合、スッポンでは解消が難しいことがあります。後述の対処法を試してください。
衛生管理を徹底
作業後はスッポンを洗剤で洗い、消毒スプレーで清潔に。ゴム手袋や雑巾も同様に洗浄し、衛生を保ちましょう。
水位の確認
作業中に水が溢れそうになったら、すぐに止水栓を閉め直し、水量を再調整してください。
スッポン（ラバーカップ）とは？
スッポンは、トイレつまりを解消するための専用工具で、正式名称は「ラバーカップ」です。
ゴム製のカップと木またはプラスチックの柄で構成され、吸引と圧力を利用して排水管内のつまりを取り除きます。
ホームセンター、100円ショップ、オンラインショップで購入でき、価格は300円～2,000円程度です。
スッポンの選び方
サイズ
トイレの排水口に合うサイズを選びましょう。標準的なスッポンは和式・洋式トイレの両方に対応しますが、便器の形状を確認してください。
素材
耐久性のあるゴム製が最適。安価なプラスチック製は吸引力が弱い場合があります。
形状
洋式トイレには、先端が細い「突起付きスッポン」が排水口にフィットしやすく効果的。和式トイレや広口の排水管には丸型が適しています。
おすすめ商品
例として、「和協産業 ピーワンラバーカップ（洋式用）」や「3M スコッチブライト トイレラバーカップ」など、評価の高い製品を選ぶと良いでしょう。
スッポンの保管方法
使用後は洗剤で洗い、消毒スプレーをかけて清潔に保ちます。
湿気の少ない場所に保管し、カビや劣化を防ぎましょう。
子供の手が届かない場所に置くことで、誤使用を防止。
トイレつまりの原因とは？
トイレがつまる原因を理解することで、スッポンの効果的な使い方や予防策が分かります。主な原因は以下の通りです
よくあるトイレつまりの原因
トイレットペーパーの過剰使用
一度に大量のペーパーを流すと、排水管で詰まりやすい。
異物の落下
おむつ、スマホ、子供のおもちゃ、衛生用品などが誤って流れるとつまりの原因に。
便や汚物の蓄積
硬い便や大量の汚物が流れにくい場合、特に節水型トイレで発生しやすい。
排水管の汚れ
長年の使用で、排水管内に尿石、油脂、汚れが蓄積し、流れを阻害。
配管の問題
古い住宅では、配管の老朽化や勾配不足がつまりを誘発することがあります。
スッポンはトイレットペーパーや便によるつまりに特に有効ですが、異物や配管の問題には限界があります。
スッポンでトイレつまりが解消しない場合の対処法
スッポンを使ってもつまりが解消しない場合、以下の方法を試してみましょう。状況に応じて適切な対処を選んでください。
お湯を使った方法
方法
- 40～50℃のお湯をバケツに用意（約2～3リットル）。
- 便器にゆっくり注ぎ、排水口に流し込む。
- 10～15分放置し、つまりが柔らかくなるのを待つ。
- 再度スッポンを使用し、つまりを解消。
効果
トイレットペーパーや便のつまりを柔らかくし、流れやすくする。
注意
熱湯（60℃以上）は便器の陶器を割る恐れがあるため絶対に使用しない。
お湯を一気に注ぐと溢れる可能性があるので、ゆっくり注ぐ。
放置時間は長すぎないよう注意（長時間放置すると効果が薄れる）。
洗剤を使った方法
方法
- 中性洗剤（食器用洗剤など）を100～200ml便器に注ぐ。
- 30分～1時間放置し、汚れや油脂を分解。
- 必要に応じてお湯（40～50℃）を加え、再度スッポンを使用。
効果
油脂や有機物のつまりを分解し、排水をスムーズに。
注意
強力な酸性・アルカリ性洗剤は便器や配管を傷める可能性があるため避ける。
洗剤の量が多すぎると泡が溢れることがあるので適量を守る。
ワイヤーブラシやパイプクリーナーを使う
方法
- ホームセンターで購入できるワイヤーブラシ（トイレ用パイプクリーナー）を用意。
- ワイヤーの先端を排水口に挿入し、ゆっくり回転させながら進める。
- つまりの原因（異物や汚れ）を引っ掛けて取り除く。
効果
スッポンで動かなかった硬い異物や奥のつまりを直接除去。
注意
便器の内側を傷つけないよう、優しく操作。
ワイヤーが奥で詰まると取り出せなくなる場合があるので、無理に押し込まない。
適切な長さ（2～3m程度）のワイヤーを選ぶ。
専門業者に依頼する
スッポンや上記の方法で解決しない場合、排水管の奥や配管全体の問題が考えられます。
以下のケースでプロに相談をおすすめします！
- 異物（おもちゃ、スマホ、衛生用品など）が詰まっている疑いがある。
- 水が逆流する、異臭がする、複数回つまりが繰り返される。
- マンションやアパートで、他の住戸にも影響が出ている可能性がある。
業者の選び方
- 見積もりが明確で、追加料金がない業者を選ぶ。事前に電話で料金体系を確認。
- 口コミや評判をチェック（例：Googleレビュー、Yahoo!知恵袋、地域の掲示板）。
- 緊急対応可能な24時間対応の業者を選ぶと、夜間や休日のトラブルでも安心。
トイレつまりを防ぐための予防策
トイレつまりを未然に防ぐには、以下の習慣を取り入れましょう
予防のためのポイント
トイレットペーパーは適量を
一度に大量に流さない。1回に10～15枚程度を目安に。
異物を流さない
ティッシュ、ウェットティッシュ、おむつ、衛生用品はゴミ箱へ。トイレに流せるおしりふきでも、大量に流すとつまりの原因に。
定期的な掃除
月に1回、パイプクリーナー（例：ピーピースルー）や重曹（200g）＋お酢（200ml）を排水口に流し、30分後に水で洗い流す。
節水トイレの注意
節水型トイレは水量が少ないため、つまりやすい。必要なら2回流すか、水をバケツで追加して流す。
まとめ
スッポンを使った効果的な解消方法を最初に詳しくお伝えしました。スッポンは手軽で強力なツールですが、正しい手順と注意点が成功の鍵です。
もしスッポンで解決しない場合は、お湯や洗剤、ワイヤーブラシを試し、それでもダメなら専門業者に相談しましょう。
トイレつまりは早めに対処することで、大きなトラブルを防げます。
この記事を参考に、ぜひ自分で挑戦してみてください！
